僕、探し合う。
僕らの軽騎兵と神谷さんの重装兵が正面からぶつかり接触する。一割くらいの騎兵は壁を突破するも能力差的にはかなりの数が足止めされたように感じる。お互いの脱落も出ていない。
『何をやられているかわかんないけど、思ったより抜けてないな。』
騎兵が先行して都市内を引っかき回すかとも思っていたが少し距離を取らせてから反転し壁となっている重装兵を倒す事に集中させる。壊された壁の後ろにある広場には周辺から続々と重装兵が湧いてくる。いずれスペースが無くなって騎兵での戦いは厳しくなりそうだ。下でぶつかり合いながらも上空に膨れ上がる天使兵。その攻撃は途切れが無くなり厚みを増していく。空か天使兵かと言う様相に僕は顔しかめる。それらは徹底的に上空から魔法攻撃を繰り返しており一体たりとも地上に降りてこない。
『魔術師隊全員で上空【火爆破】。』
魔術師が指示を受け取り緩やかに詠唱を始めそろって起動。上空は一瞬で赤い光に包まれる。
『桔梗追い撃て。』
桔梗が【超重縮】と【暴氷嵐】を並唱、僕は広範囲を重視して【雷渦】を三射。赤い爆発に重なるように魔法の音が混ざり合った歪な豪音が響く。魔術師で防御をそぎ落とし、上級魔法で一気にたたき落とすシステムを正当に攻略する基本戦術を行う。爆発が消え、氷か電撃に煽られた天使兵だが思った以上に残っている数が多い。上空を埋めるべく二万を越えた天使兵は大きく減り千を越えるくらいと思われるが、相手の能力的には確実に全滅しているはずの威力だったはずだった。
『残った??』
僕は想定を上回りすぎる事実に若干混乱する。
『ご主人様、観測によると天使兵が一部の属性に極端な防御をもっているようです。』
桔梗が悩まし顔をしながらログを閲覧していたのか報告してくる。僕もログを見返すと確かにダメージの桁が二桁繰り下がったものがいくつか見られる。
『火耐性の高いものの防御が剥がれず、追い打ちしたものも耐性が高い者は生き残った可能性があります。』
『なかなか面倒な・・・』
そうしている内にも徐々に天使兵の召喚は続き、空はそれらで埋まり始める。
『紺より。西地区で黒藍型の魔術師を発見。位置送るであるよ。』
紺からメッセージがはいり共通地図にピンが打たれる。
『何かしている様子はあるかい?』
『何かしらの防御か監視術式のようであるかな?』
僕の質問に想定していたように即座に返信が来る。
『斥候兵を監視に回す。それは一端放置で次に行ってくれ。』
『了解であるよ。』
二十の斥候兵に該当箇所の監視を指示し、紺はさらに奥深くへ移動を始める。
『都市防御用の術士だと今も防御しているのが変かな。』
『監視が有力でしょうがそれだけだとさすがに作業量が少量ですし・・・召喚者の可能性もありますね。』
召喚者の場合は倒せば楽ということもあるが、一人で召喚しているならさすがにこの数と持続性は異常だ。召喚者の一人ではあるかもしれないが倒しても解決する可能性は少ない。下手につついて動き始められると手間になる可能性もある。どっちに転ぶか分からないなら現状さほど不利に働いていないという事もあり監視で止めることにする。魔術解析できる斥候兵が欲しくなってきた。今後の参考にしよう。現在は戦争中である。僕が意識を紺とその対策に回している間も戦場は緩やかに変化している。空は輝き天使兵が姿を現し投射攻撃を行う。姿形は成形のように一定で際は認められない。この中で雑多な耐性の種別を見た目で判定するのは諦めた。投射する魔法種が一定かと思えば不定期にその属性を変える。試しに属性を順に変えて範囲攻撃を打ってみたが同じグループの中ですら耐性はまばらである。そういう召喚魔法なのか付加技能なのか非常に面倒くさい。徐々に削るつもりで定期的に範囲攻撃を加えてみるも、時間を空けると回復魔法で治療されていく為負荷効率を考えると一度に撃退するしかない。
『よくできた消耗装置だなぁ。相手の負荷が許容量がどのくらいかによるけど。』
一万、二万の天使兵を三サイクル撃滅するのに魔術師全体で一割の負荷。そして僕は百五十、桔梗は百二十の負荷を負っている。天使の召喚は大体一分間隔で行われる。十分、二十分で回復する以上の負荷を使わされている辺り持久戦は難しい。前線では騎兵が下がり軽騎兵と重装兵が最前線を務め、敵重装兵一万程度が後ろと後退しながら壊れた城壁からの侵入を拒んでいる。戦闘が始まって一時間。思ったよりというよりも異様な粘り具合に眉をひそめる。お互い負傷兵を下げて被害を減らしているとは言え剣と槍と矢と相手の倍以上の攻撃回数でありながらだた一体たりとも敵を倒せていない。相手が耐えている原因が分からず前進が進まない。
『中央付近に礼拝堂あり。中は空。拠点らしきものはありません。』
紺の報告を受け取り別の場所の探索に当たらせる。追加で斥候兵を千体ほど内部探索に当たらせる。騎兵は一端下げ離れた位置で再編させる。
『桔梗は騎兵と合流して西門を破壊。そこから騎兵をいれてみよう。』
桔梗は頷いてその場を離れ指示を行うべく移動する。桔梗が離れてから戯れに前線に向かって光の槍を放つが重装兵にも天使兵にも当てることが出来ない。再確認みたいなものだったがやはり効果は無い。重装兵を飛び越えて広場に巨石落としを試みたが上空で防がれ粉砕される。敵重装兵は徐々に増え厚みを増していく。このままここを抜くのは難しいという判断になりつつある。定期的に天使兵も処理しなければならずじり貧になることが見え始める。
『西門を破壊しました。騎兵を進めます。』
桔梗の報告が入り騎兵の中に斥候兵と魔術師を混入させて、桔梗には戻るように伝える。
『敵に発見されました。飛翔騎兵・・・紅藍型っ』
しばらくして再び桔梗から入った伝達は無視することができない危険な話だった。
『逃げるか、防御はできるか?』
『このまま倒して見せますよ。』
桔梗は力強く答えを返す。送り届けた後の桔梗の元にはそれほど兵はおらず進化体相手となると壁になるかも怪しい。桔梗は前面に盾があってこその性能だ。相手の力を軽視しすぎて戦力を絞ったのが仇になっている気がしてきた。
『鈴。人形遣いを二十つれて桔梗の援護にいけ。』
『結果がうまくいくとは限らないでしょう?』
指示を受け取った鈴はどこの軍師かと思うような唐突な発言をする。ただそれが鈴のスキルならばと若干思案する。相手の能力を対策したものを選ぶかある方向に特化するかはてまた奇手を打つか。想定される能力には人形遣いが対応できるとして、寿命を延ばせる安全策として重装兵三十をさらに派遣することにする。
『良い結果になるでしょう。』
『分かった。ならよろしく頼む。』
『頼まれました。』
鈴への指示が終わり移動を始める。伝達の中心がいなくなったことで周囲からの複合的な指示が難しくなる。とはいったもののほとんどはこちらからの一方的な指示なので大きな問題はない。まだ無いはずだった。
『菫。重装兵の一部を駆逐して隊列に穴を開けろ。』
『かしこまりました。』
僕の指示に弾むような返答が返ってきて鈴が動き始める。状況を動かしどうにか硬直を打破したい。そう思っての指示だった。
『困りましたね。堅い・・というより倒せません。』
まさかの菫の失敗。不意打ちからの一撃、離れてからの再攻撃。そして同一個体への再攻撃すらもしのいだのでは無くすべて耐えきられたという。いくら相手の耐久力が高いとは言えミーバ兵が菫の攻撃で死なないのはさすがに次元がおかしすぎる。そのおかしさを再確認するために同じ個体に五度攻撃させるがやはり倒れる様子はない。
『異常なHPですね。特化しているにしてもおかしく思えます。』
『いやこれは頑丈とかいう話じゃないね。スキル・・・手品の類いだ。』
仮説を立てて最前線の様子を伺う。お互い攻撃を交わして攻撃を受けた者は下がり傷を治す。僕らの兵は怪我を負ったから下がるが、敵兵は攻撃を受けたら下がる。そして治療を受ける。一見おかしくないような動きに見えるが攻撃を受けたら必ずしもダメージを負っているわけでは無い。相手は怪我を負っていなくても下がったりしているのである。そして全体を見ても重傷のような攻撃を受けてもさほどダメージを負っていないように見える。刺さっても武器が抜ければその傷はそれほど大きくないように見える。
『一定範囲か指定したグループか。』
同時に指示をだして攻撃させる範囲を偏らせる。一部への攻撃は苛烈になるがそこ以外からの防御は甘くなり、無謀な攻撃に対するペナルティを発生させる。しかしそれにより仮説がほぼ確定となりそれに対する対策も見える。
『切り上げて上空天使兵を即座に除去。除去に合せて前線は一時急速後退。』
前準備として定期除去していた天使兵を緊急除去。そして前線の兵がぶつかること無く綺麗に整然と後退する。
『魔術師は前線敵兵に向けて【雷過】【渦潮】を準備。こちらで【超重縮】が成立したら即座に放て。』
魔術師で利用できる最大威力の範囲攻撃を選択。僕は敵兵を一時集める為に高級術石を割る。広場の敵兵が引きずられ密集する。それを危険と判断したかどこからか横やりが入るように壁が立てられ保護される。しかしその保護が成立するまえに一万の魔術師による超過密な術式が投げ込まれる。二十、三十でも気にならないだが五百も打たれれば防具が傷む。千も重ねれば防御が弱る。そして残りが防具を引き裂き兵士を焼きすりつぶす。二万近い数の兵に百万超という膨大な負荷を叩き込む。広場は不快なアーク音と水を打ち付ける音が充満し周囲の建物をも一部破壊する。若干やり過ぎた感もあったが上限が見えない以上一度で焼き切る必要があった。
『こ、ここまでやる必要がありましたか?』
さすがの菫も明らかな過剰攻撃に若干声を落す。
『わからない。わからないからこそ過剰にしたところもある。』
焦げて濡れ立っている者は誰一人いない広場に重装兵を進ませながら僕は結果を確認する。
『恐らくかなりの範囲でHPの共用化、もしくはダメージのやりとりがされていたはず。治療はする必要はあったものの交代劇は見せかけ。全員倒れるまで一人も倒れない。それが異様な耐久力の秘密だ。』
敵都市の端を橋頭堡としながら周囲を見回し菫に説明する。
『同時に百体治療すれば小競り合いのダメージなど無に等しいし、万単位でサイクルされたらそれこそ無敵の兵士のできあがりだ。』
前線が突破されたことで召喚が止まり残存する天使兵を除去し一端戦闘が止まる。相手の重装兵二万を排除するもこちらの兵の損傷は無し。完勝と言える形だがぶつかった兵数を考えると五万対二万と勝って当然。そしてそれにしては時間がかかった戦いであった。天使兵を含めると分散していたとはいえそれだけで九万近くいるのでさほど強くはないとはいえ単純な兵数差だけの戦いでもなかった。天使兵で消耗と範囲攻撃の誘導、そして重装兵の正体は足止め優先の巨大な壁。仕掛けに気がつかなければさらに消耗させられただろう。実際に兵を失っていないとはいえ消費した負荷は全体で四割近いものとなっており、このペースで推定残数八万の兵と戦うには不安が残る値でもある。
『鈴、そちらはどうだ。』
『んー・・・まぁまぁ?当面無事。戦闘は継続中。』
『なんなら増援を送るが。』
『このままでも負けない・・かな。勝てもしないけど。』
戦闘の主体であろう桔梗の意識をそぐのも何だったので鈴に連絡をとったが曖昧で判断に困る。相手の防御能力か狙いづらさか決定打に欠けていることだけは把握した。討ち取れるなら取っておきたいが今から向かっても恐らく逃げられるだけだろう。こちらの状況も動いたので大人しく下がる可能性もかなりあるとみた。
『うまいこと守りながらこっちまで逃げてきて貰えるかな。』
個別では無く談話室で通達し桔梗と鈴に撤退を促す。
『どちらでも良かろうなのです。』
鈴の欲が出そうな言葉を最後に桔梗は飛翔騎兵を無難にしのぎ撤収した。桔梗たちが逃げの姿勢をとると相手はしばらく追撃しようとしたものの何度かの一撃離脱攻撃の後そのまま戻ってこなかったという。痛み分けでもない顔見せといった感であった。桔梗と合流した後飛翔騎兵の情報共有。大きな鷹に乗った紅藍型。突撃は槍、宙に飛んでは弓と器用に武器を切り替えながら接敵は一瞬ながらも攻撃を途切れさせず隙が少ない。槍を構えてから突撃するまでのわずかな時間だけが攻撃の途切れる時間となる。
『騎兵にありがちな一撃必殺型とは思いますが、空中にいることと弓矢で大きな隙を補っているといったところでしょうか。』
菫の感想に桔梗がそっと頷く。
『まだ忙しそうですかな?北側に特筆すべきものはありませんでした。』
紺の調査報告を聞き進軍の方針を固める。最初に発見した黒藍の魔術師と相対するか、軍の中心がありそうな東側を攻めるか。召喚術士などがまだ発見出来ておらず消去法で東にいるのではないかという雑加減だったが。
『魔力阻害さえなければ地下からでも攻撃はできますし、必ずしもそうとは限らないかと。』
桔梗の進言により不確定な情報となり、東の調査は紺にまかせ魔術師へ挑むことにする。町中で騎兵の運用は難しくなるので、街道沿いに騎兵を進ませて斥候兵と魔術師を護衛させ都市表層を制圧していく。伏兵をしらみつぶし余計な横やりと不安要素を減らしていく。九万の兵は広場で待機し負荷の回復を優先する。僕らは重装兵、斥候兵、魔術師。医療術士混成五千体を伴い黒藍の魔術師を追う。魔術師を監視していた斥候兵から飛翔騎兵と合流したことを聞く。一緒に移動するかと思ったが、こちらの動きを把握しているのか待ち構えるつもりのようである。待ち構えられているとなるとまた迷う。一言二言の相談のあと結局は相対することでまとまり移動を続ける。魔術師と飛翔騎兵は建物の上、僕らは道沿いを進んで見上げるような形で相対することになる。
「私は神谷様を主とする一術士、ヨルと申します。」
「そっちの姉ちゃんはさっきぶりだな。同じく騎兵ベニオだ。よろしくなっ。」
落ち着きのある少年とはっちゃけて背伸びをしているような少年から目線が合うなり自己紹介を受ける。
「僕は侵略者代表の紺野遊一郎だ。こっちは菫、そっちは桔梗。」
「もう一人何考えてんのかわかんねぇのがいたろう」
僕の紹介の後、即ベニオが言葉を繋げるようにしゃべる。
「鈴は崩した壁辺りで本体と休憩中だよ。」
知られていないだろう紺のことは言及せずに鈴のことだとして答える。最も何考えているか分からないという形容が一致するのは鈴だということでもあるが。ベニオは疑うこともなくそちらに視線を向けヨルを一瞥する。ヨルはその視線に首を縦に振ることで答える。
「可能なら神谷さんの所まで案内してくれると助かるけど・・・しないよね?」
断られること前提での質問。
「当然案内は出来ませんね。貴方のことは聞いていますが・・・話の通りなら通すわけにはいきません。」
ヨルは使命感から戦うことを選んだようだ。ただベニオを誘った辺り恐らく純攻撃系ではない。
「ま、そういうこった。さっきはまだまだ序の口だぜ。ヨルとそろってこそが俺の本領ってところよ。」
攻撃一辺倒であろうことは想定できているが、防御は味方にまかせますよと宣言したようなものだ。大体お互いの関係は見ることができた。
「仮にも友軍である彼女の駒を殺すような事はしたくない。抵抗するなとは言わないけど・・・ただ事故って自爆だけは勘弁してくれよ。」
僕はそう宣言して彼らを見る。
「聞きしに勝る獰猛な生き物ですね。私が表に買って出たのも貴方を通さない為。汚れた戦闘狂はお帰り願いましょうか。」
ヨルは収納からすっと細い錫杖のような棒を取り出しバトンのようにくるっと回して先端の十字を僕に突きつける。
「じゃあ、団体戦開始ってとこだな。上がれっフレースベルグっ。」
ベニオは楽しそうに宣言し足下から現れた鷲と共にそのまま飛翔していく。およそ鳥としての動きでは無い直上への浮上。鳥のようで鳥と思わない方が良さそうだ。ベニオの浮上に伴い菫が一足飛びでヨルに迫る。菫の輝く剣をヨルが杖で受ける。甲高い金属音がその杖の強度と素材を伝える。素材一式神谷さんに渡したことを後悔するくらいには面倒な状況ともいえる。菫の連撃を反撃すること無く杖と防壁で丁寧に捌く。動き自体は早くないが無駄なく危うさも感じさせずにそして一歩も引かずに受けきる。そして一瞬剣を受けた瞬間に杖を緩め菫を流すように動かす。わずかに菫の体勢が崩れ剣の動きが流れる。そしてヨルが一歩前に出ると同時に上空からベニオの特攻が迫る。
「まあまあかな。」
僕は呟きながら菫のかかと端から鉄壁を斜めに展開しベニオの槍を受け止める。ベニオの槍は鉄壁に刺さり埋もれ、そして特攻の勢いのまま壁を破る。ただそのわずかな抵抗の時間の間に菫は気配を消しながらその場から脱出。槍を収納し急角度で壁を回避するベニオの横から透明な剣を振りかざし首を刈る。しかしベニオの前にある障壁に阻まれ剣は弾かれ、ベニオは鳥と共に上空へ帰る。
「おー、こえぇ。聞いちゃいたがまったくわからんかった。」
「まったく、投げ出しすぎですよ。」
「おめーがいなきゃここまで詰めねーよぅ。」
ヨルのため息に答えるようにベニオが笑う。
「貴方なら予想し想定した通りの状況でしょう。貴方方があれの嘴に抉られるまでに私の守りを突破できるか。そこが分岐点ですよ。」
冷静派に見えたヨルにしては高ぶるような顔で挑戦的に僕を見て宣言した。相手は二人。僕らは三人。相手の手札は見えず、こちらの手札の多くが見られている。そして必ずしも相手は二人ではないと意識しながら僕は大きく息を吸う。
「その首根っこ引きずって神谷さんの前につれていってやるよ。」
僕は挑戦的な台詞に乗っかるように宣言仕返してやる。菫が見えないままベニオは目標を僕に変えて迫る。どう料理するか悩みながら竜の目をばらまき周囲観測を広げ剣と盾を構える。
前哨戦から個別戦へ。
紺「ひとりで探すには広いであるな。」
ミャー
紺「あいあい頼りにしてるであるよ。」
ミヤー
紺「そっちは関係ないであるよ。今は真面目にやっているであるからな。」
ミヤー
紺「主殿ならうまいこと使ってくれるであるよ。我々は捜し物をするだけであるよ。」
ミャー
紺「いつかそうなるといいであるな。」




