表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/172

僕、押し通る。

 先ほどの巨大に見えたアラクネに比べると幾分小さく見える蛙。アラクネは脚が広がっていた分大きく見えていたとも言えるが。

 

「やはり危険すぎる。能力以上に判断力が高い。この世界に降り立った時間以上の蓄積を感じる。本当に転生者ではないのか?」

 

 ベニオが暗い目をしながら僕を睨む。チェイス神から僕の生い立ちを聞いていないのだろうか。相変わらずあの神のやり方はよく分からない。絶対に目的を達成しようという意思が感じられない。まさに追い込んだ状況を楽しむだけのようにも思える。ベニオは槍を構え僕にその穂先を向ける。斧槍に比べると幾分柄が短く、刃が少し長い。槍とも長刀とも言いがたい少し中途半端に見える。しかし多くの人はそれを槍と思うであろう形状。

 

「指示目標よりも俺は俺の意思を信じるぜ。」

 

 ベニオは何に向かってかそう宣言し槍を小脇に構える。蛙が跳ねる。勢いよく水平に、想像以上の速さで飛ぶ。その動きに驚き石壁を蛙の直前に置いて時間稼ぎをしながら軌道上から回避する。石壁の耐久では持たなかったの少々の時間稼ぎにもならずに、壁を破裂させながら蛙が姿を現す。身を屈め転がりながら突撃を回避すると脇腹に強い衝撃を受ける。回避したところでベニオに槍で突かれたようだ。必殺スキルに溺れ振り回してばかりだったのに堅実に削りにきた。いよいよ面倒くさくなったと転がりながら飛び上がり姿勢を直す。着地に合せて菫が二本の短剣を飛ばし、僕への射線を切るように桔梗の氷壁が形成される。ベニオは下方に突いた槍を器用に後方に振り上げる。短剣は槍をくぐり抜けたにもかかわらず短剣は突如推力を失い真下に落ちた。菫は目に見えて驚くが動きは止めずに即座に位置を変える。僕もよく分からない芸当に驚き弓を構え曲射にてベニオを撃つ。見え辛い糸をくくりつけた仕込み付きの矢を放ちベニオの防御法を確かめる。ベニオはその場で蛙を軽くジャンプさせ僕の方に向く。あくまで僕を狙い落すつもりのようだ。ベニオは飛んでくる矢を身もせずに槍を払う。恐らく矢に当てる気も無かったその槍の動きは矢の後ろで空を切る。当然その柄は糸を引っかけ矢の軌道をずらす。矢は恐らくベニオの意図通りに推力を失い真下に落ちるはずだったが、槍に押された糸は矢に新たな力を与える。ベニオの視線が理不尽な軌道をとった矢に移る。糸に操られた矢は槍の周りをくるっと回る。

 

「余所見厳禁。」

 

 矢は当たろうが当たるまいが関係ない。僕は糸を踏みつけ集中する。糸を通じて矢を直接魔法の基点にする。

 

【棘片衝撃】

 

 対人地雷のように指向性を持たせた魔法が欲しいと思って申請した魔法の一つ。『条件発動』と組み合わせれば罠に最適と思ったが、条件発動の融通が利きすぎて通常の範囲魔法でいいよねとダメ出しされた悲しい過去を持つ。ただ発動基点が自分から遠く飛ばし辛いこと以外は優れた魔法である。通常発動基点は魔法の発動補助材である杖などを使うが、このような小細工をした魔導具を使うことで基点をずらすことが出来た。既知の技術ではあるが仕込みの手間から有用とはされていない。偏向防御を持ち爆発魔法を回避できるベニオだが逃げ場所がない魔法は回避できないのは実証済み。今回のようにまとわりついて一緒に移動する魔法も一瞬の判断がなければ回避出来ないだろう。爆発と共に尖った何かがベニオに放射状にばらまかれる。ベニオはスキルが発動しないことに驚いているようだ。一瞬の驚きの顔と共に爆発に巻き込まれる。あの感じだと回避不能状態だとスキルが発動しないようだ。参考にしよう。調子にのってもう一度と行きたいところだが矢は使い捨てになるのでもう一度巻き付ける必要がある。二度目はないだろう・・・いやベニオ相手ならいけるかもしれないと思いつつ様子を見る。衝撃が収まらぬ中その中の影が一瞬動く。反射的に右手に移動し回避行動を取る。衝撃の中から蛙が跳びだし突撃してくる。

 

「よくわかんねーがやってくれたなぁ。」

 

 ベニオが装備に多量の傷を作りながらテンション爆上げで突撃してくる。が視線の先には僕はいない。

 

「もう少し張り合いがないとぉ。」

 

 僕はベニオを煽りたてながら桔梗に意思を送り低空跳躍している蛙の前方半円周囲から鉄杭を蛙とベニオに打ち込む。ベニオは慌てるように正面の鉄杭をなぎ払う。払われた鉄杭は切断させるどころか解呪されたかのように虚空に消える。しかしすべてを消せたわけではなくいくつかはベニオと蛙を穿つ。相変わらず何を斬ったらどうなるか分からないスキルだ。魔法構成の一部を切って存在を保てないようにしているのだろうか。僕は想像をかき立てながら攻撃をかいくぐってベニオを削る。基本頭が悪く見通しが無い。蛙の初速は恐ろしいものがあるし壁も役に立たないが、そもそも直線的で使い手が単調に攻撃してくるだけなので慣れれば脅威ではない。十回近く繰り返せばそろそろ次の形態も考える頃だろうとベニオの様子を伺う。

 

「前に立ってはなりません。避けなさい。」

 

 突然予想外のクロからの助言を受けて反射的に横に飛ぶ。ぱちんと何かが弾けるような音を聞いたときにはその体の横を何かが通過した。開いていたと思っていた蛙の口が閉じる。もしかして舌か。

 

「このクソアマぁ。敵に餌くれてんじゃねぇぞぉ。」

 

 ベニオが激昂してクロに叫ぶ。僕もクロがなぜ僕を助けたか理解出来ずに視線を向ける。

 

「私も貴方の無様な姿を見るのが億劫になってきましたし・・・何よりも禁則を破っていることのほうが問題だと思うのですよね。」

 

 クロはベニオを諭すように言う。ベニオに対して侮蔑の視線を向けているように見えて、手や短杖が何かふらふら動いている。何かを伝えたいようだが、事前に取り決めでもなければベニオは気がつかないんじゃないだろうか。

 

「うっせぇ。俺は俺の意思で執行を行う。それだけだ。」

 

 ベニオは何も気がつかないように意思を曲げない。クロは結構イライラしながらベニオに視線と小さな身振りを繰り返している。なんなんだいったい。

 

「禁則ってなんだよ。どっちが決めたんだ。」

 

 僕は思いきって聞いてみた。

 

「そりゃ・・・」

 

「貴方が知る必要はありませんわっ。」

 

 ベニオはノリでしゃべりそうだったがそれをクロがまくし立てるように止めた。なんか微妙な雰囲気になってきたが戦闘を続けるのかどうかは決めて欲しいところ。いっそのこと蒸し返してもいいのだが神谷さんがベニオとクロをどう捉えてるか知りたいところでもある。最も聞くまでも無く庇護対象であるとは思うけど、リスクまで許容しているのかは知っておきたい。

 

「つか、どうすんだよっ。やんのか、やんねーのかとっ。」

 

 僕がためらっていたことをユウが叫んでしまう。お前実は僕の敵だよね。君がチェイス神からの真の刺客だと言われたら僕は信じるよ。

 

「仮にも仲間である我々を煽らないで頂けますか?」

 

 クロも眉をひくひくさせながら抗弁する。まあ、そう思いますよね。

 

「オレはお前等を認めたつもりはねぇっ。」

 

 ユウが手を振って叫ぶ。なんか熱血系主人公みたいに見えてきた。

 

「俺等は主殿の為に動いてる。お前はいちいちそれを否定すんのかよ。おめぇは主殿の何なんだよっ。」

 

 沸点の低そうなベニオがヘイト先を移す。チェイス神の色が強いと思っていたけど意外と神谷さんの事も気にしてるのか。ますます放置している神谷さんの意図が分からなくなってきた。距離を縮めてやいのやいのと口げんかを始める彼らを見て僕は剣を収め治療に移る。

 

「なんなんですかアレは。」

 

 菫が気配を戻しながら近づいてくる。

 

「分からん。心配性とチャラ男と百合が主争奪戦してるみたいな?」

 

 桔梗も心配するように近寄ってきて僕に治療を行う。それほど怪我はしていないのですぐに終わる。ちょっと口論は無視して心を落ち着け負荷の拡散を行う。桔梗もそれに習って瞑想を始める。菫は護衛として周りを警戒する。集中を解いても口論は収まらず側には鈴が転がり紺が控えている。

 

「紺もご苦労だったね。どうだったかな。」

 

「北門付近に大型の出入り口がありまして、そこから鈴と残存軍と合流し共に侵入いたしましたであるよ。」

 

 駆けつけたけど見せ場の無かった紺を労う。

 

「紺としてはアレ等はどうかな。」


 僕は親指で口論会場を指し示しながら訪ねる。

 

「どうと言われましても・・・こちらを滅すべき敵としては認識していなかったとしか・・・」

 

 紺はちょっとどもりながら感想のようなものを述べる。

 

「ふむ・・・やはりそうだよね。」

 

 僕は紺の感想を素直に受け止め頷いてみせる。いやいや紺よ。君の視線はその範囲では収まらないでしょう。紺は僕の思念を受け取ってか恐る恐る僕を見るが僕は笑顔を返しておく。

 

「鈴はどう思う?」

 

「まぁご主人様に矛先が向かなくなったのならそれでいいと思いますけどー。飼い主の意思次第ですかねー。」

 

 鈴は棒読みのまま意思を見せない。実の所これが鈴の処世術なのかもしれないとも疑う。鈴はだるそうな瞳を僕に向けてその意思に答える。

 

「こうなったら神谷さんに出てきて収拾してほしいところだけどねぇ。どこに引きこもってるやら。」

 

 僕は背伸びをしながら呟く。

 

「追加で得られた形状からすると恐らくこちらの通路から進めば至れるとは思われるであるよ。」

 

 紺がそう言って地図を投影しながら言う。Y型も適当に掘っているのでは無く周囲の地盤や安全性を考慮しているので自ずとパターンは見えてくると言う。紺は予想される場所を指し示しながら言う。

 

「ふむ。言ってみる価値はあるか・・・バカ騒ぎに付き合う義理もないしな。編成はどうするかな。」

 

 僕はマップを転写して途中経路の状態から編成を考え始める。

 

「ここの押さえに桔梗と鈴。後は六万ほどいただければ。」

 

 紺がそう言って足止めをかってでる。僕は軍と紺を見て少し悩む。他に進化体がいなければ二万と少しでも十分だとおもうが。かしずく紺の顔は見えず表情を伺うことは出来ない。紺を含むミーバ達は僕の意図をある程度感知しているわけだが・・・三〇秒ほど悩んで僕は決断する。

 

「分かった。ここは任せる。菫、いくぞ。」

 

 菫は頷き僕の側に寄る。紺と桔梗が力強く頷き僕らの行動を他のミーバ兵で隠す。あの口論が収まるのはいつだろうか。クロが早々見逃すことは無いと思うが、神谷さんの為にバカ達と戦っているならしばらくだませるかもしれないと甘く見積もりながら僕らはその場を離れた。その先は正直順調すぎるほど順調に進んだ。畑、空の兵舎、誰の為か懐かしい遊具のある公園、そして花畑。そこで働くミーバ達は軍を率いている僕らを見とがめることも無く、警報すら発さず一瞥するだけだった。逆にそれが気持ち悪い。侵入されることを前提としていないのか、それとも知っていながら招かれているようにも感じる。若干の恐怖と寒気を感じながら通路を走る湿っぽい土の匂いがその先を花畑であると告げている。その先は白い光と黒っぽい大地に満ちていた。

 

「ようこそいらっしゃいました。遊一郎様。・・・もっと早ければと思う反面、今更ならもっと後に来れば良かったのに・・・と思わずにはいられません。」

 

 華美な装飾を施した鶯色の鎧と深紅のマント。優雅に礼と言葉を述べるトウがそこにいた。その大地には濃い紫というべき、ほぼ黒に近いパンジーの花畑。これまで区画整理されていた花畑と違い辺り一面が黒。煌々と輝く天井に反したその対比がこの空間がどのような形であるか判断を狂わせる。妙な威圧感のあるトウと雰囲気に圧倒され僕はすぐに言葉を出せずにいた。

 

「この先は軍勢をご遠慮頂きたい。先にいるのはご主人様のみ。そこまで警戒することはありません。最も・・・その程度の数なら連れてこられても問題はありませんが・・・」

 

 トウはそう言って体を起こし半身を翻して先へ進むように促す。僕は唾を飲み喉を鳴らす。今までのことはすべて茶番であったと、そう思わせる気配がトウにはあった。ユウがあのレベルで収まり、ヨルが、クロが、ベニオが全力を出すほどでもない能力しか持たないと判断した今でもトウが放つ気配はそれらを比べるに値しないほどのものであった。もし戦うとなれば初手から最大攻撃を叩き込むべきか、しかし純防御型であるトウにはそれは悪手か。戦わない可能性があるにも関わらず頭の中はすでに戦うことが前提で進んでいる。異様な光景が戦いが起こらないはずがないと、ゲーム脳が訴える。

 

「あれから・・・貴方に反逆してしまった時からご主人様は変られました。何かに突き動かされるように邁進することもあれば、貴方にした行為を悔やんで後悔してしばらく塞ぎ込むこともありました。仲間には優しくとも敵には容赦がない。一時でも裏切りを見せたご主人様を次に貴方が見たときどちらに映るのか。悩み慟哭しただただ恐怖に震えていました。」

 

 トウは僕らが進んだ後を追ってきながら静かに語り始めた。菫は抜刀こそしないものの警戒の為に神経を尖らせていることが窺える。

 

「突然目が覚めたように立ち上がり方針を決め指導し発展に尽くすことは変りはありませんでしたが、時折嘆くことには変わり有りません。ただその嘆きは徐々に減っていきました。貴方を克服し、前向きに進み始めたのだと思いました。次の出会いで貴方さえ許してくれれば丸く収まると、そう思っていました。」

 

 黒いパンジーを踏みしめながら歩く。その先には一人の人影が見える。その小さな人影はくるりと踊るように回り剣舞のように杖を振るう。

 

「私、私達にとってどう意思が変ろうとご主人様はご主人様です。私達には中身がどうであろうとそれを判別する手段はありません。大きな心変わりがあったのだろう。恋い焦がれた思い人が地獄の炎に突き落としたいほど憎い人に変ることもあると私達は考えます。」

 

 その人影が美しい微笑みを浮かべながら踊り狂う神谷さんであると判別した時僕は足を止めた。菫もそれに習う。洗練された踊りでは無くただ緩やかに動く舞。型もなく手順もないそんな踊り。

 

「私達はご主人様に付いていくだけです。それが世界の定めた私達の決め事だからです。」

 

 トウは歩みを止めずに僕らを追い越してゆく。

 

「いらっしゃいませ。遊一郎さん。どうですか?品種改良を重ねただただ濃くしてみたお花です。」

 

 神谷さんは踊りを止め杖を大地に刺し僕を迎えるような言葉で語りかけてくる。

 

「少し怖いね。寒気も感じるよ。」

 

「すみませんね。パンジーは暑さに弱いので・・・他の場所より少し気温が低いのですのよね。」

 

 答えたようですれ違う。僕を見ているのに認識していない。こういう話し方をするキャラの行動は大体決まってくる。

 

「私個人としては・・・昔のご主人様のほうが好きでしたね。最も盤面の目的を達成するならこのままでも良いと思いますが。」

 

「もう、トウったら。今の私は駄目っていうのぉ?」

 

 トウは神谷さんの前までくると僕らに向き直り大盾を構えそう語る。その言葉に神谷さんがトウにしだれかかるように甘い声で話す。その動作に合せて僕も左手の盾を胸の前に構えわずかに身を屈める。

 

「今のご主人様でも問題無いですよ。ただ私にもそして皆にも優しかった貴方のほうが好みだっただけです。今の貴方が嫌いなわけではありませんよ。」

 

 トウは右手で恋人のように神谷さんの頬を撫で涼やかな声で語る。ただその急にトーンを上げた声が悲痛の叫びに聞こえてならない。

 

「今はトウだけでいいわ。他の何も・・・どの子も・・・そして遊一郎くん(・・)も・・・私を置いていくもの。」

 

 魔力の集積。ただそれだけで周囲への威圧感が倍増する。

 

「置いていったのは・・・アレと結託して僕を封印したのは神谷さんだろうっ。」

 

 威圧感に飲まれないように心を強く持って言い返す。

 

「あれは休まない貴方の為にもたらされた神の恩恵。遊一郎くんの体も強くなったでしょう?それに・・・貴方が他の子を連れているなんて・・・許せないモノっ。」

 

 完全にヤんだ。ヤンデレ属性かよっと心の中で悪態をつきながら神谷さんの後ろに舞い上がる炎に対する防御を構築し始める。

 

「願わくば・・・この試練を越え私達のご主人様を救ってください。それが神の意向に反しようとも。それが出来るのは数少ない執着先である貴方だと信じて。」

 

 トウは槍を取り出し完全に戦闘態勢に入る。

 

「生かさず殺さず。貴方は私の為に、私は貴方の為に・・・それが天におわす神の為になると告げられたのだから。」

 

 蛇のような炎が黒いパンジーを舞い上げながら僕に迫る。回避機動をとれば蛇の頭は僕を狙って動く。あわよくば誘導系でないと期待したが当然そんなこともなく。氷壁を二枚多重詠唱で組み上げ防御に当てる。ベニオの蛙と違って抵抗している様子はあり少なからず効果があることを確認し残りは無理矢理障壁を多重展開し炎を受け止める。

 

「お仕置きするのは大前提だったし・・・そのまま神の御許に返品してやるよっ。」

 

 僕は抜刀と共に嫌がらせに雷撃を放つ。神谷さんはその雷撃がそれていく様に視線を移すこと無く僕を見たままだ。

 

「神の名の元に。」

 

 神谷さんがそう呟く。

 

「残念だけどその(・・)神には信用ならないね。」

 

 神谷さんが魔力を集積しその前にトウが立つ。防御特化、魔法特化。ある意味中途半端な僕と近接特化の菫。前に出てまとわりつくしかない。壊れた神谷さんとの戦いが流れるようにそして神の思惑通りに始まった。


菫「消化不良ですね。」

紺「菫は頑張りすぎというか・・・血を見ないと収まらないであるか?」

菫「人を殺人鬼よわばりですか。」

紺「そこまでは・・思っていないであるよ?」

鈴「ご主人様を狙う不届き者は・・・」

桔「死ねば良いと思いますよねっ。」

紺「制止役不足である。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ