君と私の物語
ある日、私には幻覚が見えるようになった。部屋に立つ長い髪の長い、よくある幽霊特有の白い服を着た女の人が見えたり、車の窓に張り付いた顔だけが見えたり。気持ち悪いったらありゃしない。さあて、どうしようかと悩んでいると家のチャイムが鳴った。
ピーンポーン
「はーい!」
幻覚が見えたことで気持ちが高ぶっていてインターホンを覗かずに玄関のドアを開けてしまった。するとそこにはさっきの髪の長い女の人が居た。びっくりした私は思わず腰を抜かしてしまった。ゆっくり、ゆっくりとこちらに向かってくる女の人。後退りをせずにはいられなかった。しかし、抵抗は無駄だということに気がついてしまった。なぜなら、その女の人の手にはもう間違いなく鋭利な刃物が握られていて抵抗してもどうにもならないことがわかってしまったからだ。赤黒い血が光るそれを見た瞬間、頭では動かなきゃと思っていても、足が動こうとしてくれなかった。女の人が一歩、また一歩、こちらに近づいてくる。
___________私の心臓を一突き。
そこで目が覚めた。見ると女の人が立っていた。夢だと思った、夢なんかじゃなかった。これは『夢のような現実』だ!!!
女の人がこちらを覗き込んで言う。
「 こ ん に ち は 、私___________ 」
それからどうなったのか、きっと私は知る由もない。
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