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中立際ⅠーⅥ


サーチの結果、普通科には後二つの爆弾が仕掛けられていることがわかった。


時間がもったいないので春には歩きながら事件の詳細を話すと、春は顎に手をあて考え込んでいた。


「伊場君が知らない時点でわかってると思うけど、爆弾、爆発を能力とした人はこの学園にはいないよ」


「だよね、能力の詳細まではわからないけど、大体の把握は学園が一番わかってるはずだし、普通に考えたら能力者は学外の人になる」


喋りながら到着した空き教室の教卓から爆弾を取り出し、青のボタンを押す。


停止したのを確認してから、エースに連絡を入れた。


『もしもし、爆弾は?』


「まあそんな急かすな、今は二つ解除して、三つ目を解除に行くところだ、ちなみに普通科には三つしかないぞ」


『そうか……なら爆弾解除は終了したよ』


「んえっ!?もしかしてお前!」


『君に言われた通り、諦めなければ案外早く終わったよ』


エースの連絡にホッと胸を撫で下ろす。


普通科の三つ目の爆弾の場所にはここから5分ともかからないところにある。


まだ30分も経っていないが爆弾魔からのゲームもあっさりこちらの勝ちで終わるだろう。


「春、もう5分もせずに終わるから先に競技場に戻っておいたら?午後の部だから春の出番ももうすぐでしょ」


「うーん、確かに時間的に危ないから行くね、剣君必ず見にきてね」


笑顔で頷くと、春はそのまま競技場に移動していった。


俺は春の姿が見えなくなると階段をすたすたと上りながら、胸に嫌に残る謎の不安感を考えていた。


サーチを使ったから爆弾の場所はわかったが、あまりにも爆弾の設置が容易すぎる。


能力科の方が何処に仕掛けられていたかはしらないが、おそらく普通科と同じような場所だろう。


普通科は昇降口、二階の空き教室、そして今から向かう三階の空き教室と探せばすぐにわかる場所。


俺が犯人だったらこんな場所には設置してもせいぜい二個までだ。


一個くらいは見つかりにくい場所に設置するのが普通だろうに。


まあ学校に爆弾を仕掛るような奴が普通とは言わないが、そんな奴なら尚更設置場所に疑問が残る。


じゃあ何故だ?


偶然なのか?


ただの気まぐれか?


他に狙いでもあるのか?だが爆弾が解除される以上爆弾魔にメリットなどはないし、考えられない。


(まあ今考えても仕方ないか……)


空き教室に入り一番右で前の机の上に置いてある爆弾の青のボタンを押す。


これでは爆弾解除は終了した。


「春の試合も見なきゃならないし急ぐか」


解除した爆弾をトポスに突っ込んでから、俺は競技場に向かった。

次回は二日後です(^-^)/

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