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エッセイ

ローカル環境で作品を書いている同士へ

作者: 赤月 朔夜


 同士よ、これを読んでくれているということは少なからず興味を持ってもらえたのだと思っている。

 同士がなぜ作品を公開していないかについては様々な理由があるだろう。

 投稿する勇気が出ないのか、完成してから投稿するつもりなのか、公開せず書いているだけで満足しているのか。投稿する期を窺っている戦略家であるのかもしれないし、私にはあずかり知らぬ理由があるかもしれない。


 このエッセイは"投稿したいが投稿する勇気が出ない"同士をメインターゲットとしているが、書いている小説を完成してから投稿しようと思っている猛者にも役立つであろう内容を書いているつもりである。せっかく開いてくれたのだから最後まで読んでもらえると嬉しく思う。



 さて、本題に入る前にまずは私について書こう。


 私の趣味は小説を書くことである。

 ちなみに同士が読んでくれているこれは"エッセイ"であり"小説"とは違う。

 エッセイとは筆者の考えたことや感想などを書くものであり、小説は作り話である。


 うん?


「小説を書くのが趣味と言う割にはエッセイの投稿のみで小説を投稿していない」


 あぁ、右上の作者リンクから私のページに飛んでくれたのか、ご足労おかけする。

 同士の言う通り確かに私はこのサイトでは小説を投稿していない。

 私の場合、少なくとも下書きを終えてから推敲して投稿していこうと思っている。だからまだ投稿はしていない。




 さて、本題に入ろう。


 自分の小説を他者の目に触れる場所に公開するのは非常に勇気のいる行動だ。いざ作品を公開して否定的な感想を頂いたらどうしよう、もし誰にも見られなかったら、評価が低かったら、と考えると不安に思うのは非常に良く分かる。


 私もそうだった。


 このサイトではないが、別のサイトに小説を投稿したことがある。

 ある程度の下書きを書き終えいざ投稿するぞとなった時、非常に緊張したことを覚えている。誤字脱字がないか何度もチェックしたし、臆病であるが故に「また明日でいいか」と投稿を先延ばしにもした。


 しかし私にはその小説を投稿して読者に伝えたいことがあった。


 だから私はお酒の力を借りて第1話を投稿した。

 1話を投稿ししばらくして感想が付いた時、否定的な感想ではないだろうかと内容を確認することに覚悟が必要なほどに怯えていた。



 しかし蓋を開けてみれば想像したような否定的な感想ではなかった。

 私は非常に嬉しかった。


 その作品は遅筆ながらも無事完結したのだが、読者様の感想に何度も助けてもらった。

 「こんな稚拙な作品を読んで待ってくれている方がいる」と思えば書ききらなければと思えたのである。

 そして読んでくださっている方がいると思ったからこそ、より良い作品に仕上げようと気合も入った。

 下書きの時には無かったような展開にもなったが、私としては非常に達成感のある作品となった。



 何が言いたいのかと言うとエッセイを投稿することで


 ①成功体験をすることで未知なる領域への恐怖を無くす

 ②失敗体験をすることで次へ生かす

 ③低評価が付いた時の折り合いのつけ方に慣れる


 という目的がある。


 このサイトを例にすると


 作品を完成させる

 (多種設定を行って)作品を投稿する

 (場合によっては)感想への返信を行う


 という3つの作業がある。


 いきなり小説を投稿することはハードルが高くとも、短編完結のエッセイであればどの作業も同士の負担は軽いはずだ。


 そして投稿して初めて分かることもある。

 完成した小説をいざ投稿しようとした段階で、投稿するための設定で分からないことがありそれを調べなくてはならなくなった。

 設定するキーワードを考えておらず、考える必要が出てきた。


 せっかく小説を投稿するという覚悟を決めた後なのに水をかけられたような気分にはならないだろうか。


 作品を書くことへのやる気の消失はやがて未完という名の敗北となる。

 出来得る限りやる気の下がる事象は避けたい。


 そうならないよう、投稿することに苦手意識のない猛者の同士にも一度はエッセイを執筆してもらいたいと思っている。



 次にエッセイを投稿する目的について上げた3つの目的について詳しく書こう。


 ①成功体験をすることで未知なる領域への恐怖を無くす

  初めて行うことが怖いのは当然である。それを行った結果どうなるか"知らない"のだから。

  エッセイではあっても作品は作品だ。その作品に高評価が付けば自信にもつながる。

  何より何度も投稿することで"投稿する"という動作への苦手意識は軽くなっていく。


 ②失敗体験をすることで次へ生かす

  投稿する時間を決めていたにもかかわらず、投稿予約をし損ねて即時で投稿してしまった(エッセイ投稿時の実体験)。

  ということになってしまったら投稿早々目も当てられない。

  それを作品の目次を見るたびに突き付けられるのである。


 ③低評価が付いた時の折り合いのつけ方に慣れる

  低評価が付くことも当然ながらある。私も最初は☆1が付いた時は凹んだ。

  だが☆1であっても評価するという手間を読者様が行ってくれたのである。

  そして評価についてのエッセイの感想を見ると評価基準は様々であり、☆5はそりゃあ嬉しいが☆1でもそこまで凹む必要はないのだと思えるようになった。

  読者様が"評価するに値する作品"にはなれたのである。



 上記に加えて、投稿した経験があるからこその"視点"を持つことが出来るようになる。その"視点"は自分の作品だけに限らない。

 ランキングの更新タイミングはいつか、どんな作品の評価が伸びているか、どのような箇所に感想が付くか、良いなと感じた感想への返信の仕方など様々なことが分かるようになってくる。

 その"視点"が読者様に見てもらえる作品作りにつながる可能性もある。


 だからこそ、まずは短編で完結するようなエッセイを書くことで成功体験を増やそう。

 エッセイを投稿し作業に慣れることで本命である小説を投稿する際の精神的な負担を軽くし、投稿に不慣れであることで発生する失敗を減らすのだ。


 これが私の考えた"小説を投稿する恐怖に打ち勝つ戦略"である。




 同士よ、私は同士の書くエッセイを心待ちにしている。

 そしてそれ以上に、同士の書きたい物語の完結を応援している。

 最後までお読み頂きありがとうございます。

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