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僕、取り入る。

明日3/21も更新あります

 僕、菫、萌黄、桔梗、鶸。そして斥候兵十体、銃兵十体、保険に医療術士二体。住民の数に匹敵する数で押しかけるのは少々気が引けるが作業次第では万が一もあるので万全を期して挑む。森に入っても縄張り的な範囲に入り込まなければ大量の蛇に襲われることも無いようで希に好戦的な生物が出てきては瞬殺されていく。実力の証明とお土産のつもりで死体を回収し村を目指す。三時間もしないうちに森を抜けて少し下生えの高い草むらな地形に変わる。

 

「この先五分くらいにあります。」

 

 ミニマップ的にもそんなところか。さらっと言ってくれるが七kmくらいあるわけで随分人外になったとは思う。特に話すこともなく走り続け村を視界に納める。菫にはすでに見えており僕らより前の段階で周囲の人の動きにも目を配っている。村から百m離れたところでミーバ達を待機させ、見た目が人型の僕らだけで村まで近づく。村は簡単な木製の柵で覆われているが森にいる中堅どころの生物相手では役に立たないであろうと思われる程度の強度しかない。入口で柵を少し揺らしながら確認している僕を完全に無視して萌黄が動き始める。

 

「こんにちはー。」

 

 入口から萌黄が大声で叫ぶ。警戒していない村も問題だが、勝手に人を呼ぶ萌黄もちょっとどうかと思う。ただ声に応じて立派な体格の老人と、これまた立派な体格の若者がやってくる。久しぶりに現地民を見て、ああそう言えば全体的にでかいんだったなと思わせる。二m超の筋肉質なのがどすどすと効果音を立てそうなほど力強く走ってくるのを見るといろんな意味で恐怖を感じる。

 

「おー、先日村の者を助けていただいた萌黄殿ですな。よくいらっしゃいました。」

 

 顔だけ老人っぽい違和感のある男が年期の入った渋い声で歓迎の意を示してくる。隣の男も礼をとる。歩くだけで萌黄の頭に膝が入りそうな男達がもはや小人のような萌黄に礼を尽くしている姿はなんとも言えないシュールな光景に見える。

 

「それではそちらの方が?」

 

 老人が察したかのように苦笑いをしている僕の顔を見る。

 

「うん、私のご主人様だよ。」

 

 萌黄に元気よく紹介される。面と向かってご主人様と紹介されるのは恥ずかしくもあるが向こうは気にしてるわけでもなさそうなので一時の感情を振り払う。

 

「紺野遊一郎です。遊一郎と呼んでくださればいいです。名字はありますが土地の風習みたいなもので貴族ではありませんので。」

 

「ここグラハ村の村長をやっておりますブラヴァといいます。こっちは息子のレパルと言います。」

 

 僕は礼をとり村長らも改めて礼をとる。そして無言の時間が少し流れる。

 

「改めて来られたと言うことは何かしらご用かと思いますが・・・」

 

 村長は若干言葉を濁して萌黄の方をチラチラ見たりしている。

 

「具体的な用はないのだけど、うちの萌黄が村人を助けて何かしら話したということだったのでその確認ですね。」

 

 僕は少し目線を強めて村長を見る。村長は視線に少し恐怖するように体を引く。

 

「少し長くなりそうですし家で話しましょうか。」

 

 村長が及び腰に僕らを案内しようとする。息子のレパルはそれが気に入らないようで少し怒りをにじませてこちらを見る。

 

「すみません。脅かすつもりはあまりなかったのですが、僕にもめんどくさい事情がありましてね。確認せざるを得ないんですよ。」

 

 僕はレパルの視線に気がついて軽い口調で話す。

 

「喧嘩をするつもりも無く、よほどで無ければ武力行使もするつもりもありません。そちらが少々絡んできたところで相手にするつもりもありません。」

 

 彼には少し侮辱に聞こえるかもしれないが僕は村に対する注意のつもりで続ける。

 

「明確な敵意、そして僕らの情報を外に売るようなことがあれば容赦するつもりはありません。」

 

 僕は明確な威圧をもってレパルを見る。レパルもびくっとなって体を引く。そのやりとりを見て村長が息子をたしなめる。

 

「もう少し相手をみるんじゃ。このお方らにわし等が何をしても全く無駄じゃ。道の石どころか埃にもなりはせんよ。申し訳ありませんな。これでも優秀と言われてきた自慢の息子なのです。」

 

 村長は申し訳なさそうに僕に言ってくる。僕は右手を挙げてそれに答えて気にしないと首を振る。広くもない村なので徒歩一分といったところで村長の家に着く。テーブルに案内されて僕は座る。椅子の数が足りないので菫たちは後ろにたっている。それはそれですごい威圧感の気もするがなんとか耐えてもらおうと思う。

 

「さて、何を聞きたいかなんじゃが。」

 

 村長が切り出す。僕は萌黄の報告の再確認を始め話した事については僕という存在と拠点の方角くらいが問題かと思うくらいで目くじらを立てるようなことはないと判断した。

 

「確認作業になりましたがありがとうございます。僕としてはこの村が平和で問題ないなら特に何もするつもりはありません。今まさに何か困ってるとかぽっと出の僕に話しても問題ないと思われるなら何かおっしゃってください。」

 

 僕は威圧的にならないように考えながらさっと話す。村長もどうしたものかと少し悩んでいる。

 

「村人が森に入っていたのはなぜですか?魔獣に襲われたのは萌黄が大体悪いと思いますが、僕が思うに村人が侵入するには結構危ない所だとはおもうのですが。」

 

 僕は村の防備や建築レベルから察っせられる戦闘能力を推察していたが、安易に森に入れば半分は行き過ぎでも二割は帰ってこれないだろうと考えていた。

 

「今期は果実の出来が悪かったのでね。次の隊商が来るまでに金になるものが欲しいと森の稀少植物を探しにいったようでしたな。自己責任といえばそれまでですが無謀といわれればその通りですな。」

 

 村長が少し暗い顔で語る。

 

「食料が足りないのならおよそ満足できる量を提供できます。金銭のほうがよいならそちらでもかまいません。森が金になるというのなら危険な魔獣を排除することも出来ますよ。」

 

 僕はそう言ってテーブルの上にパンと金貨を置く。突然出てきたそれらをみて村長はごくりとつばを飲む。

 

「み、魅力的な提案ですが・・・貴方は何を求めるのですか?」

 

 村長は疑問を投げかける。そりゃ僕だって突然言われたら怪しいと思うくらいには大きな提案だったとは思う。

 

「村・・にとってはそれほど大きな負担にはならないと思いますが、最も守って欲しいことが先ほど言ったことそのものなのですが、僕という存在がるということを外に漏らさないことです。あとはちょっとした情報をいただきたいくらいですね。矢面に立てとか死ぬまで働けとか頼むつもりはありません。」

 

 僕は村長に告げる。


「貴方は一体何者なんですか・・・」

 

「神様のお遊びに巻き込まれたよそ者ですよ。」

 

 村長があまりに真面目に聞いてくるので、僕は真実そのものを茶化すように言った。だがそのことが村長の記憶の何かに触れたようだ。

 

「貴方方は使徒なのですか。まさか私が生きている内に変革の試練が訪れるとは・・・」

 

 村長は突然聞き慣れない単語をつぶやきわなわなと震える。僕としては何のこっちゃという感じだが単語の端々を考えると予想できなくもない。

 

「その使徒とか変革の試練というのは?」

 

 僕が訪ねると村長は椅子から飛び降りるようにして床に土下座し許しを請うように身を固める。だからその行為の原因を説明して欲しいのだけどと僕はため息をつく。どうも村長には何か心当たりがあるようだ。視線を移すと息子も部屋の隅で土下座してるし勘弁して欲しい。

 

「無礼とも思わない。さっき言ったとおり僕は意図的にこの村を害そうとは思わない。村長さんの知っている情報を知りたいだけなんだ。」

 

 僕は若干めんどくさくなってきたが確認出来ることはしておきたいし、口止めの話も終わってない。

 

「も、申し訳ございません。私の曾祖父の頃の話で代々伝えられていることでございまして・・・」

 

 恐る恐る顔を上げた村長がぽつぽつと語り始める。百年と少し前にこの周囲の地域で神に選ばれた四人の者が神の威を示すために戦ったのだという。四人の内一人が神の使徒を名乗りこの地域を支配し戦いの支援を要求しそして戦いそのものに巻き込まれたらしい。当時は町の体をとっていたが別の使徒に蹂躙され周囲はすべて森に飲み込まれたという。逃げ延びた町の人々は森の端を開拓しなんとか生活を整え生き延びてきたという。地域を森に変えた使徒は周囲を制圧するとその地域には特に興味を持たなかったため逃げ延びた人にとってはある意味幸運であったが、当時は使徒に振り回され随分苦労したようだ。幸い元々支配していた使徒は戻ってこなかった為そのまま元町人はゆるゆると生き延び続けたようだ。そのうち周辺の果実が珍しいものだとわかり行商に出、そして商人、隊商が訪れるようになったという。

 

「ほとんどの家にはもう伝わっていない話ではありますが、もしもの時のためにと村長の家に連なるものには必ず伝えるようにと小さな頃から教えている次第です。私も親父殿から散々聞かされ続けました。後々外と交流が始まって噂話や伝わる話、資料を調べてみますと、世界では割と頻繁に起こっていることのようで多くの地域で『変革の試練』と呼ばれているそうです。」

 

 村長は最初はビクビクしていたが僕が妙に興味津々で聞いているのを見て、妙に落ち着いたのか中盤から普通に話し始めていた。

 

「変革と呼ばれているのは、試練が起こった地域では何かしらの大きな変化が起こるからだそうです。ここは平地が森になりましたし、産業が変わったり、気候が変わってしまったとか聞いておる地域もあります。」

 

 神の使徒が関わると地域の環境を大きく変えてしまう傾向にあるようだ。確かにシステムを活用するとそうなってしまうのは否めないとも思った。

 

「そうか、やっぱり神様は結構な回数でこの世界に干渉してるんだな・・・」

 

 僕は何か納得して思案にふける。その様子を少々の恐怖で見つめる彼ら。

 

「村長さんがあまり現状を変えたくないというのなら僕もあまり干渉しません。ここまで開拓してきたプライドなりあるでしょうし。」

 

 村長さんは少しほっとしたような顔をしたが息子のレパルはそうでもないようだ。

 

「親父、村を変えるチャンスだぜ。せっかく使徒様が現れたんだ、これに乗らなくてどうすんだよ。」

 

「だからお前は黙ってろとっ。」

 

 レパルが希望に燃えて叫びだし村長がそれを制止する。

 

「村長さんは村人の為でしょうが戦火に巻き込まれたくないんですよね?僕が離れれば大分安全にはなるでしょうが・・・保証はできません。」

 

 村長はぐっと下唇を噛んで考えているようだ。

 

「神様方が何を考えているかは知らないんですが、今回の試練とやらは恐らく全世界です。広い世界でこう小さな村なのでまた出くわす可能性は少ないとは思いますが・・・僕も含めて十二人ほど使徒もいますのでね。」

 

 僕としてはどちらでもよいので不安を煽るつもりはないのだけど、事実としては知っておいて欲しいと思う。

 

「我々はどうしたらよいというのですかっ。」

 

 村長が絶望したかのように叫ぶ。僕は大きくため息をつく。

 

「何度も言うようですが僕は神様でもないし、巻き込まれただけなんです。意図的にあなたたちを害するつもりもないし、そういう歴史があるなら過度に干渉しようとも思いません。貴方方がどうしたいのか聞きたいんですよ。このまま見なかったことにして欲しいのか、今だけ少し支援してほしいとか、協力を対価に庇護を得るかとかですよ。」

 

 僕はめんどくさそうに言った。村長は何かはっとした顔をしていたが、レパルとぶつぶつ話し始めた。

 

「村のものと相談してみますが、時間はいただけますか?」

 

 村長がこちらを向いて訪ねる。

 

「では僕らは外で待機してますので決まったらどうぞ。」

 

 そう言って僕は席を立ち皆と一緒に外に出る。村の外に出たあたりで菫が顔を上げる。

 

「取り込むおつもりだったのでは?」

 

 予定ではそうだったから不思議に思ったのだろう。

 

「真実かは置いておいてああいう背景があるなら最悪全員逃げて終わりだろう。正直なところ僕の目下の敵は同じ選定者じゃ無くて国のほうだからね。告げ口される方が痛い。」

 

 僕は両手を挙げて困ったふりをする。そして鶸の方を見る。

 

(わたくし)の見立てでは茶番を通してこちらの庇護に入るはずですわ。」

 

 鶸が少し呆れたように言う。

 

「だってさ。」

 

 僕はその言を持って菫を見る。菫もそれで納得したように村を見る。鶸が僕を見続けてため息をつく。

 

「ただ貴方がその茶番をどうひっくり返すかが問題ですわ。」

 

 鶸が疑わしいと言わんばかりに僕を見て言い、他の皆も僕を見る。

 

「ここまで来れば定番みたなものだからね。村にも多少は益がでるようにはするつもりだよ。」

 

 僕は笑いながら言った。その発言を聞いて鶸が少しだけ感心するような顔をする。

 

「貴方にそれほど甲斐性があったとは思いませんでしたが、それなら納得もするでしょうしよ良しとしますわ。」

 

「なんか二人だけで納得しないでよぅ。」

 

 僕と鶸の言っていることが全く分からない萌黄が抗議の声を上げる。

 

「大丈夫、萌黄の得意なことだからね。ちゃんとお願いするよ。」

 

 僕はそう言って萌黄の頭を撫で、萌黄もそれでどうでもいいやと納得する。

 

「今回は久しぶりにみんなで作業しよう。ぐうたらなお留守番もできたことだしね。」

 

 僕は皆の顔を見てそう言い、菫たちも首を縦に振って答えた。一応周辺に斥候兵を出して監視網を広げて村からの返事を待つ。思ったより白熱しているのか時間がかかっている。時間を持て余して軽く魔法を使ったり体を動かしたりして時間を潰す。二時間ほどしたところで村長がこちらにやってくる。

 

「広場に村の者を集めていますので来ていただいてもよろしいでしょうか。」

 

 村長の覚悟を決めた目が僕にとってどちらかを判断するかは難しかったが、僕にとってはどちらも対処できる範囲内なので深くは考えないようにする。いずれ読めるようになるといいなと思いながら今後の経験の一つに加える。村長の家の脇に外れたところに広場はあり村人が集まっている。三十人ほどと聞いていたがもう少し多いのでは無かろうかと思う。森で助けた村人も何かしらの意図があってそう言ったのかもしれない。

 

「こちらの方が村に伝わる話に出てくる使徒様のお一人じゃ。その力を直接見たわけではないが我らが束になっても歯牙にもかけられないお方ということは保証しよう。おぬし等がこの方を見て協議に意義があるなら唱えよ。可能な限りそれを証明しよう。」

 

 村長が村人に宣言する。ぱっとみ中年以降の人は問題ないと思い、若いほど疑問に思い、子供には考えもしてないという感じか。若者が踏み出してきて実力がわからんから戦えと元気良く飛び出してくる。村長は頭を抱えているが僕はそれほど気にしない。

 

「君の戦闘能力がどのくらいか僕には分からないけど、どう雑にみても僕が非戦闘要員として思っているこの鶸にも勝てないだろう。むしろ鶸一人でこの村を制圧できるくらいには差があると理解していただきたい。」

 

 そういって僕は鶸を見る。鶸は本当にやるんですの?と面倒くさそうな顔を向けてくる。怒った若者が僕に向かって踏み出してくるのを菫がぴりぴりした気配を出しながら見ている。

 

「出来れば彼が大けがをする前になんとかして欲しいな。どっちにしろ鶸の手間が増えるだけだよ。」

 

 僕が笑って言うと、鶸はため息をついてステップを踏んで前に出る。

 

「菫はもう少し落ち着きなさいましっ。ご主人様至上主義も行き過ぎると迷惑ですわよっ。」

 

 鶸が振り返って菫を指さしながら文句を言う。若者は馬鹿にされたかと思って怒気を強め鶸に襲いかかる。

 

「貴方も」

 

 鶸が振り返り様に腕をかいくぐるように身をかがめながら前に踏み込む。

 

「少しは話を」

 

 右足を軸にして体を回転させるように左足のかかとで若者の左足膝裏を刈り取り、若者は崩れ落ちるように体を傾ける。

 

「聞きなさいっ。」

 

 回転した体を戻ってきた左足を地面につけて止め、降りてきた左腕をとって大きく引き込みねじるようにうつ伏せに倒して腕をひねり上げる。若者は体を動かそうとジタバタしているが鶸はしっかり押さえて移動を許さない。村人からはなんともいえないまばらな拍手が上がる。

 

「とまぁ彼の実力がどうかはよくわからないのですが勝負にならないのはおわかりいただけたかと思います。簡単に言うと僕らの実力を測るのに貴方方ではどうしようもないということを僕は言いたい。」

 

 僕がそう言うと村人達がざわつき始める。

 

「そこで貴方方の解決できない問題の一つである森の魔獣の脅威の排除、森も大きいのですべてとはいきませんが問題ないレベルまで減少させましょう。」

 

 僕がそう宣言すると村人達がさらにざわつく。

 

「必ずしも貴方方が生き延びる保証にはなりませんがそれで納得してもらえませんかね、村長。」

 

 僕は最後に決定権のある村長に振る。

 

「確かにそれなら問題ない、であろう。」

 

 村長は半信半疑に言う。

 

「すべてというのも時間がかかる。そもそも庇護を受ければそこまで必要はないと思うのじゃが。そうおっしゃってもらえるなら村人が認知しており絶対に近づいてはならない領域がある。そのこの主であるヒドラの討伐を持ってして貴方の力の証明としてもらいたい。」

 

 村長はそういって討伐の範囲を絞るとともに村人にわかりやすいゴールを提示する。やっぱりあのヒドラはそこそこ目につくのか。

 

「分かりました。それならさっくりやってきましょう。」

 

 僕は軽くそう答えた。村人からは何度も戸惑うようなどよめきばかりが上がる。僕は菫たちに合図をして移動を始める。あの蛇の巣の主であるヒドラが僕らの次の獲物である。

短いですが区切りがついたので一旦切ります。


菫「鶸も意外と動けるのね。いつも鈍亀みたいなのに。」

鶸「さらっとひどいこと言われているのですが、護身の為に希望されていたからですわ。」

桔「私・・・望まれてない・・・」

萌「桔梗は守勢魔術あるじゃん。」

桔「鶸もある。しかももっと高い。」

萌「えーと・・・」

鶸「戦闘の役割的にあの人が桔梗の横にいることが多いからですわ。あの人は桔梗は守るつもりでいたのでしょうに。」

菫「え、なんかそれずるい。ずるい。」

桔「♪」

鶸「ずるいの問題ですの?」

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