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神様とゲーム開発者との対話

「神様、聞きましたよ。この間、対話した医者のスマホで、ポケモンGO やっているんですって」

「あの、おしゃべりめ。わしは、ポケモンGO で、遊んだりしておらんぞ」

「またまた、うそをついて。神様が、うそをついていいんですが。もっと、上級の神様にいいつけちゃおうかな」

「お前は、神様をおどすのかね」

「いえいえ、そんなつもりはありません。ちょっと、神様のお知恵を少しばかり、お借りできれば」

「わしは、ゲームの事やコンピュータのことは、くわしくないぞ。よほど、お前の方が、詳しいはずじゃ。それに、いろいろ傑作ゲームを作ってきたんじゃないのかね」

「まあ、それなりに、ヒット作品も出しましたけど。ちょっと、今、行き詰っているんです」

「どうした、言ってみろ。励ますことぐらいはできるかもしれんぞ」

「なんというか。ポケモンGO のヒットには、ちょっとかなわない感じで、あれを超えるゲームを作らなくてはならないんです」

「心配することはないぞ。もうすぐ、ポケモンGO は、下火になる。やる人間が、100分の1か、1000分の1になる。」

「どうして、そんなことが言えるんです。」

「もうすぐ、寒い冬になる。ポケモンGO をやるには、外に出て、いっぱい歩かなければならない。でも、外も寒いし、朝や夜、出歩くには、厳しいだろう。すると、下火になる。そこが付け目だな。」

「どう、付け目なんですか」

「暖かい、家の中で、出来て、無限に楽しめるようなゲームを考えてみたらどうかね」

「うーん。すぐに思いつかないな。」

「そうか、まあ。ゆっくり考えることじゃ。じゃが、春になると、ポケモンGO は復活するぞ。その前に、公開しないといけないぞ。遅くてもクリスマス前に、話題がとれるといいが」

「そうですね」

「ところで、ポケモンGO をやっていて、発見したことがあるぞ。」

「ほうら、やっぱり、ポケモンGO をやっていたんだ。上級の神様にいってやろう」

「おまえは、告げ口がすきじゃのう。ポケモンは、つかまらないと、強化も、進化もできないんだ。そこが、人間が地球に生まれるのに、似ているな。神様の世界というか、こちらの世界は、非常に安定した世界なので、魂が強化したり、進化させることは、ほとんど不可能で、ほんのわずかな変化をつくるのも難しいのじゃ。ところが、地上は、恐ろしく低速、ノロマな世界だが、冒険のできる世界じゃ。だから、自分の人生を強化したり、進化できるんじゃ。そんな人間も、いとおしいが、スマホのなかで、強化、進化していくポケモンも人間の頑張りをみるようで、いとおしいぞ。はやくイーブイを進化させたいのだが、なかなか、アメが貯まらんのじゃ。」

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