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転機



母が施設に入り突然訪れた家庭での平穏


息子と久し振りに外食をした。


保険福祉の方の判断で


僕の精神がかなり介護疲れで


弱りきっていると判断され


1年間は場所を教えることは控えます


と言われた。


僕も無理にでも聞こうとは思えなかった。


ただ来月からは母の施設代が発生する。


悠長に浮かれてなどいられなかった。


そんな時いつもお店の閉店前に


少しだけ食べに来られる大柄なお客様に


ある話を持ち掛けられた。


その方は実は新地では有名な


お店のオーナーで


新店舗を出すからうちに来ないか


と言う内容だった。


家から少し近くなることと休みが増えること


何よりその時の給料より


10万多い金額を提示され僕は決断した。


まず僕は今の店に迷惑がかからないように


後任を見つけてきて1ヶ月教育した。


僕が辞めることをあまり社長は


芳しくないようだったが


なんとかOKをもらい2年2ヶ月勤めた


西天満の鉄板を退職した。


僕に接客とお酒の楽しみ方を教えてくれた


お客様達と離れるのは寂しかったが


これからの生活の為にも


新天地で頑張ろうと決意した。


こうして僕は大阪の名店に勤めることとなった。


もうそろそろ40歳を迎える頃だった。

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