僕、再々開する。
新章はじまりをだらだらと
微妙なタイミングで天上から追い出されてしまった。僕はミーバに採集を指示しながら畑を作る。システムに身を委ねて魔力を操作する。盤面の対戦者同士で監視しあったり妨害したりしているのだろう。それ自体はどうでもいいとは思っていたがこの先はそうも言っていられない気がしてきた。ルールの大枠は決まっているがペナルティさえ恐れなければ神様方が事態に干渉するのは容易に出来るのではないかと考えられるからだ。さすがに直接選定者を害すれば反則負けになると信じたいがそうでない可能性も十分にあり得る。僕はため息をつきながら次の畑を作る。チェイス様が父か祖父に心当たりがあることは分かった。そして作られたゲームにそれらが少しずつ織り込まれていることもほぼ確定した。幸いこの本という特典はシステムに食い込みやすい。僕は片っ端から便利そうな補助システムを頭の中で列挙する。
『分体創造』・・・廃止システム。魔法で限定再現。
『マップ転送』・・・魔法【指定転移】【集団転移】【転送門】【指定転送】
『自動機能』・・・拠点ランクに応じた拡張指示。
『メッセージ』・・・廃止システム。魔法で限定再現。
『時間操作』・・・世界の存在が危ぶまれるので不可。
『進行保存』・・・盤面の根幹に関わるので不可。
『結果予測』・・・移動や生産関連でのみ限定構築。
やったことがあるのかいくつかはそもそも出来なかったり廃止されたりしている。細かく解説してくれているのはチェイス様が頑張ってくれているんだろう。ある程度木材を集めたら食糧増産に畑を作る。一応初期に襲われてミーバの数が減るのもめんどくさいので軽く柵を作っておく。その日は雑に仕上げて寝る。
翌日ミーバの数を優先に増やしながら畑を増やす。そろそろ穴も掘り始めたい所。昼前にベゥガから譲渡依頼が届くので承認する。あっちは無事片づいたようで何より。そしてベゥガがちゃんと意味を理解してくれたことも喜ばしく思う。施設やミーバは換えが効くが菫たちはそうもいかないのでアレ等の感情も考えればありがたい措置である。ただ気配の方角しか分からないので参加がいつになることやら。承認で注視していたせいもあるがC型が追加で一体増えている。周りにいるC型を勘定してもやはり一体多くなっている。ふと思い出して最初から生き残って旅をしているC型のことを思い出す。ベゥガとしても知らないものは譲渡できないだろうと悩んだが、恐らく譲渡の陰に隠れてチェイス様が悪さをしたのだろう。浮いているC型に何かを仕込んだか・・・とはいっても無事にたどり着けるかわからないが。楽しみにしているとしよう。少しテンションを上げて作業するがある程度ミーバが増えてくれないと効率も上がらないので空回りしながら地道に作業を続ける。
七日後。
まぁこんなものか、と思うくらいまで拠点を発展させる。
木12000布5200石61000金属900魔石12燃料5000食料13000財貨1200
最下級拠点1 畑49 麻畑16
木材大型2 布大型2 石材大型4 金属大型2 食料大型2 財貨大型1
細工所1 木工所1 石材所1 金属加工所1 魔導構成所1
戦士訓練所1 弓兵訓練所1 騎馬訓練所1 魔術師養成所1 教会1
軍事研究所1 魔法研究所1 錬金術研究所1 鍛錬所1 学問所1
M型67 C型64 Y型96 B型12
次は軍事化となるがまあめんどくさい。自分の狙撃銃と防具を作り直し、拠点防衛用に銃兵を十体だけ準備しておく。大抵の獣はどうとでもなる。まだ人には見つかりたくないが索敵中の選定者に見つかる可能性もある。索敵と兵化もあるのでしばらくは金属重点採集ということになるだろう。それにしても金属への依存度がひどすぎではなかろうかとブツブツと文句を言いながらミーバたちに指示を出す。そろそろ僕は建設作業よりも訓練時間を増やして活動する。思うところあってB型を連れながら活動する。
三日後。
畑を拡張しミーバの増産と金属採掘の強化を進めつつ、周囲のマップ開拓と索敵を行い始める。自分が強くなった自覚もあり索敵は大分遅れ目になってしまったと若干反省。ゲームなら初期攻勢で妨害されても文句が言えない。そういう意味では盤面は平和だと思ってしまう。指示と訓練の合間を縫って素材の研究を行う。B型に意見を求めながら髭を編んだり竜鱗を重ねてみたりする。狙撃銃も強化してみたいが魔力を使わずに運用するにはもう限界のような気がしている。口径を上げるか火薬を変えるか、連射力を上げるか。そのまま二倍三倍というのは難しい段階だと考えている。
(徹甲弾・・・弾を種類用意するか。ネックは防御っていう壁だよな。)
上の空で考えながら作業していると隣のB型に叩かれる。悪い悪いと頭を撫でながら重ねたり編み方を変えたりする。防刃ベストが後回しになっていたなと思い出して試してみたりもする。結果的には防刃ベスト構造は参考程度ということになった。世界的に多種多様な攻撃が用いられるので単一特化とで他に弱点があるのは非常に使いづらいという結論になったからだ。
二日後。
ふと目覚めた時以前の鍛錬所の件で時間がすっ飛ばされたことを思い出す。あの時は慌てて朱鷺に引っ張られたので考えもしなかったが。一ヶ月も時間を飛ばされたのに餓えて眠くもなかった。今ならもしかしてと考え鍛錬所の詳細を意識する。本から応答があり五分のカウンターが回る。それを楽しみにしつつ朝の指示を行う。本から完了の連絡があり詳細を確認する。選定者は上昇した能力値ごとに時間が進む。投入した資源量に応じて能力値の上昇値が変わる。財貨と魔石は資源価値が高い。等々・・・とりあえず仮定で考えていた知りたかったことは利用時間中の空腹や眠気といった生活反応は必要分が満たされた状態にされるということである。この件は今晩実験するということで朝の指示を続ける。拠点を徐々に広げ軍備を拡張する。ベゥガの時の反省を生かして、斥候兵を使って森の生態調査も行う。夕方になり晩飯を食べた後に適当な量の木材を持って鍛錬所へ行く。
「利用時間指定七時間。」
目の前が暗転しそして視界が戻る。能力値的には三点しか増えていないが、若干感じていた眠気はすっきりと晴れている。寝ながら訓練できてすっきり目覚められるアラーム付き。どのくらい利用すると権限が委譲されるか分からなかったが今回は発生しなかったようだ。夜間襲撃が起きたとき起きられないのが難点だと気がついたが当面は利用していこうとは思う。薄暗いうちから拠点内を見回って指示を出していく。そして訓練、研究に明け暮れる。
五日後。
そろそろいいかと思い教会にいってB型の形態変化を試す。特に変化がない。条件が厳しくなってるのかと思いつつB型を連れていつも通りの行動に移る。昼を過ぎた頃にメッセージを通じて索敵に出していた軽装騎兵から選定者らしい施設を発見したと連絡が入る。正直困る。マップを確認するが報告者が戻ってきていないので暗いままだ。データ受信の魔法とか作れないかね、と思ったがどうも出来ないらしい。仕方がないのでアホみたいな負荷生みながら連絡してきたミーバに戻ってくるようにメッセージを送る。悩ましい問題が増えたと思いつつB型に愚痴りながらぶつぶつと研究開発にいそしむ。
四日後。
軽装騎兵が戻ってきて忘れていた案件を思い出させられる。マップを展開して位置を確認。騎兵で四日となると走って七日くらいか。菫ならもっと早いかもしれないけど。あいつら元気かなぁと意識するといつもの方角から気配を感じる。相手の様子を確認するためにC型斥候兵を十体呼び出して見つけた選定者の監視と報告体制をローテーションで組む。早速一体目から順次作業してもらう。戻ってきた軽装騎兵には該当場所を迂回して索敵するように指示する。そして僕はいつもの作業に戻る。
三日後。
人数制限なのか邪念が入っていたせいなのか連日試していた形態変化がようやく成就する。
「B型改めまして、黒紺D型となりお世話いたしますわ。」
なんか尊大そうな姿勢をとる金髪の少女が現れる。セミロングに縦巻きロールが幻視される。今までかしずいたキャラばかりだったのに随分濃いのが来たなと思ってしまう。
「よ、よろしく頼むよ。」
「頼む前に私に対する最初の仕事があるのではなくって?」
うん、結構きつい。高貴な黒には心当たりがあるが名前にするにはちょっとくどい。ちらちら顔をみながら悩む。期待感いっぱいの顔になにやらプレッシャーを感じる。
「びん・・・ぬれは・・・黒は厳しいか。かなりあ・・ぽくはないし・・・ひわいろ・・よし、君の名は鶸にしよう。」
鮮やかな黄色がはいった鶸という鳥の色。本体より髪の色が目についた結果だった。
「鶸ですわね。よろしくお願いしますわ、ご主人様。」
この時初めて鶸はどきっとするほど美しく丁寧に礼をした。
鶸 グループなし 医療術士Ⅳ
STR:302 VIT:284 DEX:592
INT:685 WIZ:663 MND:679 LUK:34
MV:12 ACT:1.0|4 Load:938 SPR:1255
HP:648 MP:1488 ATK:598|743 MATK:1429+110 DEF:195+10 MDEF:328+19
スキル:並列作業、集中、緊急治療、精密演算、
統合生産Ⅶ、体術Ⅳ
守勢魔術Ⅴ、強化術Ⅳ、治療術Ⅴ、瞑想Ⅴ
条件発動Ⅴ、詠唱短縮Ⅴ、消費軽減Ⅴ
装備:冷式魔法増幅腕防具、天上綿のローブ
緊急治療:負傷がHPに近いほど回復効果が増加する。
状態異常効果を回復する際回復できなかった一部を一時的に抑止する。
精密演算:既知の事象の結果を予測する。
全体的には桔梗をさらに精神面にとがらせた仕様。医療術士ベースだったせいか攻撃面をばっさり切ってきた所も潔い。追加スキルは医療術士らしいスキルと名前の割にふわっとした内容のスキル。
「鶸的にはどうなの?この精密演算スキルは。」
「外に出れば十時間後くらいまでの天気は正確に把握できますわっ。」
お、おう。微妙な情報をどうもありがとう。それがどれだけすごいことかは僕には分かりづらかった。
「洗濯が便利そうだね。」
「そんな便利な生活スキルの類いではありませんわよ・・・」
僕のぼやきに鶸が呆れたようにつぶやく。
「それで本日はどうしますの?」
鶸は気を取り直したように訪ねてくる。
「とりあえずはいつも通りかな。選定者のほうは少し様子見したいし、何より装備の強化もなんとかしたいね。」
僕がそういうと鶸は少し考え始める。
「選定者のほうは情報がなさ過ぎですわね。装備はどうしたいかによりますが、そもそもこれまで何がしたかったのか図りかねますわ。」
確かにB型に見せるためだけに何かできないかと考えていただけで目的はあまりなかった。
「攻撃なら防御を抜く手段。確実にダメージを与える方法があれば。防具はそれらを防ぐ手段か、堅実に防御値が大きくなれば。」
僕は鶸に要望を告げる。鶸はまた考え始める。
「それでは作業場に行きますわよ。」
突然優雅にローブを翻して歩き始める。僕はとりあえずついていく。その日の開発は非常に速やかに大きく進んだ。鶸は統合生産のおかげかそれこそ作れないものがないくらい何でも作れた。そして世界と本に残る知識から効果が出るかどうかを即座に判断する。彼女一人で無限に進化出来るように思えた。彼女曰く精密演算の成果の一部であるという。
「残念ながら既知の知識だけでは早い内に限界を迎えますわ。進歩のための新しい知識や技術は貴方が持ってきたり考える必要がありますのよ。」
鶸はそういって僕の額を小突いた。つかみ所のない鶸のおかげでいくつかの装備の強化ができたがそれらのコストは増大した。
貫通弾:ATK756 対象の防御力を追加で二十%低下扱いにする。 コストx4
衝撃弾:ATK168 対象に命中した際追加で一~三ダメージを与える。射程-20% コストx5+要魔力
重竜鱗鎧:DEF+62 MDEF+59 コストx2.2+魔石100
クラサ編龍布、綿布:DEFx1.3 MDEFx1.5 布コストx2.7
流星鉄コンパウンドボウ:ATK578
「質は非常に上がったが・・・個々に用意するにはコストが上がりすぎだな。」
「既存品の強化なんて大体そんなものですわ。私は貴方の注文通りに改良いたしましてよ。」
僕は頭を悩ませるが、鶸はどこ吹く風である。
「そもそも貴方なら時間さえかければそれほど苦になる資源量ではありませんでしょう?私としてはもっとよい素材で開発したいですわ。」
鶸の意味のない高笑いを聞きながら僕は装備の更新をどうするか悩むのだった。鶸曰く、これ以上強化出来なくもないがコスパがさらに悪くなるので一点ものでこだわる以外はやめた方が無難とのこと。当面はどうようもなくなったので鶸は軍事研究所で頑張ってもらう。宝石武器の強化を検討してもらおう。急遽溶鉱炉を建設し兵の装備を素材に戻すことも込みで全体の装備更新だけは行うことにした。鶸がニヤニヤする中しばらく素材掘りで時間を取られることになる。
「どうせ斥候が帰ってくるまではたいしたことも出来ませんわ。拠点を拡張しながら貴方は訓練でもしていればよろしいのよ。」
分からなくもないが指摘されると若干イラッとするのは仕方がない。僕は鍛錬所で睡眠もどきと訓練を繰り返す。
五日後。
最初の斥候兵が戻ってくる。対象の拠点は円形状に広がる壁と壁。
「ネタみたいな砦都市だな。籠城が好きなのかね。同盟している都市があるんだろうか。」
「壁自体は薄い普通のものですから、むしろ一時的に中を侵食されたくないか・・・守りたいのでしょうね。長期的に耐え忍ぶ設計ではありませんわ。」
円形都市のようになっている拠点を見て僕らは無意識にぶつぶつと会話する。離れて全体を見る限りでは中央は木造が残り広がるほど石造になっていっている。
「なんかそうするために作った拠点というより、壁立てながら作ったらそうなったっていう感じだな。」
「ですわね。」
ミーバからの報告を聞いて最終的にはあまり考えられていないということに落ち着く。そもそも報告の中では家が無く、中央の施設群を除けば周辺はほぼ畑と謎の物見塔だけである。つまり守っているのは施設とミーバということになる。
「まさか僕以上に過保護な選定者がいるとは。」
「過保護が変な顔で逃げてますわよ。」
笑って去って行く鶸を横目に報告してくれた斥候兵を送り出し次の報告を待つことにする。
翌日、翌々日ともたらされた報告を聞く限りでは拠点内に他の種族はいない。つまり僕と同じ選定者単独の拠点であること。外から襲撃があるとミーバが物見塔に隠れて攻撃を始めること。作業ミーバに統一性は無くばらばら。物見塔からの攻撃は主にクロスボウ。聞く限りでは大きさは人が持つような小型だが威力がかなり高いように思える。構造は普通そうなので素材的な強化が図られているようだ。襲撃者は周辺の動物や魔獣が主で知的生物は確認されていない。
「やっぱりそんなに強くないな。防御機構がなんかゲームっぽいけど、装備はベゥガとどっこいどっこいだよね。」
「貴方がおかしいだけで、普通の選定者としては及第点ではなくって?」
鶸のツッコミがいちいち厳しい。斥候兵を送り返し翌日の報告を待つ。だけど翌日の報告は無かった。規定通りに戻ってこなかったからだ。常にミーバの数は変動しているので瞬間的な差額では分からなかった。翌日の早い段階で次の斥候兵が戻ってくる。前日担当の斥候兵は何かの攻撃に巻き込まれて死んだとのことだった。それを聞いて僕はうなる。ちゃんとした装備をしていた斥候兵を消し飛ばすとなると相当な攻撃力とスキルである。
「報告になかった・・・むしろ不自然に確認されていなかった選定者自身ですわね。」
鶸が後ろからぽつりとつぶやく。さすがにいわれなくても予想の範疇である。というかそれ以外にありえない。
「選定者。杖の保持者で強力な魔術師ということか。ひどいワンマン選定者だな。姿が確認できないのも杖の認識阻害能力だな。」
「鏡・・・持ってますわよ。」
僕はそこまでワンマンじゃないだろう。ちゃんと周りを使い倒してるし、僕より菫たちのほうがよっぽど強いぞ。鶸のツッコミを真に受けてから処置を考える。出来れば桔梗がいればよかったのだがと思いながら鶸を見る。鶸は訳知り顔でこちらを見ている。僕は大きくため息をつく。
「少し装備を更新して僕と鶸で出よう。」
「やりましたわ。お出かけですわっ。」
見た目相応そうに喜ぶ鶸を見てこういう一面もあるのかと思う。拠点管理を任せられる管理人さんがほしいな。
翌日から装備の再検討と相手の能力を予測しての対策装備の選定を行う。翌日も斥候兵は戻ってきたが、次の日とさらに次の日は戻ってこなかった。
「斥候の存在がばれましたわね。」
「しらみつぶしされてるならこれ以上は難しいか。鶸も撤退指示を頼む。」
僕と鶸はメッセージを使って残りの七体に撤収指示を出す。その後は鶸の装備として腕部魔法補助装備の更新。こちらは従来と同じもの。防具は龍布フルセットに変更。自己防衛手段としてもう片手を生金で作った小手を与える。
「少し重いですわ。」
防具としてがメインなのでそこは我慢してほしい。物理も魔法防御も魔力を流すことで一時的に向上する。
「防御魔法で済ませばよろしいでしょうに。」
個人を守るなら魔法より消費が低いんだよ。その体術は飾りか。ぐだぐだいうので同じ体積の不壊鉛を持たせて黙らせる。ははは、さらに四割増しの重さはつらかろう。魔力がなくても頑丈だぞ。中途半端な攻撃を付与しても全く意味が無いので捕縛、拘束手段としてネット系の魔法と鞭のような捕縛系の魔法をいくつか搭載する。
「使うことが無いようによろしくお願いしますわよ。」
鶸はジト目で見てくるが今は使わなくてもいずれ必要になるぞ。諦めて努力してほしいものだ。それにしてもどれだけ自信がないのやら、耐えるだけなら一番長持ちしそうなものなにの。揶揄すると痛いのはいやだと返ってくる。ごもっともな意見だった。
五日後。
護衛に銃兵四体、魔術師を二体、医療術士を二体、戻ってきた斥候兵を五体連れて改良馬車に乗って移動を始める。鶸は何やら上機嫌だが顔を見ると悪態をついてくるのでいつも通りだ。拠点は開拓は止めてミーバの数だけ増やしてもらう。予定地点までだいたい五日。手早く片づいても二週間は拠点が止まってしまう。
「もったいないな。」
「生き急いでもどうにもなりませんわ。たまにはゆっくりすればよろしいのに。」
「お嬢様のように暇を持て余してはないんでね。」
僕らはひどい速度で走り跳ね上がる馬車の中でのんびりと過ごした。
紺野遊一郎 グループなし 戦術師Ⅳ
STR:295[↑62] VIT:360[↑75] DEX:409[↑102]
INT:321[↑124] WIZ:389[↑77] MND:401[↑99] LUK:11
MV:9 ACT:1.3|1 Load:801 SPR:625
HP:840 MP:924 ATK:505+97|524/1105 MATK:900+346
DEF:153+126 MDEF:158+114
スキル:木造建築、貴石研磨、装飾品作成、皮革加工、魔獣皮革加工、髭加工
騎乗Ⅳ、強行Ⅳ、隠密Ⅲ
魔法陣作成、魔導変換、魔法物質化、魔石加工、魔石付与、魔力付与
弓Ⅱ、軽盾Ⅲ、銃Ⅳ、体術Ⅳ、貫通撃Ⅰ、貫通射撃Ⅳ
攻勢魔術Ⅳ、守勢魔術Ⅳ、強化術Ⅴ、回復術Ⅳ
条件発動Ⅳ、並列発動Ⅱ、詠唱短縮Ⅴ、消費軽減Ⅳ、貫通術Ⅴ
(剣Ⅲ、軽盾Ⅳ、守勢魔術Ⅳ、強化術Ⅴ、回復術Ⅲ)
装備:冷石剣、冷魔式狙撃銃、冷式ショットガンS、龍眼魔法増幅腕防具
龍布防具、重龍鱗鎧、真銀円盾
特典アビリティ:本
遊「なんで弓をもっと良い金属でつくらなかったんだ?」
鶸「堅くて人力で引けたものではないですわよ。不壊鉛なら通常弓でもSTR800。コンパウンドなら1100が最低ラインですわね。その分威力は保証しますわよ。」
遊「ファンタジーさん仕事してくれませんかね。」
鶸「そんな物質があるということでは仕事をなさってますわよ。」




