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現状
母は脳梗塞を発症し口がきけなくなった。
また緑内障と白内障にもなり
目が見えなくなった。
両方の手足は完全に固まり動かせなくなった。
顎の筋肉が弱りゼリーでしか
栄養がとれなくなった。
耳はもしかしたら聞こえているかもしれない。
脳卒中の症状で
閉じ籠り症候群というものがある。
意識だけあってしゃべることも動かすことも
出来なくなる症状だ。
母は加えて目も見えない。
ただ唯一の救いは要介護5の完全なボケ老人だ。
今の自分の現状をどれだけ理解しているのか
どんな風に感じているのか
それは母本人にしかわからない。
人に唯一平等に与えられた24時間という時間
それは母も僕も変わらない。
残酷なことだ。
今は母が召されるのを待つばかり。
でもまだ生きていて欲しいと願うのは
エゴなのかもしれない。
この小説エッセイはあえて未完で置きます。
少しでも安らかな余生と死を願う。




