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神様と女の子との対話

「あんた、誰?」

「わしは、神様じゃ」

「うそ!、なんで、私のスマホにいるの?」

「お前が悩んでいるようだから、様子を見に来た。」

「うそでしょ。ほんとうは、変態、エッチなおじさん」

「そんなことはない、わしは神様じゃ」

「でも、スマホに住んでいるんでしょ」

「まあ、そうだが」

「私の裸みたでしょ。いつも、おふろにもスマホを持って行っているから」

「見とらんぞ。」

「うそ!、ぜったい見ている、おじさんは絶対エッチなんだから」

「見とらんぞ。」

「神様は、嘘が言えるんですか」

「神様だって、嘘はいえるぞ。落語もできるぞ」

「まあ、いいや。なんなら、今、私の裸みる?」

「いやいや、そんなことをせんでもいい」

「でも、私ってきれい?」

「きれいだぞ。若さというエネルギーに満ちあふれている」

「そう!」

「そうだ!」

「そうかな。私のブログに私の写真を載せてるんだけど、あんまり、反応がないんだ」

「そうか。みんな忙しいんじゃ。気にするな。それより、あまり、挑発的な写真をのせるんじゃないぞ」

「やっぱ、おじさんはエッチなんだ」

「エッチではないつもりだが、エッチかもしれん」

「ほうら、認めた。ところで、なんの用なの。私に」

「お前の守護霊に、悩んでいるらしいから、相談にのってほしいと頼まれたんじゃ。」

「なに、守護霊? お父さんのこと、お母さんのこと?、わかった、おじいちゃんでしょ」

「そうではない、お前の魂の守護霊じゃ」

「そんなの信じません。孫娘の出来が悪いから、なんとかしなくちゃって、あんたにおじいちゃんがたのんだに違いないわ。」

「そんなのではないがの」

「わかった。すごくわかった、ひらめいちゃった。」

「なにが、わかったのかな」

「あんたの正体」

「なんだね。」

「アメリカかロシアの巨大企業が考えた人間監視ソフトなのよ。なにか、人の良さそうな顔をして、そう、あんたみたいに、一見無害なような顔をしたおじいさんになって、人のスマホに忍び込んで、いろいろ悩みを聞くふりをして、部屋の様子を写真にとったり、家族の様子や、財産や人の悩みを聞き出すのよ」

「ほー、想像がたくましいなぁ。」

「それから、こんどは、私のおじいちゃんのスマホに出現して、あんたの孫娘は、あれこれ、悩んでいるらしいから、その悩みやトラブルの原因は、七代前の先祖の祟りで、供養をしないと、解決しない。その供養代を払いなさいという、新手のオレオレ詐欺に違いない。きっと、そうよ」

「わしは、神様なので、そんなのではないんだが」

「その神様というのが、絶対あやしい。それに、おじいちゃんは金持ちだから、ねらいやすい。孫娘のためなら、なんでもしてしまいそうだし。」

「おじいちゃんは優しいか」

「やさしいけどね。親戚がうるさい。親戚のなかで、成功したのは、おじいちゃんだけで、後は、借金したり、破産したり、離婚したり、みんな苦労しているから、おじいちゃんの成功とお金をみんなねらっているんだ。」

「そうか、たいへんだな」

「おじいちゃんには、子供が3人にいて、長男が、私のお父さん。次男と長女がいるけど、みんな、独立してりっぱにやっているわ。」

「おじいちゃんの後を継ぐのは、お前のおとうさんか」

「そうらしいけど、会社の重役達が、お父さんは頼りないから、次男に社長になってほしいとか、いろいろ有るみたい。詳しくは知らないけど」

「どこの世界でも、どの時代でも、その話はあるな。難しい話じゃ。ローマ帝国時代も、中国古代史でも、どこの国でも、その話はある。」

「どうなるんでしょうね。今のおじいちゃんのお父さんが決めた社訓というのが、あるんだけど、社員は毎朝、それを唱えなければならないだけど、それが、すべてに優先しなければ、ならないようなんだ。おじいちゃんとしては、はやく、引退して、お父さんに会社を任せたいんだけど、重役達は、社訓を盾に、死ぬまで働いてください。先代の社長は、死ぬまで働いていましたと、言い張って、なかなか、引退をさせないらしいんだ。」

「こまったもんだね。」

「ところで、お前はなにか、悩んでいるかね」

「なやんでいるわよ。あんたが、おじちゃんをだまして、お金を巻き上げないかと」

「それは、しんぱいないぞ。わしは、そんな器用なことはできんから」

「そうかな?心配の種が増えちゃったんだけど、どうして、くれるの、あんたお金でもくれるわけでもないでしょ」

「金はない。なにもない。できるのは、おしゃべりぐらいかな。」

「じゃ、なんか話してみれば。聞いてあげるから。あんたの悩みとかさ。あるんでしょ。なにか?」

「わしが一番、心配しているのは、人類の祖先は、猿ではない、神様であるということは、人間が忘れてしまったことじゃ。」

「あんた、学校に行っていないわね。地球の歴史が45億年あって、アメーバから、恐竜、ほ乳類となって、人間が生まれたって、習ったよ。これは、人類に常識。地球に住む人間が、すべて、学校でならうもっとも基本的な常識。これを疑う人は、だれもいないよ。」

「それが困ったことだといっているんだ。」

「うちのクラスのみんなに聞いてあげてもいいけど、人間の先祖が神様だなんて思っている人は、だれもいないよ。だって、そんなこといったら、テストで、×を貰ってしまいますからね。そんなこと、私に信じさせて、中学受験を失敗させようという、新手の詐欺かしら。」

「それで、わしは困っているんじゃ。」

「こまる必要はないのよ。あんたが、人間の先祖は、猿だと、信じれば、それでおしまい。世界中の人間が信じていることなんだから、あんたが、間違っているの。あきらめなさい。」

「そうか、地球上のすべての人間が、そう思っているわけか」

「そうよ。今学校に行っている子、来年学校にいく子、その次の年の子も、みんなみんな地球の歴史をならうのよ。アメーバから恐竜、ほ乳類、人間ということみんな一生懸命覚えて、テストさせられて、間違うと×をもらって、正しく覚えるまで、何度でも、何度でも、テストさせられるんですからね」

「そうだの」

「そこには、神様も宇宙人も登場しません」

「そうだの」

「現代の子は、宇宙の仕組みの生物の仕組みをちゃんとならうんです。そこにも、神様も宇宙人もいません。もしかすると、宇宙人は、どこかの星にいるかもしれないけど、神様は、宇宙のどこにもいません。生命の誕生も、精子と卵子の結合から、赤ちゃんになるまで、すべて、明らかになっていんですから、そこには、神様、精神、魂のなど、どこにもありません。とても、高性能の顕微鏡で、細胞の中まで見ているんですからね。神様の住んでいるところはみつかりません。だから、神様は居ないんです。」

「それで、こまっているんだ」

「アハハ、アハハッハ。お腹がいたいくらい、笑いがとまらないわ」

「どうしたかね。突然笑い出して」

「わたし、見つけちゃった。神様の住んでいるところ」

「エ!、それは、すごい。どこだね」

「あんた、気がつかないの。スマホの中、スマホの中よ。現にあんたが、いるじゃない。」

「まあ、わしはスマホに中に確かにすんでいるが、それは仮の姿じゃ。ほんとうは、違うところに住んでいる。」

「仮の姿ね。便利な言葉。そうやって、私をだますんだ。私は馬鹿じゃありませんからね。学校の成績だって、すべて5なんですからね。体育と音楽はちょっとちがうけど。頭はいいんですからね。だますなんてことはできませんよ」

「まあ、だますのは、むずかしそうだな。問題は人類がダーウィン博士にだまされてしまったことだ。」

「神様、あんた、変よ。」

「なにがじゃ。」

「ダーウィンは、人類をだましたんじゃないのよ。研究に研究をして、あらゆる可能性を考えて、今の理論にたどり着いたの。あんたみたいに、人類をだまそうとしてる変な神様ではなくて、研究に研究を重ねた結果なの。そして、その理論を誰も覆せないのよ。それに、ダーウィンの理論を証明する化石や証拠が次から次に発見されて居るんですからね。もし、あんたが、人類の先祖が神様というなら、その証拠を見せればいいじゃないですか。ダーウィン博士をまるで、詐欺師呼ばわりをして、神様の風上におけないとんでもない神様ですよ。あんたは」

「こりゃ、一本取られたぞ。人類の先祖が神様である証拠を探さなければならない。いままで、誰かの相談ばかりを受けていたのだが、神様のほうから、証拠探しに出かけなくてならなくなってしまったぞ。今日は、いい勉強をした。お礼を言うぞ。」

「お礼なんていいから、うちのおじいちゃんをだまして、お金を巻き上げないでね」

「そんなことはせんが、もし、おじいちゃんがわしに会いたいといっているようなら、連絡をくれ。いつでも合いにいくぞ」

「その必要は絶対ないと思うわ。約束よ、私の許可無く、私のおじいちゃんには合わないって」

「ああ、約束するよ。わしも、人間の先祖の証拠探しに忙しくなりそうだから」

「では、元気な」

「あんたもな」

「スマホから、私の裸覗かないでね」

「そんなことしとらんぞ」

「絶対、あやしい。私は、美しいもの」

「そうだ。お前は美しいぞ。若さで満ちあふれている」

「ほうら、やっぱり、覗いているんだ」

「では、またどこかで合おうな。」

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