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車イス
母の手術は無事に成功した。
毎回徘徊していたのが幸か不幸か
体力がついており数時間の手術にも
耐えられたようだった。
僕はとりあえずほっとした。
だがいつまで入院が必要なのか
またもし退院したとしても
車イスになった母を働きながら
どう介護すれば良いのか。
まだまだ問題は山積みだった。
後日、母に自転車をぶつけた子供の父親が
謝りに来た。
今の世の中ならいろんな事例もあり
慰謝料もとれたのであろうが
この頃はまだ自転車事故の凡例がなく
子供からの謝罪の手紙と
入院費を半分もってもらうことで話がついた。
数日が過ぎ母も会話出来るぐらいに
回復はしたが
まだまだ退院出来る状態ではなかった。
僕はなるべく合間をみて母の病院に通ったが
ランチとディナーの
わずかな休憩時間を使って病院に通ったので
みるみる体力が奪われていった。
そして同じくして母の痴呆も
あからさまに進行していった。
3週間が過ぎ病院からは非情にも
ベッドを空けるように言われた。
しかたなくリハビリ名目で
しばらく入院出来る福島にある
病院を紹介してもらい転院した。
だがそこでまた事故が起こった、、。




