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神様と考古学者との対話

「神様、宇宙ができて、136億年というのは本当ですか?」

「本当でもあるし、嘘でもある。」

「なんですか、その禅問答のような答えは?」

「宇宙の定義によるなぁ。人間が観測している宇宙は、光と電波で観測している宇宙じゃからな。そこには、人間の魂も、神様も存在しておらん。ほんのわずかな世界だ。」

「こんなに、宇宙は広いのですか」

「物理学者たちは、少し、気が付き出したぞ。人間が観測している宇宙には、ダークエネルギー、ダークマターがあると言い出した。現在、観測されている宇宙は、ほんの数パーセントで、ほとんどは、ダークエネルギー、ダークマターがあるんじゃ。」

「そのダークエネルギー、ダークマターは、一体なんなんです。」

「そうじゃな、それは、神でもあり、人間の魂、生き物の命とでも言っておこうかな」

「何なんです?」

「考古学者よ。お前は、目で見て、頭で考えていると思っているか?」

「神様、それは当たり前でしょう」

「本当にそうかな?」

「当たり前ですよ」

「では、死んだら、物も見えず、頭で考えたりできなくなるのは、なぜかな。」

「それは、死んでしまったのですから。」

「生きている瞬間と死んでしまった瞬間の違いはどこにあるのかな?」

「心臓が止まって、呼吸が止まり、心電図が止まると死にます。」

「しかし、心臓も動いており、呼吸もしているのに、物を見えず、頭で考えない現象もあるぞ。それはどうしてかな。」

「医学手には、植物状態と呼んでいますけど。」

「なぜ、彼は、目で物を見て、動き回らないのかね。」

「それは、魂が、抜けてしまっているからです。」

「その魂の世界は、どこにあるのかな?」

「それは、無の世界です。」

「重さも、空間も、時間もない世界かな」

「そうだと思いますが。」

「お前の生きてきた、その人生はどこにあるのかな?記憶の中か、心の中か?」

「心の中にあります。」

「それは、どのような空間なのだろうね、心の世界は、神様の世界なのだよ」

「そうかな。」



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