神様の人類歴史年表の作成 その1
「神様、人類の歴史年表はできそうですか?」
「すこし、苦戦している。」
「どんな風にですか?」
「人類が、この地球にやってきたのが、数億年前じゃ。それだと、すこし、曖昧すぎるので、とりあえず、2億年ということにして。ここに、人類が、地上に降臨したと、まず、書く。」
「それから、どんな出来事があったんですか?」
「それから、ユートピア建設が始まって。。。」
「それから、」
「超古代文明が、崩壊して、新たな出直しがあって、氷河期があって、恐竜が出現して、巨人がやってきて、ムー、レムリア、アトランティスとピラミットを建設して、そして、古代文明、現代じゃ。」
「ふーん」
「できたぞ、できたぞ。」
「それって、神様が適当に書いただけでしょ。」
「適当ではない。わしの記憶をたよりに書いたのだ。」
「その記憶って正しいんですか?」
「なに、魂の記憶を疑うのか?」
「別に、疑いませんが、客観的な証拠が必要ではないかと思いまして」
「客観的証拠? なにかあるかな?」
「例えば、旧約聖書の記述と、神様のつくった年表を突き合わせてみるとか。」
「うーん。旧約聖書は、人類の誕生から、記述されているはずだが、どうも、短すぎる。」
「では、古事記、日本書紀ではいかがですか?」
「うーん。」
「では、とっておき、竹内文書ではどうですか?」
「うーん」
「シュメールの神話、エジプト神話、マヤの神話、アメリカインデアンの神話では、どうです?」
「うーん」
「でも、共通点はあるんでしょ。大洪水とか、乱暴者の神様がいたとか、」
「まあ、なにかしら、似たような感じで書かれているので、嘘ではないのだが、それを年表に当てはめるとなると、なかなか、うまくいかん。」
「でも、古代人は長生きだったんでしょ。巨人もいたんでしょ。」
「まあな」
「まあな? なにか、気乗りしない返事ですね。」
「なにか、すっきんせんのだ。」
「まあ、あせらずに。では、ここに人類250万年の歴史を当てはめると、どうなります。」
「ほとんど、2億年に対して、250万年じゃ、最後の1%の部分を占めているにすぎない。のこりの99%は、どうなんるんじゃ。」
「では、年表をいくつかの時代に分けてみたら、どうです。」
「どんな風にだね?」
「とりあえず、2億年前を、人類が地球に来た 第1期として、しばらくは、超古代文明を発展と崩壊」
「で」
「第2期を、崩壊後から、発展と崩壊」
「で」
「第3期を、崩壊後から、発展と崩壊」
「で」
「神様、これを何回くり返すんですか?」
「まあ、300回ぐらい」
「そんなにあるんですか」
「なにせ、2億年の歴史だからな」
「そんなに、書けません。小さいのは無視して、一番大きい文明だけにしましょう。そうしたら、何回ですか?」
「大きな文明だけなら、えーと、7回じゃ。今、8回目のところだ。」
「ほんとうですか?いい加減なこと言っていませんよね。」
「わしは、まじめだ。ことわざにもあるだろう。七転び八起きというじゃないか」
「ますます、いい加減に聞こえてきましたけど。」
「まさか、文明復興のチャンスは、9回までとか、きまっているとか言いませんよね。」
「いや、決まっているぞ。たしか、9回までじゃ。」
「まさか、神様が野球好きだとは知りませんでした。どこの高校を応援しているんですか」
「高校野球の応援には、力がはいってしまうが、8回、9回は、一番の頑張りどころだな。」
「もう、知りません。冗談に付き合い切れません。」
「そうか、冗談のつもりではないのだが、おぬしが、高校野球を持ち出してので、答えたまでじゃ。」
「では、次に行きますよ。この年表に、氷河期を入れて、隕石落下を入れて、恐竜の消滅。」
「フムフム、なんとなく、歴史年表らしくなってきたではないか。」
「あれ、年表は神様がつくるんで、僕がつくるんじゃありませんよね。」
「まあ、気にせず、次に進みたまえ。」
「オーバーツの推定年代をいれてと。巨人の足跡。ハンマーの化石、三葉虫を踏みつけたサンダルの化石。
マイクロチップの化石、いろいろありますね。」
「おやおや、いろいろあるのう。」
「ピラミット、ストーンヘンジ、スフインクスは、どうします。レムリア、ムー、アトランティスは、どうします。」
「とりあえず、適当に、」
「え! 適当ですか?」
「竹内文書はどうします」
「まあ、そう書いてあるなら、まずは、そう書いておくと。」
「あの。宇宙人から聞いたという話はどうします。」
「そうだな。どうしようかな?」
「宇宙の果ての超高度の文明を見てきたという本もありますよ。」
「ユダヤ人の宇宙船の難破から始まったという本だな。ヘブライ人は、ヘブル星人だというやつだな。イエスの墓が、青森にあると書いた本だな。まあ。とりあえず、採用しよう。」
「さて、すると、こんな感じになりますけど」
「まあ、とりあえず、今日はここまでにしよう。スマホのバッテリーも、そろそろなくなりそうだし。協力ありがとう。では、さようなら。」




