僕、出会う
※今後の調整のためステータス由来の防御力を下方修正。1/2 → 1/5
初めての戦いが終わって程よい心地よさがあったもののすぐに忘れていた疲労が重くのしかかる。
(つらい、だるい。)
ごろっと横を向くとたくさんの狼の死体と傷ついたミーバ達。そして食いちぎられたC型を思い出しぐっと胸を押さえる。
(ダメだな。これじゃあこの先確実に鬱る。必要な犠牲と割り切らないと・・・)
慣れて割り切らないと心が死んでしまうとどこかの勇者のように思う。落ち着くように深呼吸をするとあまりの臭さにむせ返る。心配するかのように覗き込んでくるミーバ達。
「ごめんな。苦労かけたね。犠牲も出たし。」
僕は寝転がったまま側に来たミーバ達に呟く。ミーバ達は武器を掲げて喝采する。励ましてくれてるのかね。絵面は気持ち悪いけど評価はしよう。
「回収できるもの回収して帰ろうか。」
僕は横になりながら指示を出す。ミーバ達は周囲に散って狼をさばき始める。
(あー、それも回収できるものなんだ・・・)
僕はミーバ達の想定外な行動であるグロテスクな解体現場をぼーっと眺める。毛皮を剥ぎ取り、肉をそいでどんどんバラバラにしていく。
(虫の死体に群がる蟻みたいな感じだ。)
どこかで見た動画を思い出しながら解体されては消えていく狼を見る。すべての作業が終わるとミーバ達が集まってきて担ぎ上げられる。
「え、えー?」
動かない僕を見かねたのか、帰ると言われたからなのか僕はミーバの集団に寝姿のまま持ち上げられ振動もなく持ち運ばれる。その実歩くより速い速度で僕は拠点にお持ち帰りされてしまった。
拠点に戻るとぼちぼち暇そうなミーバ達が体操をしているのが見受けられるが指示を出す気力もなく拠点のベッドに倒れ込む。
「ちょっとだけ仮眠する。」
側にいるミーバ達のそう告げてうつらうつらと意識を手放す。
ー知識【下級爆薬】の開発が完了しました。ー
ースキル【条件発動】の開発が完了しました。ー
ー魔術師養成所の建築により建築【教会】を追加ー
そんなログを受け取り僕はまどろみから目覚めた。大体2時間弱寝ていたようだ。護衛隊のミーバがベッドの周りでうねうねしている。ベッドの上で一伸びしてから降りる。拠点のドアを開けると建築が終わったことが確認できる。
木50000布13200石60000金属2030魔石15燃料5000食料3120財貨2170
最下級拠点1 畑16 麻畑4
布倉庫6 木材倉庫9 石材倉庫11 食料倉庫11 金属倉庫2 燃料倉庫3
細工所1 木工所1 石材所1 金属加工所1 魔導構成所1
戦士訓練所1 騎馬訓練所1 魔術師養成所1
M型48 C型44 Y型78
少量ながら金属の取得が始まっている。石が溢れてもったいないので石材倉庫を露天掘り現場近くに10個追加しておく。ついでに石を消費するためだけに拠点外壁から露天掘り現場まで囲うように石壁の建築を指示。入り口ふやさないとな。教会も気になるけどまずは弓兵訓練所の建築を指示する。なんか増えた財貨が気になるが微妙に増えるようなので財貨倉庫5追加建築する。木材倉庫5金属倉庫5も追加する。木材を燃料がいっぱいになるまで変換する。M型に食事を頼み、残りの食料をY型30とミーバ30の作成に回す。
(財貨ってどこから出てきたんだろう。)
そう思って数値を眺めると履歴が出てくる。
メインの全身骨格 170
クリスタル原石 1700
アメジスト原石 300
おー、地面から貴石がでてるのか。これは美味しい。じゃあ魔石はどこから。
ミーバの死体 5
メインの小核 10
あー、魔石ってミーバからも取れちゃうのか・・・そもそも魔石って動物から取れるのか。数値からするとあったりなかったりなのか。
『魔石:主に魔獣の真核から得られる。稀に動物が生成することもある。魔導構成所で錬成。魔導核精錬所で精製。』
リーダーが持ってたのかね。ミーバから取れるってことは構成所で作れるってことか。まあ用途がわからんし後回しかな。今はY型生産重視だ。あとは騎馬訓練所と魔術師養成所を確認するかな。
・騎馬訓練所
伝令斥候騎兵 布100 金属30 食料200
【長剣、革鎧、速度乗騎】【剣Ⅰ騎乗Ⅱ強行Ⅲ捜索Ⅱ】
HP+30 SPR+15 MV27 Load+50
軽装騎兵 布100 金属40 食料200
【長槍、スケイル、大盾、軍用乗騎】【槍Ⅱ騎乗Ⅱ強行Ⅱ突撃Ⅱ】
HP+70 ATK+20 DEF+5 SPR+5 MV24 Load+100
重装騎兵 金属150 食料200
【長槍、プレート、大盾、軍用乗騎】【槍Ⅱ騎乗Ⅱ強行Ⅱ突撃Ⅱ】
HP+150 ATK+15 DEF+20 MDEF+5 MV20 Load+150
・魔術師養成所
魔術師 木50 布30 食料100
【魔杖、革服】【攻勢魔術Ⅱ守勢魔術Ⅱ瞑想Ⅰ】
HP+10 MP+30 MATK+20 MDEF+10
治療術師 木50 布30 食料100
【魔杖、革服】【守勢魔術Ⅱ治療術Ⅱ瞑想Ⅰ】
HP+20 MP+30 MATK+15 DEF+5 MDEF+15
戦術師 布30 金属30 食料100
【細工剣、革鎧、小盾】【剣Ⅰ軽盾Ⅰ守勢魔術Ⅰ強化術Ⅱ回復術Ⅰ】
HP+30 MP+20 ATK+5 MATK+15 DEF+5 MDEF+5 SPR+2
馬は移動速度固定かな?数値だけだとデメリットが見えづらいな。ただ強いだけに見える。魔術師は・・・よくわからんね。魔法適性が一番あるのはC型か。戦術師以外は金属いらんからC型はいっそのこと全部魔術師にしてしまうか・・・護衛能力が気になるけど正直付与しないよりマシだよね。遅れた昼食をつまみながらどう職を付与するか考える。
地図1,2,3チームを地図埋め効率UP目的で伝令斥候騎兵にして、警備3のM型10体を軽装騎兵にしよう。呼び出して職業付与。
C型 地図1 伝令斥候騎兵
STR:10 VIT:8 DEX:16 INT:11 WIZ:11 MND:10 LUK:5
MV:27(15) ACT:1.4|1 Load:128
HP:46 MP:22 ATK:18+8|21 MATK:22 DEF:4+5 MDEF:4 SPR:42
スキル:先制、索敵、剣Ⅰ、騎乗Ⅱ、強行Ⅲ、捜索Ⅱ
装備:鉄剣、革鎧
M型 警備3 軽装騎兵
STR:13 VIT:10 DEX:12 INT:8 WIZ:9 MND:6 LUK:10
MV:24(10) ACT:1|2 Load:236
HP:90 MP:17 ATK:44+8|23 MATK:14 DEF:9+8+7 MDEF:3 SPR:26
スキル:玉砕、剛力、槍Ⅱ、騎乗Ⅱ、強行Ⅱ、突撃Ⅱ
装備:鉄槍、スケイル、大盾
目の前に整列する伝令の赤いカニと軽装の青いカニ。甲羅で1mちょいくらいだろうか。割と大きなカニだ。ミーバが甲羅に張り付くように乗っている。イソギンチャクかな?
「いやー、乗騎って書いてあるだけだったけど・・・カニに乗るとは思わなかったね。」
しかもいらっとするくらい早い。捕まえようとしたら砂の穴に潜り込まれる時のソレを思わせる。カニにとっては横歩きだが、乗騎としては前後移動になるようだ。腹節側に武器を構え、ハサミ側に盾を構える。騎手もカニも攻撃でき、カニとして遅いなりに前後に動けるので、乗騎として左右にも動ける。下手な素材より硬い外骨格。一見隙きが無く理にかなってるようでなんか悔しい。
イワカニ 動物
乗騎化されたカニ。騎手からの魔力循環により地上での長期活動を可能とする。地上、木、岩場、沼、水底、水上と移動できる地形は多い。
く、最高か。ただ僕はカニを乗りこなせる気がしない。僕が倒れるとみんなが困るのもあるけど、申し訳ないが前衛はミーバ達に任せたい。護衛のM型を軽装兵に、C型3体を急襲斥候兵に、6体を魔術師に、3体を回復術士、2体を戦術師にする。そして僕自身も戦術師に変更する。
紺野遊一郎 グループなし 戦術師
STR:16 VIT:22 DEX:12 INT:15 WIZ:13 MND:17 LUK:11
MV:4 ACT:1|1 Load:97
HP:72 MP:47 ATK:27+7|20 MATK:46+10 DEF:11+5+2 MDEF:11 SPR:25
スキル:木造建築、条件発動Ⅰ、(剣Ⅰ、軽盾Ⅰ、守勢魔術Ⅰ、強化術Ⅱ、回復術Ⅰ)
装備:鉄細工剣、革鎧、小盾
特典アビリティ:本
職が付くことで何かあったのかMVとSPRのペナルティが消えてるな。心なしか革鎧が軽く感じる。
鉄細工剣 ATK+7 MATK+10 刺突 魔法発動を補助する。
魔法を使うにはそれなりの道具が必要なのかな。本で調べると発動補助がない場合使用ランクが3下がる相当になるようだ。僕がこれなしに守勢魔術を使おうとすると発動率は50%になるみたいだね。黒曜石の槍が浮いてしまった。魔法が発動できないならサブ武器としても微妙になってしまう。いっそのこと量産して職のない警備組に配ることにする。魔法の中身をつらつら確認する。
○火矢 攻勢魔術Ⅰ 必要MP:1 詠唱:2 射程:30×ランクm 効果時間:4秒
熱棒を打ち出す。MATK+ランクの刺傷。『火傷』付与70%×ランク
最大ランク本数を同時発動可能。発動本数だけMPが増える。
○泥沼 攻勢魔術Ⅰ 必要MP:4 詠唱:5 射程:10+ランクm 範囲:2+ランクm 効果時間:ランク分
ぬかるみにして移動を阻害する。MVコスト+1、SPR-4、DEX由来のDEFーランク
○風圧 攻勢魔術Ⅱ 必要MP:4 詠唱:3 範囲:正面120度扇形2+ランクm 効果時間:3秒
指向性の圧縮気体を打ち出す。MATK+ランクの打撲。対象をランク×3m押し出す。SPR-3。
○石弾 攻勢魔術Ⅱ 必要MP:1 詠唱:2 射程:30×ランクm 効果時間:4秒
石の塊を打ち出す。MATK+ランクの打撲。『腫脹』付与50%×ランク、『骨折』付与15%×ランク。
最大ランク本数を同時発動可能。発動本数だけMPが増える
○半円障壁 守勢魔術Ⅰ 必要MP:4 詠唱:0 射程:ランクm 範囲:1+ランクm 効果時間:ランク時間
外から内へ通過する攻撃ダメージをMatk+ランク×20軽減する。
○個人障壁 守勢魔術Ⅱ 必要MP:5 詠唱:2 射程:ランクm 効果時間:ランク×10分
対象へのダメージをMatk+ランク×10軽減する。
○肉体強化 強化術Ⅰ 必要MP:6 詠唱:7 射程:ランクm 効果時間:ランク時間
生物の肉体的要素を向上させる。STR、VIT、DEXをランク×5上昇させる。
○精神強化 強化術Ⅰ 必要MP:6 詠唱:7 射程:ランクm 効果時間:ランク時間
生物の肉体的要素を向上させる。INT、WIZ、MENをランク×5上昇させる。
○先鋭 強化術Ⅱ 必要MP:5 詠唱:0 射程:ランクm 効果時間:ランク秒
指定した武器が次にダメージを与えるとき武器のATK×ランク
○下級傷回復 回復術Ⅰ 必要MP:8 詠唱:5 射程:ランクm
打撲、裂傷、刺傷のいずれか一つをMatk+ランク×10低下させる。
○異常状態遅延 回復術Ⅱ 必要MP:10 詠唱:1 射程:ランクm 効果時間:ランク時間
指定した異常状態の進行を1/ランクに遅延する。
攻撃は消費が安めだけど補助類は高い気がする。序盤MPがきついだけのせいかな。状態異常が直せないことに危機感を覚えるが、本によると拠点に入ると即座に回復するようだ。拠点偉い。剣の使用が前提になっている戦術師。神様の想定では前線で戦いながらなんだろうけど僕はそこまで前に出たくはない。攻勢魔術がほしいところだ。いっそのこと弓でもいいのだけど。本に取得の仕方がないか見てみると普通にある。あるにはあるが『魔術本を読む』、『弓を撃つ』。雑い。ようは訓練しろとしか書いてない。楽はさせてくれない。職を増やしていけばスキルも増えるかと夢想したが、ミーバは職変更するとさっぱり入れ替わるとわかる。自分の場合は高い方になるとなっており、裏で経験値だけが蓄積されている模様。職を得た状態で使っていけばいずれ身につくといった感じ。0からやるよりは楽かな?当面の訓練はスキルを増やす方向で進めていこうと考える。
「遠出するにも時間がかかったし・・・魔法の試し打ちでもしますかね。」
護衛をつれてぞろぞろと外壁から出る。ついでに街道側の壁を門にしてみる。注文したらできた。革の円筒のようなものを着込んだM型軽装兵、C型急襲斥候兵と戦術師。紙相撲のような革コートをかぶったC型魔術師と治療術師。なんとも言えない奇妙な集団に見えるだろう。知らない人から見たら逃げられるに違いない。ただ塀の外に出れば何に襲われるかわからないので護衛を連れずに出る勇気はない。身の安全が優先だ。
街道沿い近寄る前に魔法の実験。遠目の地面に向かって魔法を撃たせたり、自分も肉体強化と精神強化を使ってみる。半円障壁を使ってみて体が行き来できる実験や、味方が壊す意図で壊せるか、半円+半円、半円+個人障壁の二重障壁の実験などを試していく。
(攻勢魔術は今の所癖もなく面白みもない。壁があったら複数の風圧で圧殺できるくらいかもってくらいかな。半円障壁はいくら重ねても有効っぽいし、MPが続く限り無敵っぽい感じがするね。)
攻撃魔法は意図していようがいなかろうが味方に当たる。ゲームみたいなことは無いとは思っていたが残念な事案でもある。詠唱0は発動は一瞬だが事前に対象や範囲指定が必要で必ずしもノータイムで無限に打てるものではなさそうである。素早く使うにも慣れが必要だ。半円障壁は1mmでもずらせば障壁が貼れるようである意味重ねがけが可能。個人障壁は対象が個人なのであくまで1枚だけとなるが。そうこう考えて魔法を試しているとC型斥候兵が警戒を促してくる。脳内マップを確認すると街道に人が歩いてくるようだ。リスクもあるが情報もほしい。僕は意を決して人と接触してみることにする。念の為にC型斥候兵には背中に張り付いて隠れてもらう。直接見られなければ大丈夫だろう。だけど結構重い・・・他のミーバにも遠目にみてもらっていざというとき対応してもらうことにする。ドキドキしながら草原から街道に近づきつつその人を遠目にみる。大きさ的に結構近いと思っていたのだが思いの外接触に時間がかかる。お互い近づいて歩く。僕はここが異世界であるということを認識していながら誤認していたことを知る。初めて見たこの世界の人類は随分な大きさだった。
「こ、こんにちは・・・」
「ん?子供か?街道沿いとはいえ一人は危ないぞ。」
親切そうな人で良かったが。行商なのか物売りなのか背中に大きなリュックを背負った男は3mに近いような巨人ともいえそうな人だった。大きさ以外は自分とさほど違いはないが、僕が見上げないと顔を覗けないような身長だった。大荷物を背負い歩くことを生業にしているのかがっしりとしたその肉体はその体を更に大きく見せていた。
「ちょっと方向を見失ってしまいまして・・・ここはどのへんなのかなぁ・・・と。」
僕は軽く恐怖を覚えながらおどおど聞いてみる。この世界の常識次第では非常に怪しまれる可能性はあるのだが。
「はっはっは。坊主は随分ドジなやつだな。あっちにいくとミルグレイス市であっしが戻るほうはナーサル市だよ。」
どうやら方向音痴で済むような案件だったようだ。男は指を刺しながら教えてくれる。
「どのくらいかかりますかね。」
僕はもう少し踏み込んで聞いてみる。
「あっしなら・・・あと18時くらいかね。ナーサル市なら20時くらいかな。」
「ありがとう。大体わかったよ。」
「坊主ならもうちょいかかるかもしれんけどな。ミルグレイス市なら一緒に行ってもいいが。」
「親切にどうも。でも用があるのはナーサルなんだ。」
「そうか、それじゃあ。がんばれよ。」
男は立ち止まる僕を振り返ることもなく街道を踏みしめながらミルグレイス市へ歩いていいった。僕よりも圧倒的に早い足取りで。僕は彼を多少小さくなるまで見送ってからみんなのいる場所にこそこそ戻った。
「こわー、でかー。ここの原住民ってみんなあんななのー?」
僕はドキドキしながら本を調べる。
【人間 世界の知性体種族の4割を占める大多数派。】
人間隆盛なんだとおもいながらもファンタジーの中で4割って意外と少ないのではないだろうか。知性体ってのも気になるけど。それより平均身長とかどうなのとか思いながら本を見ると30ほどカウントが出る。カウント後。
【人間 世界の知性体種族の4割を占める大多数派。平均身長287cm 男性304cm女性276cm】
うん。でかい。地球よりだいぶでかいわ。そりゃ子供だと思うよねぇ。でもその子供がこんなところに一人いても気にされないような文化なのだろうか。そういう地方なこともあるかもしれないし、あのおじさんがそうなだけの可能性もあるのか。とか考えていると。
ー現地知的種族と平和的接触。宿、販売所、平屋、二階家屋、厩舎、輸送隊構成所の建築が開放ー
突然のお知らせである。自分とミーバではなく現地民と接触を図れるものが追加されたようだ。構成的にほぼほぼ現地民との流通を主に見据えているのは間違いない。商売かぁ。財貨を得る手段としてはいい気がするね。何に使うかわからんけど、あるに越したことはないでしょう。日が落ちる前まで街道を警戒しつつ魔法の試し打ちを続けるのだった。
ー素材保持量が10万を超えた。大型倉庫、頑強倉庫、対害倉庫の建築が開放ー
ー基本訓練所の連携が完了。軍事研究所、魔法研究所の建築が開放ー
夜は雑に過ごし調べ物しつつと過ごし朝を迎える。金属がだいぶ取れ始めたのはうれしいが案の定他の素材は余りまくる。何に使うんだこれ。と思うくらいには集まる。
木60000布35000石110000金属13560魔石15燃料20000食料60000財貨3970
最下級拠点1 畑16 麻畑4
布倉庫6 木材倉庫11 石材倉庫21 食料倉庫11 金属倉庫7 燃料倉庫3 財貨倉庫5
細工所1 木工所1 石材所1 金属加工所1 魔導構成所1
戦士訓練所1 弓兵訓練所1 騎馬訓練所1 魔術師養成所1
M型56 C型45 Y型114 B型3
寝ている間に建築が増える。施設の状況チェックが0時にでも入るのだろうか。倉庫が増えたのは面白い。大型は5倍の素材と4倍の面積で10倍の5万の素材上限が増える。初期倉庫より2倍頑丈。頑強倉庫は7倍の素材と2倍の収納。100倍くらい頑丈だ。隙間さえなければお前壁でよくね?と思うくらいには頑丈そうだ。対害倉庫は5倍の素材と4倍の収納。4倍位頑丈だけど数値的には大きなメリットが見えづらい。シルエット的に高床式倉庫を思わせるような感じだけど。そもそも害にあってないのがなあ。そのうち被害が大きければ考えよう。金属も安定感が見えたので気になる施設は全部立ててしまおう。大型倉庫を各種2ずつ14個の建築指示。露天掘り周りは倉庫街にしてしまおう。教会、軍事研究所、魔法研究所、錬金術研究所をざっくり配置。金属が一旦枯渇するがすぐに増えるだろうと適当に建築しておく。それよりも気になったのは拠点に佇む黒いミーバである。新種ふえた。触手が4本の黒いヤツである。うねうね度アップ。
B型 グループなし 職なし
STR:7 VIT:6 DEX10 INT:14 WIZ:14 MND:14 LUK:16
MV:5 ACT:0.7|4 Load:64
HP:14 MP:39 ATK:12|13 MATK:33 DEF:3 MDEF:5 SPR:24
スキル:並行作業、集中
☆並行作業:同一工程を複数の手で効率化する。
☆集中:MP+20、Matk+5
典型的な魔法使いぽいステなのだが・・・虚弱すぎる。どっちかいうと引きこもり研究者みたいな位置づけなのだろうか。拠点の衛生兵として回復術師にでもしておこう。事故のときも安心・・・ってことで。普段遊ばせておくのもなんだけど警備隊と逆周りに内側を巡回させて怪我の治療をさせることにする。そして弓兵の仕様確認。
・弓兵訓練所
斥候弓兵 木50 布30 食料20
【短剣、革鎧、短弓】【短剣Ⅰ弓Ⅱ隠密Ⅱ捜索Ⅱ狙撃Ⅰ】
HP+10 ATK+5|+20 SPR+6 MV+4
長弓兵 木80 布30 食料30
【短剣、革鎧、長弓】【弓Ⅱ隠密Ⅰ狙撃Ⅱ】
HP+20 ATK|+25 SPR+3 MV+1
ここにも斥候種がいるのかと思いつつどんだけ好きなんだろうと思いながら眺める。隠れて撃つタイプの弓兵っぽい。軍的な弓なら軽装兵ってことなのだろうか。この世界の運用がそうなのか悩ましい。C型が適正にだと思ってるけど弓つかえないんだよね・・・。金属が溜まったらM型を近接と弓に割り振るとしよう。
一通り新しく増えたことを確認したら護衛と一緒に街道沿いに行く。需要があるかは置いておいて交流商売用の施設を建てることにする。街道から5mほど離れたところに宿二つ。併設して厩舎を二つ建設を指示。さらに少し離れたところに販売所を二件建てる。建築を任せて何が売れるか考える。近所の都市の需要がわかればいいけど、都市の中間点として何が必要考える。しばらく考えても特に思いつかないのでさしあたって武器を売ってみようとなる。片隅に火薬と下級爆薬も添えてみる。石材を少々消費すると石材所からいとも簡単に出てくる。これが小銭に変わるならラッキーというくらいの思いで。あとは肉とか小麦とかの食料を考える。売ろうと思った装備品や食料の相場を本で調べてみる。すぐには出てこなかったが5分もしないうちに近辺の相場を見ることができた。鉄より黒曜石のほうが高い。小麦は安く、肉類は小麦の消費よりは高くみえる。財貨獲得が目的なので相場より1割程度安くしてみようとは思う。どうせ原価は余りまくった素材だ。
1時間後
概ね建築が完了して建てられる施設は出揃う。
ー教会の建築が完了。問い合わせ機能追加。ミーバの形態変化が追加。ー
ー軍事研究所の建築が完了。櫓、バリスタの建築が追加。ー
ー魔法研究所の建築が完了。保護結界装置の建築が追加。ー
ー初期建築種建築完了。下級拠点の建築が開放ー
おー。増えた増えた。問い合わせ機能は所属の神様になにか聞くことができるようだ。返事は内容によるらしい。ミーバの形態変化は好感度、忠誠度、友好度、訓練度など通常見えない数値でミーバが固有変化する機能らしい。保護結界は設置範囲内のへの攻撃を物理魔法共に妨害するとある。壁の魔法版かな?軍事研究所は防衛施設や、各職の肉体面強化、魔法研究所は魔法開発や各職の精神面強化となる。錬金術研究所は素材や知識面の研究開発のようだ。生活、文化、軍事、魔法、自然で偏重傾向を変更できることになっている。研究には常駐が必要っぽいので先程のB型治療術師を呼び出し、建築にまわっていたY型を3体ずつをあわせ各施設4体ずつで、軍事は歩兵、魔法は治療術師、錬金術は特に変えること無くバランス傾向で研究を進めさせる。
(どうしても最初の指示が手間かかると言うか。そのうち指示だけで1日終わりそうだ。信用できそうな現地民を雇うのかなぁ。)
近い内人手不足で手が回らなくなることが予想できる。すでにいっぱいいっぱいだと思ってるくらいだ。
人手不足に悩みをはせながら販売所の在庫を作るため武器を各種5個くらいずつ作らせる。肉は生肉だと保存がなあと思っていたが、適当に思い描いてたら乾燥肉の状態でも取り出せる。食料として腹が膨れるか栄養価でしかみてないせいか生肉でも干し肉でも価値が増減数値が変わらない。極端な話、1000の干し肉を倉庫に入れた後、それを1000の生肉で取り出せる挙げ句に、量は変わるものの豚の干し肉をいれて牛の生肉すら取り出せる。肉ですら無く魚や野菜すら取り出せる。ふぁんたじー。
売り物の当てが出来た所で護衛を連れて教会に行く。手元では問い合わせも形態変化も出来ないようなので現場に行ってみるかという判断だ。教会はシンボルのないカトリック教会みたいな形状をしている。この世界もそうなのか自分のイメージなのかは判断に困る。中身も似たような感じだが奥には実に真面目そうなチェイス様の像が建てられている。心なしか本人より神々しい気がする。なーんかちゃらいというか胡散臭い神様だよね。あのヒト。問い合わせが何か確認しようとイメージすると、頭の中で何かが繋がったった感じがする。どうでもいいことだけど順位を聞いてみる。しばらくすると『チェイス、ラゴウ、フレーレ、ウィルド』と返ってきて繋がりが切れた感じがする。質問するとしばらく使えなくなるタイプか。本でわからなそうなことを聞いて見る感じかな。本持ちだとあまりいらなそうだ。どうせ込み入った質問は答えが返ってこないに決まっている。最悪『鋭意調査中』とかテンプレが返ってくるに違いない。形態変化がどうなるかわからないけど実行を意識すると周囲に小さな光が舞い始める。段々と光は増えてきてゆっくりと僕の周りを回り始める。加速しながら僕の方に収束していき眩しい光に包まれる。手と瞼で光を遮り、透過してきた光が弱くなる頃にゆっくりと目を開けてみると護衛の中に黒髪の美少女が一人立っている。明るい紫ともピンクとも言えそうなワンピースに皮の鎧を重ね気品よく立ち、そして僕にひざまずく。
「M型改めまして、紅紫A型となり麾下に加わります。」
ミーバが擬人化してしまったのであった。
紺野遊一郎 グループなし 戦術師
STR:16 VIT:22 DEX:12 INT:17[↑2] WIZ:16[↑3] MND:19[↑2] LUK:11
MV:4 ACT:1|1 Load:97
HP:72 MP:51 ATK:27+7|20 MATK:51+10 DEF:11+5+2 MDEF:12 SPR:28
スキル:木造建築、条件発動Ⅰ
(剣Ⅰ、軽盾Ⅰ、守勢魔術Ⅰ、強化術Ⅱ、回復術Ⅰ)
装備:鉄細工剣、革鎧、小盾、木小弓
特典アビリティ:本
この世界の生物は地球より1.5倍くらい大きい状態で生息しています。