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神様と医者との対話

「神様、古代人は、本当にあんなに長生きだったんですか」

「長生きだったぞ」

「でも、縄文人は、ろくなものを食べていないし、医療もなかったわけだし、とても、原始的な生活していたわけなので、長生きできたとは、思えません。」

「人間が長生きしていたのは、お前たちの歴史の中でいえば、神話の世界の人間たちだな。100歳、200歳なんて、あたりまえ。1000歳だって生きることができたぞ」

「それって、神話の話でしょ。」

「神話が、全て、嘘だとは限らんぞ。」

「嘘ですよ。絶対」

「では、なぜ、そんな嘘を言わなければならないのか?」

「まあ、国を治めるのは、それなりの権威が必要だから、誰かが考えるんです。」

「どうして、全ての神話は、人類の起源を神にするのだろうね。世界中の神話がそうじゃ。それは、ある事実に基づいているからにすぎない」

「どんな事実ですか?」

「それは、人類の起源が、神様にあるからにほからない。」

「でも、ダーウィンが違うって言いってましたよ」

「またまた、ダーウィン博士の登場だな。全く、ダーウィン博士の影響力には、困ったもんだ。」

「どうして、神話の中の人間は、そんなに長生きだったんですか?」

「まあ、ユートピアの星から来たばかりだし。それから、食料事情も良かったな」

「何を食べていたんですか?」

「米とか麦とか、動物とか、野菜とか、それに、恐竜とか」

「え!、恐竜を食べていたんですか」

「うまいぞ。特に、ティアラノサウルスなどは、特別じゃ。」

「え!、あんなゴジラのような大恐竜を捕まえて食べていたんですか?どうやって、捕まえるんです?」

「まずは、ティラノサウルスに出会ったら、ズリの実を与えて、モンスターボールを投げるのじゃ。1つぐらいでは、倒れないので、最低、5個は必要だな」

「え!、モンスターボールって言いました? それって、ポケモンGO で、ポケモンを捕まえる道具でしょ。」

「いや。あれは、2億年前に、ティラノサウルスをつかめるために、先祖は開発したもので、ポケモンGOのモンスターボールは、復刻版じゃ」

「まさか」

「本当じゃ」

「絶対、嘘です。」

「ばれたかのう」

「もしかして、神様、僕のスマホを使って、ポケモンGO やっていたりしませんよね。」

「いや、しておらんぞ」

「でも、神様、対話をしていない時は、暇でしょ。何しているんですか」

「わしは、それなりに、忙しいぞ」

「よく、考えてみると、僕のポケモンGO のトレーナーレベルが、早く上がれるようになったような気がするんですけど、何か知りませんか?」

「わしは、何も知らんぞ」

「では、質問してもいいですか?」

「何でもどうぞ」

「コイキングのアメを400個集めて、進化させると、何になります?」

「そりゃ、ギャラドスじゃ」

「やっぱり、詳しすぎるじゃありませんか」

「神様は、いろいろ詳しいんじゃ」

「では、2億年も前に人間が、この地上に生きていて、ティラノサウルスを食べていたとしたら、どうして。そのティラノサウルスは、神話に登場しないのですか?」

「しとるじゃないか。西洋の神話では、ドラゴンじゃ、東洋なら、龍かな。オロチと言う場合もあるかな。ほら、ちゃんと登場しているいるじゃないか」

「ドラゴンや龍は、恐竜だったんですか?」

「まあ、そうじゃ。神話では、詳しいことは書けないから、そんな風になるんじゃ。巨人もいたぞ。勇気のある巨人は、素手で、ティラノサウルスを組み伏せるものもいたな。」

「またまた、巨人伝説まで持ち出して。」

「伝説があるということは、何か、その元があったということじゃ。ダンテの神曲にも巨人が登場するが、創作として、そのような場面を入れる必要はないはずなので、ダンテは確かに巨人を見たのじゃ。」

「本当ですか」

「実は、神様の世界にも、たくさんの巨人がいるぞ」

「本当かな」

「宇宙にはいろんな星があるので、巨人の星もある」

「まさか、野球の話というオチじゃないでしょうね」

「天国というか、神様の世界は、時間と空間のない世界だが、この宇宙のすべてが、存在する壮大な世界なのだ。しかも、物理的実体がないエネルギーと意志の世界なので、思ったことがすべてなのじゃ。自分が巨人だ思えば、巨人にもなるし、牛だと思えば、牛にもなれる。男でも、女になれる。しかし、ながら、エネルギーと意志の世界で、本音しかない世界なので、興味本位やふざけたことは、全く存在しない世界でもある。ある面、あまりにもストレートすぎて、面白みがないとも言える。」

「それで、この地上は、いろいろなことがあって、面白いといいたいんでしょう。だんだん、神様のパターンが読めてきましたよ」

「そうかなの。そうそう、ポケモンGO のポケモンは、死なないところが、人間と似ているかもしれないな。ジムで戦って負けても、死んだり、相手に取られてしまうことがない。元気のかけらや傷クスリで、よみがってくるのは、人間と似ている。人間の体を、確かに死ぬ。それは仕方がない。人間の体、この地上は、地球は、超スロー、低速な世界じゃ。その低速の世界は、人生を五十年、八十年という時を生み出すシステムじゃ。人間の本来の魂の速度は、超高速なので、すべてが一瞬で終わってしまう世界だ。なんでもできてしまうというのは、実は、少し退屈な、刺激のない世界でもあるのじゃ。ポケモンも死なないところが、実にいいゲームだとわしは思うぞ。傑作なゲームじゃのう」

「やっぱり、僕に隠れて、スマホで遊んでいるでしょ。」

「わしは、そんなことは知らんぞ。」

「本当かな」

「あと、1、2匹、ポケモンを捕まえると、お主のレベルが上がるぞ」

「あ!、やっぱり、神様が僕のスマホでポケモンGO で遊んでいるんだ。神様は暇なんだ。」





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