プロローグ 「正義」
「翼、常に正しいことをするのですよ」
幼いころから、僕は母にそう言い聞かせられて育った。その言葉はいつしか僕の心のよりどころに、信念に、守るべきものになっていった。僕にとっての“正義”。それはきっと今でも変わらず、ここにある。
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深夜、一日のうち最も静かな時間。そして最も空も、街も、闇に包まれた時間。普段光に属するものは眠りにつかなければいけない。静かな、眠りに。
しかしその沈黙も、この街では時に破られてしまう。
鳴り響く爆発音。この町の行政機関の一部を担っている、東桜浜市ビルが突如爆破されたのだ。
その瞬間、街は騒然となった。泣き叫ぶ子供たち、震えだす老婆、騒ぐその他の大人たち。その人混みを上空から見降ろしながら、ビルに向かって飛んでいくひとつの人影があった。その背には立派な“翼”が生えていた。それはどんどん速度を上げ、やがて煙の残るビルの一室に進入していった。
闇に包まれた街の中、その姿を見たものはいない。
翼の物語スタート!
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