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神様と教育学者との対話

「神様 このシリーズ 人気だそうですね」

「対話に来る人が多くて、ゆっくり、ポケストップめぐり、ポケモン取りができないんじゃ」

「神様、なにか、ご利益でもあるんですか?」

「ご利益か? なにか、あるかのう」

「ないんなら、僕は帰ります」

「お前は、実利主義か」

「難しい言葉を使いましたね」

「では、お前の未来を占ってしんぜよう」

「僕の未来を占ってくれるんですか」

「そうだ。では、占うぞ。ムニュ。ムニュ。」

「なにか見えましたか」

「見えたぞ、見えたぞ。お前の未来が」

「何が見えましたか」

「悪いことと良いことがおこるぞ」

「なんですか?町の占い師のおばさんみたいな占いは」

「まず、悪いことじゃ。これから、家まで、帰る途中に、事故にあう可能性が高い。気をつけて歩いて帰れよ。気をつけ方が悪いと事故にあうぞ」

「では、良いことはなんですか?」

「良いことは、今、わしと対話して、これから、家に帰るまでの道筋を気をつけて帰るので、起るはずの事故が起きないことだ。」

「なんですか、そのでまかせは?」

「でまかせではないぞ。本当のことだ。わしとの対話で、お前は未来を知るチャンスを得たのだ。疑うのであれば、明日の朝、朝刊の3頁の中程をよく見るのだ。本来なら、お前が出会うはずであった事故の記事がでているはずじゃ。幸いたいしたことではなかったので、大きな事故にはならなかったが、本来なら、大きな事故になっていたはずじゃ。」

「ほんとうに、そんな記事がでるんですか?」

「その記事を見つけたら、明日の夜、もう一度、ここにくるがよい。お前の本当の未来を占ってやるぞ。」

「どうして、僕の未来を占ってくれるんですか?」

「実は、お前を守護している神様に頼まれているんじゃ。あのワンパクものを頼むとな」

「僕を守護している神様が居るんですか」

「いるぞ。」

「どこにいるんですか?」

「神様はどこにもいて、どこにもいないのじゃ。ユビキタスというやつじゃな」

「どうして、僕を守護している神様は、僕になにもしてくれないんですか」

「しているぞ。落ち込んだ時は、励ましを。勇気が必要な時は勇気をお前に送り続けているぞ。金がない時は、金を送るということはできないのだが。」

「そんなことしてもらった記憶がありませんが」

「そうだな。お前の生命力はどこにあるのだろうか?人間は、2つの細胞からスタートする。卵子と精子だ。その2つの細胞が、一つになって、2つになり、4つになる。そして、それを何回か繰り返すと、人間の形になっていく。何回繰り返すと100万個の超えるかな。一人の人間の細胞の数は、どのくらいかな?」

「えーっと。100万個を超えるのは、24回あたりですか。100回くりかえすと、もう数えきれないほとの数になります。31桁ぐらいになっています。」

「そのパワーは、どこにあるのか」

「パワーですか?」

「パワーだ。一人の人間の何億、何兆とある細胞は、成長して、分裂をしていくのだぞ。そのパワー、エネルギーは、どこにあるんじゃ。」

「それは、たべものとか。お肉や牛乳とか」

「そんなものが持つエネルギー等、ほんのわずかだ。人間の生命、精神に注ぎ込まれる莫大なエネルギーが、細胞分裂や新陳代謝をしているのだ。それは、物理的エネルギーではなく、生命エネルギー、神様のエネルギーなのじゃ」

「人間はたった一つの細胞から出発に、僕のような人間になって、80年の時を生きるんですね。」

「そうだ。とんでもないことだ。それが、物理エネルギーだけで、研究しているのは、なんとも、的外れじゃな。」

「そうなんですか」

「そうだ。宇宙の根源と人間の根源は、神様の神様じゃ。神様の神様は、人格を超えた生命エネルギー、精神エネルギーだ。例えれば、太陽のようなものだ。地球の生命活動を支えているのは、太陽のエネルギーじゃ。だが、地球の生命活動に使われいるエネルギーは、太陽が放出しているエネルギーのほんのわずかだ。あまりにもわずかで、数字でなど表現できないほどのわずかさだ。地球の生命を維持するためには、あの太陽が必要なのだ。太陽の全放出エネルギーと地球の受け取るエネルギーと、宇宙の根源的神様の生命エネルギーと人間が受け取る生命エネルギーを比較すると、すこしは、神様の神様の偉大さがわかるかもしれん。想像などできないとんでもなく巨大なエネルギーなのだ。2のべき乗を100億回しても足りないかもしれんぞ。」

「そうなんですか、知りませんでした」

「ところで、折り紙は、できるかな、鶴は折れるかな」

「もちろん、折り紙はできますよ」

「最近、コンピュータを使って、複雑な折り紙が考案されているようだが」

「ものすごい複雑で、リアルにみえる折り紙も登場しています。」

「さて、質問じゃ。鶴の折り紙は、紙を何回折ったら出来上がるのかな?」

「10回ぐらいかな?」

「1枚の紙が、まったく違う形に変化するのは、人間の最初の1つの細胞が、細胞分裂していく様に似ているような気がするな。」

「折り紙と細胞分裂は似ていますか。2のべき乗という考え方からすると、似ているかもしれませんね。」






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