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本の魔術師  作者: 桐生紅牙
幼少期
5/6

第5話

『それではご主人様、説明させていただきます。先ずこの世界ですが・・・・』


 アリアの説明はそれなりの量があったので、簡単にまとめると


~世界について~

・この世界には大陸が5つあり、それぞれ人種、獣人種、妖精種、亜人種、魔人種が別れて暮らしている

・文明レベルは魔法が存在するので全く同じでは無いが、元の世界の中世くらい

・全ての生き物にステータスがある

・魔法や技能と呼ばれる力がある

・全ての物には魔素がある


~ステータスについて~

・レベルは魔素を吸収することで上昇する(ゲームの経験値の様な物)

・レベルが上がると生物としての力が上がる

・魔素の吸収は、呼吸や食事によっても出来るが微々たる物であるので、大量の魔素を得るには魔素をもつ生物を殺して魔素を吸収する必要がある

・能力値はその者の力を数値的に表した物であるので、鍛練をする事でも能力値は上がる

・能力値には現れない数値もあるので、数値の大小が絶対では無い

・各能力値の意味を簡単に言うと、筋力は力、耐久は肉体強度、俊敏は速さ、器用は肉体制御、知力は思考能力、精神は精神強度

・技能は先天性の物と後天性の物がある

・技能のレベルは1~3で経験者、4~6で熟練者、7~8で達人、9で人外、10で神と区分されている


 こんなところか。

 それと、俺のステータスのMPや知力が高いのは魂を弄られた影響らしく、精神は肉体に引きずられて下がっているが、記憶があるから普通より高いらしい。

 それにしても、本当にゲームの様な世界だな。

 前の世界では危険な事など殆ど無かったが、この世界ではそこら中に危険があるのだろう。

 これは本を読むだけで無く、力を付ける必要がある。

 前の世界では諦めるしかなかった理不尽な事も、力があれば覆す事が出来ると思う。

 俺が本を読む事以外に、新たな目的を定めたところでアリアが声をかけてくる。


『ご主人様、他に何かございますか?』


(そうだな……今の俺でも出来ることで、強くなるにはどうすれば良い?)


 俺がそう問いかけると、アリアは淀み無く直ぐに返事を返す。


『それでしたら、MPの強化と技能の取得が良いでしょう。ご主人様の肉体はまだ幼いので、鍛えるならば精神的な物が最善だと考えられます』


(それはどうすればいい?)


『普通でしたらMPの総量を上げる事は、レベルを上げる以外には難しいのですが、ご主人様には【成長補正】があるので、筋肉と同じ様に鍛練と休息で鍛える事が出来ます。なのでその為にも、MPを使う技能を取得しましょう。技能の取得は、私がサポートさせていただきますので』


(分かった。MPを使う技能っていうと魔法か?)


『その事なのですが、ご主人様はこの世界で言う一般的な魔法が使えません』


 魔法には興味があったので、少しだけ落ち込んだが、そのままでは話が進まないのでアリアに話を聞く事にする。


(…………俺は魔法が使えないのか?)


『はい。魔法を使うには【火魔法】等の技能が必要なのですが、これは先天性の技能なので、ご主人様は使えません』


(なら、どうやってMPを鍛えるんだ?)


『ご主人様が使えないのは先天性の魔法ですので、この世界では既に失われている、後天性の魔法技能を取得して鍛えます』


 どうやら魔法自体は使えるようだが、この世界では一般的では無いようだ。

 そうなると、また面倒な事が増えそうだな。

 それでも、俺には他に使える魔法が無いのでしょうがないか。


(そうか、それで俺は何を覚えれば良いんだ?)


『ご主人様にこれから取得していただく技能は【魔力操作】と【純魔法】です』


(分かった。先ずはどうするんだ?)


『はい、ご主人様。それではまず・・・』


 アリアの説明を聞きながら考える。

 本当に俺は魔法が使えるのだろうか?


 …………まぁやってみなければ分からないので頑張るしかない無いのだが。

 しかし、それにしてもアリアのサポートが優秀すぎる。

 アリアを補佐に付けてくれた神には、また感謝しておこう。

 そう考えながら、俺は技能の取得を開始した。                                           

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