長刀鉾はどこへ?
○イメージ、四条通、夜明け
出羽、目を覚まして長刀鉾の幕を確認して又寝る。
○元の記者会見室、
記者が質問し、出羽が答えている。
記者2「どうされました、なにか?」
出羽「あの時もう長刀鉾は幕に覆われていたように思われます。
鉾がなんとなくひらひらしておりましたから」
亀山「私は寝てました、すみません。夜明け前の4時から5時
までの間に長刀鉾は交換されたものと思われます」
本部長「いずれにしても人的被害は皆無ですし、証拠品の
変面鉾は確保してありますので逮捕は時間の問題と思われます」
記者2「彼らの基地はどこにあるのですか?」
本部長「それがさっぱり見当がつきません」
記者2「京都の北方ですか?」
本部長「わかりません」
1番後ろの席で忍者が一人うなづいている。
いぶかしげにそれを見つめる記者がいる。
○山奥の遠景、夏
○同、山道、木立の中
長刀鉾が動いている。
見晴らしのいい丘に出る。
眼下に小さな盆地が見える。
中央に川が流れている。
丘の木蔭に地蔵がある。
忍者の一人が地蔵の頭に手を載せる。
空間が大きく開いて同じ道が見える。
道端に変面の里の標識。
長刀鉾、空間に入る。
空間が閉じて元の景色に戻る。
○変面の里
同じ景色の中を長刀鉾が坂道を下って進んでいく。
盆地の中央に川が流れていて広場がある。
向こうの高台に天文台と自由の女神が見える。
広場の中央に鏡餅のような本部棟。
変面の旗がなびいている。
ゆっくりと長刀鉾が下っていく。
○シネマ村、内
撮影風景。
○セット脇
6人が集まっている。
山本が新聞を広げる。
○新聞、見出し
『大型窃盗団、長刀鉾を盗む!』
○新聞、写真
変面鉾の写真の大写し。
○驚く6人の顔
−完−