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第一話
俺 「色無 真翔」は特に特徴のない平凡な大学生だ
自分で言うのもなんだが、人並みに勉強し、人並みにアルバイトをし、同じ学部に
いる友達と話し合い、笑いあう。
そんな平凡な人生を歩んできていたんだ その日までは・・・
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俺はその日、いつもみたいに講義が終わった後に友達と談笑した後帰路に就いた。
その日は朝から空に厚い雲がかかり今にも雨が降り出しそうな天気だった。
そのため早く家に帰ろうと小走りでいつもの家までの道を進んでいたら、
突然横から大きな声が聞こえてきた。
「そこの君、危ないぞ!」
俺はその大声に咄嗟に振り向いた。
そこには目の前まで近づいた大きなトラックと、その窓から見える居眠りをしてい
る運転手の姿が見えた。
そこで俺の意識は途絶えた。