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俺、悩む。

 俺を含めた一同の目線がレイオスに集まる。見殺しにするほど無関係というわけでも無く、戦力としては高いが引き込めばいらぬ注目を集めてしまい今後の計画に著しく支障が出る。俺にとって生き残っていて欲しい程度に関係性があるが、今後の方針を覆すほどでは無い。

 

「一度・・・帝国本土まで戻ってお伺いを立てようとは思う。」

 

「はぁ?」

 

 先ほど吐露した心情とはかけ離れた回答が飛び出し、思わず変な声が出る。

 

「祖国の仇だったとはいえ、契約に基づき騎士となり、ほぼほぼ騙されて主を失ったとはいえ重用され世話になったのも事実。やはり何をするにも地位を賜った陛下に一言くらいはな。」

 

 レイオスがそう言うと一同はあきれ顔である。

 

「お前のその忠誠心というか信念がどこから来てるかしらんが、仇という帝国にそこまで義理立てる必要があるのか?」

 

 意思は尊重しようと思っていたが俺は口を挟まずにいられない。

 

「帝国の方針を定めているという意味では陛下は仇といえようが、その辺は国家有る限り避けられぬ所だから恨む要素は少ない。アークザルド王国に無理難題をふっかけて戦争のきっかけを作ったのは別の者だし、主を騙して陥れたのもまた別の者だ。しかし、それらを適切に・・・かどうかは賛否有るが法の範囲内で処罰したのは陛下だ。帝国憎しという心があるのも事実だが、陛下自体に義理を持っているのも事実だ。また、派閥間や貴族の諍いに巻き込まれて若干虐げられているのも別問題でもある。やはり陛下とは関係ない。」

 

 レイオスは持論を展開するが再びあきれ顔になる事には変らない。

 

「難しい性格してんな・・・まぁ希望は聞いたし支援ぐらいはしてやるよ。」

 

 わざとらしく盛大なため息をついて心を落ち着かせる。陛下に陳情してどうにかなるのかね。賭けみたいな死地に送り込むのは若干気が引けるが無理に気を変えさせる気も無い。

 

「取り敢えず武装だな。そのミスリルでもいいならそれでもいいが、目立つっちゃ目立つよな。」

 

「普段は収納されているからそれほどでもないが・・・戦えば噂の元にはなるだろうな。」

 

 多少のことはどうとでもなりそうな戦闘力だが意図を悟られて貴族総出でお出迎えされては犠牲も増えるし、なによりその犠牲のせいで帝国も罪に問うしかなくなるケースもある。聞いた話のニュアンスからすれば陛下も強権で法に則り裁決することができるわけでもなさそうだし。

 

「普段使いなら雑な星鉄剣でも良さそうだけどなぁ・・・」

 

 偽装、投擲用めったに使わない剣を取り出して眺める。

 

「ミスリルよりは目立たないだろうが十分希少鉱石ではないのかな?」

 

 レイオスの言うことも尤もである。性能の問題でコストは安めだが世界的には比較的希少鉱石である。管理された世界故に自然に隕石が飛来することなど無く、星鉄なんてものは選定者が持ち込むか、世界にあらかじめ仕込まれた何かである。

 

「まあぱっと見は普通の鉄剣と区別つかないから持って行っとけ。」

 

 これもまた見せかけようの地味な鞘を取り出して剣を収めて投げ渡す。

 

「あとおまけでこれも持ってくか。長さに希望があれば聞くが。」

 

 研究が進むたびに更新されていった神涙滴の剣の新版を取り出す。追加の精錬により透明性が増しいい加減目をこらしても見えない。剣をまわすとわずかな屈折率の変化により何かがあるかもしれないと察せられる。

 

「魔力視覚無しでは見るのも難しいな。」

 

「魔力隠蔽を強化したら存在把握が困難になるくらいだしな。」

 

 手渡しされた剣を見ながらレイオスがつぶやく。渡した剣の仕様をメモ書きしてレイオスに渡す。

 

「あとその鎧はもらうぞ。」

 

「壊れているがいいのか?」

 

「金属精製と鍛造技術には興味がある。」

 

「なるほど。」

 

 代価の代わりにと帝国鎧を押収する。

 

「金属鎧が無いわけじゃないが、長旅だしこっちにしとけ。」

 

 竜布のローブセットを取り出して投げ渡す。

 

「これはこれで目立つだろう。素人から見ても高級品にしか見えないぞ。」

 

「着込んで汚れてきたら光沢とかは無くなるから問題ない・・・はずだ。」

 

 カラーリングはB型仕様の黒系なので新品は無駄に高級感がすごい。

 

「過保護ちゃん。」

 

「過保護。」

 

「過保護であるな。」

 

「外野うるせぇっ。」

 

 朱鷺、菫、紺から総突っ込みである。気恥ずかしくなって大声で黙らせる。

 

「これだけもらっておいて鎧一つ渡すだけというのも気が引けるな。過保護と言われても仕方が無いだろう。」

 

 レイオスは軽く笑いながらシャツなどを身につけ動きを確認している。

 

「朱鷺の琥珀の件もあるしな。気にするな。」

 

「過保護すぎて焼けてしまいますぅ。久しぶりに構ってくださいなぁ。」

 

 レイオスも半分冗談なのだろうが動揺が出て思わず返事を返すと朱鷺がじゃれついてくる。

 

「まてお前、そんなキャラじゃ無かっただろう。」

 

 首に巻き付く手を引き剥がして抵抗する。

 

「私も押さえているだけですから自制が無ければそんなものかと。」

 

 菫からもかばわれようのない爆弾発言である。

 

「ははは、愛されて何よりだね。」

 

「そういうつもりでもないんだけどなっ。」

 

「ご主人様、愛してくださらないのですかぁ?」

 

 レイオスのからかいに反発すると朱鷺が猫なで声で嘘泣きを始める。収拾がつかない。

 

「朱鷺もその辺にしておくであるよ。主殿が困っておいでである。」

 

 紺が少し離れた場所で笑いながらいさめる。

 

まだ(・・)そうなのですか?いい加減鞍替えしても問題ないと思いますけどっ。」

 

 朱鷺の紺への当りが強い。

 

「主殿は懐が広い方であるからな。これでも信用して受け入れてくれているのであるよ。」

 

「比重が傾ききっていないという時点で処断に値するのですが・・・ね。」

 

 紺が笑い飛ばすが朱鷺の目線は暗い。朱鷺の言うことも尤もではあるのだが。主語が変っていないということはどちらかしか選べないという選択になればまだ神を選ぶと言うことである。しかし朱鷺は菫以上に敵認定が早い気がするな。A型ってこんなヤンデレチックなやつばっかなの?

 

「まぁご主人様が認めているようですから、今は保留にしておきましょう。」

 

「この流れ一時前にもやったであるよなぁ。」

 

 朱鷺の口調が軽くなったところで紺も警戒レベルを下げる。

 

「お主も大変だな。」

 

「大体選定者のシステムが悪い。」

 

 レイオスが換装を終えて様子をうかがっていたのか苦笑いを浮かべている。

 

「帝国金貨は手持ちが少ないな・・・宝石何個かもってくか?簡単な治療クリスタルなら吐くほどあるが。」

 

「うわ、まだ過保護重ねるですの?」

 

「・・・過保護。」

 

「過保護であるな。」

 

 再び言われては黙るしか無い。

 

「そこにある私の私物だけでも足りると思うがな。道中必要かもしれないからクリスタルはいくつか頂こう。」

 

 レイオスの要求に従って物を渡す。

 

「それじゃあ、幸運を祈っとくぜ。」

 

「あれだけ世話しといて幸運も何も・・・」

 

「祈るだけならタダだからいいだろぅ。」

 

 別れの言葉に朱鷺が怪訝そうな声をあげる。意外と水刺すやつだなぁ。

 

「貴殿も上手くいくといいな。」

 

「めどはまだだが・・・上手く行かせるのが仕事さ。」

 

 お互い手を出してぱしっと叩く。レイオスはその後は無言のまま砦を後にした。

 

「その後が気になるやつだな。斥候兵でもつけとくか?」

 

「もう、過保護も過ぎると侮辱ですわよ。」

 

 朱鷺が腕を絡ませながら言う。

 

「一体二体なら支障は無いでしょうがあちらの選定者に見つかるといささか面倒でしょう。刺激しない方が上策です。」

 

 菫からも止められては仕方が無い。

 

「予定通り帰るとしよう。」

 

 そう言って広場に出て飛行板を取り出す。

 

「あら、体が?」

 

 朱鷺の動きがぎこちなくなる。

 

「ああ、構成体の魔力が切れかけてるな。今回はみんな側にいたからどうなるか知って欲しくて放置していたが、そうなる前に構成体を解かないと魔法そのものが瓦解するから気をつけてくれ。」

 

「制限時間付きなのですね・・・」

 

 朱鷺は膝をつき俺を見る。

 

「細かい話は裏で金糸雀に聞いた方が時間も手間も無いから確認してくれ。一旦戻すぞ。」

 

 俺は朱鷺に触れて魔力を送り込み強制的に魔法の状態を切り替える。朱鷺の体は光の粒となり核となる琥珀だけが残る。俺は琥珀を拾い上げて収納に入れる。金糸雀は入れられることを嫌がるが琥珀にはまだ何もしていないので嫌がられる要素は無い。外部知覚を付随させていると収納の中は何か気分が悪くなるらしい。聞いてもよく分らないのでそういう物だと認識することにしている。金糸雀が収納に入るのは入らなければならない非常時と隠れる時くらいだ。金糸雀が俺の様子を伺っている。

 

「向こうでよろしくしてやってくれ。」

 

 金糸雀の盾はくるくると回る。板に魔力を流し飛行を始める。

 

「紺、後処理は?」

 

「指示済みである。何事も無ければ一月あれば戻ってこれるであろ。」

 

 斥候兵達にはこちらで建てたものの後片付けをしてもらう予定だ。さすがに斥候兵五十体を板に貼り付けては動けない。乗騎で戻ってきてもらう。これで予定の全てを終了し俺達は帰路についた。二十日後の帰還の後仕事をほとんど放りだして行ったことについて鶸から怒られることになる。一応ブラウザス王国方面も若干気になり噂を聞いたところ順調に(・・・)侵攻し陥落させたということだった。

 

「無理矢理ということもありましたが国内情勢の安定化は当面終わりました。やはり表だってミーバを使えるようになれば掌握はたやすいものですわね。」

 

 鶸は本当に高笑いが似合うなぁ。桔梗の遠征を最後に現国内の抵抗勢力は全て片づいた。地下に潜っている連中も孤月組の監視網から出られていない以上は無視していいレベルである。戦後処理の課程で恭順、併合が続き国土が広がりすぎた。トーラスの国内で信用できる人材が余りにも足りなすぎるということから、ミーバの政治寄与を始めた。さすがにミーバを領主には出来ないので領主一人に対して副官や施策運用、連絡役にミーバ兵を導入した。今までも裏ではやっていたことだが表だって出てきたことにより領主に出来る数が莫大に増え、管理用地も細かく出来、かつ監視もできるとあって野心が高い者、能力が若干物足りない者も起用し余りにも広大になった領土を治める事が出来た。言えばそつなく働くミーバ達は初見の抵抗感さえ払拭されれば引く手にあまたである。ミーバ兵の貸し出しは減ることを知らない。ミーバ兵が完全にコントロールされていることから反乱も簡単にはできず、もし反乱が始まったとしても周囲に貸し出されているミーバ兵がそれを許さない。不満を言うのは勝手にさせているが実行は許さないといった状況だ。知らぬ存ぜぬで働いているミーバ兵も決して周りの音を聞いていないわけでは無い。各領主の不満も逐一鶸の手元に収集され政治に生かされているという。便利な物を借りたけどひどい監視社会になったとも言える。皆が気にしないのならいいのだが。

 

「人材の育成は急ピッチで進めていますのでね。我々がいなくなったら国が瓦解するのは後味が悪すぎますもの。」

 

 元々表立って配置しなかったのはそういった理由であるからして、貸し出しはあくまで臨時措置だ。ヴィルバンの様子からしても盤面後の世界に多量のミーバは持ち込めまい。早々に俺が退場と言うことにならないことを祈って欲しい。わざわざ集めたのは朱鷺の紹介と今後の探索方針の検討である。拠点の一室には集まるのが珍しい鈴を含め、神谷さん一派も全員がそろっている。鈴が意見することはほとんど無いかもしれないが場合によっては占術のお世話になる可能性もある。

 

「この子が初代の進化体である朱鷺だ。紅紫型だから基本パワーよりの軽戦士かね。」

 

「朱鷺と申します。活動できる時間は短いですが精一杯お世話しますね。」

 

 俺の紹介に朱鷺が口上を述べる。俺にべったりすぎるところはあるが全体的に世話焼きな性格であることが分った。基本構成は力よりのはずだがどういうわけか速さも高めであり、同じ型で足を止めて戦うユウと比べ動きで翻弄する菫のような戦い方をする。肉体面は強固だが精神面は荒が目立ち強くは無い。菫に比べると我慢が効かず、一途と言えば聞こえはいいが猪突猛進、そして心が脆い。俺が絡む時だけその辺のペナルティが無いかのように意思が強いが大きな弱点である。ステータス的に言えば物理に強く魔法に弱い。ダメージを受けることをメリットに変える蘇芳と違い朱鷺の場合は本当に弱点でしか無い。他の皆のように朱鷺が方向性を見いだせば何か補正がついてくるのだろうけど、それが欠点を補うためか長所を伸ばすか、派生させるかは朱鷺次第なので分らない。俺から干渉することも出来るが、一部防御面が弱いだけならそれほどの短所ではないので放っておく。そして性格面の弱点は補正しようがないので諦める。一通り自己紹介が終わり方針の確認、決定を進めていく。

 

「やはりもう一人のお仲間を保護しておくべきではないでしょうか。」

 

 自分一人では大変だったという背景も含めて神谷さんは仲間であるエルフに接触してみたいらしい。

 

「現状では優先度が低い案件ですが・・・そもそも人間に喧嘩をふっかけているような方ですから説得も容易でないことはご理解してますわよね?」

 

 鶸は神谷さんに確認する。神谷さんはそれを込みでも一度は接触したいと思っているようだ。エルフの支配する森に侵入しなければわざわざ人里に出てくることはないので抱えている国でも優先度は低いらしい。強さに興味のある貴族がちょっかいをだして追い返され、さらに警戒を買ってるだけだ。ただこのまま貴族の面子を潰しすぎるとエルフの防衛能力を越える可能性も少なからずある。攻略テーブル上、盤面の終局手前までには選定者の位置を把握しておかなければいけない関係でやられてどこかに飛ばされるということは避けたいのだが、それを加味してもまだ時間がある案件ではある。

 

「他の予定も考慮して進めよう。それによっては神谷さん側から接触してもらっても良いし。」

 

 俺は一旦その話を保留し次の意見を求める。

 

「帝国の方はもう放っといていいのであるのよな?」

 

「ああ、あとは孤月組と越後屋から得られる話だけで十分だ。下手にこちらから手を出して接触を早めることはしない。」

 

 帝国の方針からいずれルーベラント王国と戦うことは想定しているだろうが、お互いがそれを今ではないと考えている。王国の情報と戦力を調査し必勝態勢を整えてからという事になるだろうし、戦端範囲が広い帝国に比べ王国のそれはずっと狭く戦力集中のしやすさが段違いである。帝国の調査員もその都度斥候兵に狩り出されており帝国が確信できる情報が得られるのはもっと先の話になるだろう。そして大きな面として神の使徒が関わっているということが知られているはずなので時間がたてばいずれ国力が急低下するとも見られているはずだった。王国戦力の不透明さと時間限定の強さという情報だけで帝国が王国と事を構えない理由に値する。

 

「紺にはこれから元選定者達の足跡を再調査してもらう。」

 

「広い話になったであるなぁ。」

 

「越後屋、孤月組の面々と協力して進めてくれ。」

 

「分ったであるよ。」

 

 チェイスの口ぶりからすると選定者の中には神に挑んだ者がごく少数存在する。そのもの達がどうしてそうしたのか、どうやったのか、どう失敗したのかを知りたい。ただ挑んだのは盤面終了後の話だと思うので、どうしてそうしたのか、準備したのかが主な話になると思われる。さすがに挑んだ後、生き残ってこの世界に偶々残ったなんて事は無いだろうし。興味本位ではあるがじいちゃんが何をしたのかも知ってみたい。

 

「関連する話ではありますけどシステム外の力で神に挑めるかという事に関しては進展はありませんわ。斬岩剣次第ではありますけど・・・期待は薄いですわね。」

 

 鶸からため息と共に報告される。神の世界でシステムの力が使えるかもしれないが正直使えない可能性の方が高い。最終段階で神に一矢報いる為の何かを持ち込む必要もある。持ち込む方法もそうだが、まずは手段の確立も進んでいない状況だ。

 

『神を傷つけるというだけなら今いる世界でいう三十億相当の力を一度に加えれば傷を与えることは出来るだろう。君の目的である殺すあるいは一生に残る傷をつけようというのならその千倍でも足りないということは追加しておこう。』

 

『神を討てるのは神のみ。』

 

 かつて鍛錬所に幽閉された際のザガンから得られた情報である。準備期間はともかく単純攻撃力で最も高い魔法やレールガンですら攻撃力八万にも届かない。三十億という数値はまさに桁が違う。神を世界に降臨させるという手段もあると思うのだが、こっちが準備万端でいる所に好き好んで召喚される神がどこにいるのか。チェイスなら面白半分でやってきそうだが確実性は薄い。やはり確実に相まみえられるのは神の世界なのだ。いくつかの開発、研究の方針を変更し調査範囲を決めていく。越後屋と孤月組は従来通り神の使徒らしきものの噂を拾うことと既知の動向を追いかける事。主に世界の小さな情報を拾い集めるのが仕事だ。紺はそれに確証がそれってきたものを深く調査する。神谷さんは主に魔法の開発を担当する。攻撃魔法は本業では無いがアイデアが無いわけじゃ無い。クロの能力を使いそれを実用出来る魔法に落とし込む。戦闘班は当面仕事がないが王国の要請に従って調査、鎮圧を行う。俺も身体能力の強化を進めながら武器開発、魔法開発を進める。挑む相手が大きすぎて小さな積み重ねでどうにかなるか分らないがやらねば進まないといった現状だ。比較的だらだらと日々が進み。そして急報。

 

「神聖ディモスと森林都市が交戦。神聖ディモスが森林都市を陥落させました。森林都市の女王は行方不明。配下は敗走して各地にこもっている状態で、それをさらに神聖ディモスが追撃している模様です。」

 

 城に呼び出されて悩ましい顔の鶸と淡々と報告してくるトーラスの差が激しい。それにしても交戦即瓦解ってのも早すぎる。何があったんだ。

仕事が詰まって1/7の更新はお休みになります。

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