神様、人類の歴史を書いた本に出会う。
「神様、人類250万年の歴史を書いた本があるそうです。」
「どんな本だね」
「サピエンス全史と言って、人類250万年の歴史が書いてあるそうです。」
「そうか。やはり、猿から人間になったと書いてあるのかな。」
「そうなんです。しかも、世界中で、大ヒットしているそうです。日本でも大ヒットしているそうです。」
「そうか、大ヒットなんだね。つまり、世界中の人間が、みんな信じているんだね。」
「神様、もう、人類のルーツは、もうお猿に決まりです。諦めましょう。神様だって、この本を読めば、絶対、人類のルーツがお猿だってわかりますよ。もう、人類のルーツは、お猿です。」
「いや、そんなはずはないのだ。人類のルーツは、神様なのだ。絶対、そうなのだ。」
「どうやって、人類のルーツを神様だってですか証明するのですか?」
「絶対的な証拠が見つかればいいのだが、なかなか難しい。」
「しかも、人類の歴史は、250万年となれば、超古代文明も、ピラミッドも、どのように説明できてしまうと思います。どうしましょう。」
「わしは、諦めないぞ。なんとしても、人類のルーツは神様なのだ。それを絶対証明しなければならない。」
「なんとか、なりそうですか。」
「うーん。難しいそうだな。何か、良いアイデアはないか」
「わたしには、何とも、言えませんね。」
「困った、困った。この本を読んで、アラを探しても、覆りそうもないな。何か、決定的な何かが登場する必要がある。その出現を待つべきか。諦めるか。」
「そうですか」
「どうしたら、いいのだろうか。とにかく、わしはあきらめんぞ。」




