9.Brain Machine Interface
なろう作家にとって夢の技術と言えば、まず「BMI」でしょう。細かいシステムまで設定している方は少ないかもしれませんが、一大ブームを巻き起こした「VRMMO」なんかも、個人的にはBMIの延長としてとらえています。
しかしこの略称、どこかで聞いたことはありませんか? そうそう、肥満度チェック――とは、なんの関係もございません! 頭文字の略称って被りますよね。「BMI」で検索しても埋もれちゃいますのでご注意を。
ここで言う「BMI」とは、「Brain Machine Interface」のことです。「BCI; Brain Conputer Interface」と言ったりもしますね。つまり、脳波を使って機械を操作するシステムのことです。BCIだともうちょっと広義に「脳波を使って意思を実現する」とか言ったりもしますが、とくに使い分けを意識する必要はないでしょう。検索ヒット数は「ブレインコンピュータインターフェース」の方が多かったのですが、体感的には「ブレインマシンインターフェース」という方が通りが良い気がしますので、本稿ではこちらを採用しています。
脳波を使った義手の研究なんかが有名ですね。調べていただければわかると思うのですが、BMIという技術の歴史は意外と古くて、かれこれ50年近く研究されていたりします。SF作品でも、よく取り上げられていますね。
また、短編版の感想欄にてご指摘を受けましたが、「脳波を使った義手の研究」には頭部の電極ではなく欠損部位付近の神経から電位を取得するものもあるそうです。調べてみたところ他にも、脳に埋め込んだ電極から取得するもの、ここまでご紹介してきたような頭皮上の電極から取得する非侵襲なものなど、様々なアプローチがされているようでした。
実用化されたもののなかで有名なのは、「necomimi」とかでしょうか。脳波で動くネコミミ。どの程度脳波を解析してるのかは怪しいですが、発想は面白いですよね。公式サイト曰く、緊張状態とリラックス状態を判定しているようなのですが、以前とある場所で装着したときの体感は……う、うん、あくまでパーティーグッズ的なコミュニケーションツールだからね!
BMIにおいては、脳波の意味を解析する必要性は必ずしもありません。脳内でどのような処理が行われているかはわからなくても、パターン認識のような形で「何かを動かそうとしたときの脳波」を基に「特定の脳波が出たときに機械を動かす」ことができればよいわけです。特別な訓練なく万人が自由自在に操作できるデバイスとなると開発は困難を極めますが、強く意識した際の脳波を鍵に機械を動作させることは、それほど難しくありません。ただし、意識して安定した脳波を出せるようにするためには、使用者の訓練が必要になります。
また、脳波から瞬き等の身体動作を検出して機械を操作するものもBMIと呼ばれますね。瞬きは脳波測定において実験者を悩ませる「雑音」のひとつなのですが、検出は容易で、波形から肉眼でもハッキリ確認できます。これは、脳波よりも、顔の筋肉を動かしたときの電位の方が大きく伝わるためです。




