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神様と宝石研究家との対話

「神様、宝石は美しいですね」

「美しいのう」

「自然は、素晴らしいですね。」

「宝石研究家よ。自然とはなんだろう。」

「自然は、自然で、人間の手が加わっていないことです。」

「人間の手が加わると自然じゃないということか」

「まあ。そうですね。ところで、宝石は、パワーストーンとも言いますよね。宝石は、人間に影響を何か与えていますよね。」

「宝石は人間にパワーを与えるんじゃ」

「どうして、人間にパワーを与えんでしょうか?」

「そうじゃな。宝石には、秩序だったリズムがある。それが、人間に心地よい刺激を与えている。多くの宝石もそうだが、結晶は、秩序だったリズムをもっておる。それが、見た目のも美しいが、美しいリズムをもっている。それが、人間の精神にリズムを起させるのじゃ。精神だけはなく、肉体にもリズムを生み出すことができる」

「素敵ですね」

「地上の物質は、実は、非常に低速なリズムなのじゃ」

「低速なリズム?」

「本来の人間の精神や神のリズムというのは、超光速というべき速さで、一瞬にして、宇宙の果てまでいけうのじゃ」

「ほんとうですか?」

「ほんとうじゃ」

「しかし、あまりにも早いと、あっけない人生になってしまうんで、神様は、超低速世界を考えられたのじゃ」

「この世界が、超低速世界な訳なんですね」

「そうだ。神様の世界の一瞬を、80年、90年という時間を生み出す世界なのだ。」

「この世界は特別な世界というわけですね」

「お前の人生の記憶を少し辿ってみると、面白い例がみつかったぞ。」

「なんです、それは」

「お前の中学生のころ、ゲームセンターで、インベーダーゲームというのが、はやったようじゃな」

「覚えていますよ。やりたくてしかたがなかったのだが、1回100円かかるんです。子供だから、その100円がないんで、どうやって100円を得るか、考えたもんです。しかし、100円では1回しかできないし、直ぐ、負けてしまうので、次にやれるチャンスを待つんです。あの頃はお手伝いも積極的にやって、小遣いを稼いだもんです。」

「この地上に生まれるのは、そのインベーダーゲームをやりたいと思うのに似ているな。頭の中で何度も勝ち方を研究して、いざゲームに臨むとあっという間に負けてしまう。」

「すると、何回も、やりたくなりますね。勝てるまで」

「そうだ。お前は、この地上に、人生をやってみたいといって生まれてきたのだ。自分が決めた課題をやるために。しかし、なかなか、クリヤーできないでいるので、何度も何度もトライしているのだ。あの頃の中学生のようにだ。」

「人間は自分の人生を何度も何度もやっているんですか」

「そうだ。何度も何度もだ」

「何度も、何度もやると、何千年、何万年の年月が必要ですね」

「そうじゃ。人間の魂は6個の魂ので構成されている。掌にもにているな。そこには、6個の歯車がついて回転するとしよう。すると、一人の魂が80年生きるとすると、一周して自分の番がくるのは、何年になるかな」

「えーと、80年かける5回、400年で、私は80年生きるとして480年ですね。」

「最短でも、1回巡ってくるのは、500年はかかる。現在は、西暦で2016年なので、うまくいって、4回は生まれることが出来たかもしれんな。しかし、それは、まれなことじゃ」

「どうしてですか。死んだ後に、直ぐに、次の魂に地上でいきるバトンを渡すことはできない場合がよくあのじゃ。魂の掃除というか、確認というのか、地獄で、自分の魂を清める必要もよくあることじゃ。すると、1000年に一度、生まれればいいほうかもしれんぞ。1000年で一度じゃ、10万年で、100回か。100回程度じゃ、魂は進化できないぞ。100万年で1000回か、すこしは、良く生きることができるようになるかの。」

「ぼくは、1000回も生きたのですか」

「1000回どころじゃないぞ、何十万回も生きているのじゃ」

「それなら、生きることじゃ上手になったり、地球ももっと平和にすることもできるんじゃないでしょうか」

「そうだな。とても、立派に生きた時代も確かにあったが、ここ10万年あたりは、生きるのは下手になった。どんどん下手になっていくなあ」

「どうして、下手になってしまったんですか」

「人間が神様を見失ったからじゃ。お釈迦さまやイエス様の時代は、すこし、神様の影響を感じることもできたが、いまは、まったく、光が届かない。なんという苦しい時代になってしまったものだ」

「どうして、こんなことになってしまたんでしょうか」

「人間が、自分のルーツを、こともあろうか。猿だと言い出しからに他ならない。輝かしいルーツがあるのに、忘れてしまったのじゃ。それ以来、人間は本当の猿のようにしか生きていない」

「猿ようにですか。そんなことはないと思います。この100年の文明の発展は素晴らしいではありませんか」

「物質文明としては、素晴らしいが、精神の文明は、まるで猿のようじゃ。弱肉強食のような精神世界じゃ。」

「まあ、現代の資本主義経済は、競争社会ですけど」

「はやく、知的文明、精神的文明の訪れを期待したいのう」

「それは、どこにあるんです」

「おぬしは、この地球に来て、何万回生きた思うのじゃ。その経験は失われずにおぬしの中にちゃんとあるはずじゃ。人間のルーツは猿じゃないことをよく思い出して、自分のルーツ、神のルーツを探り当てるのじゃ。そうすれば、知的、精神文明が生まれだしてくるぞ。」


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