中立際ⅠーⅡ
絶賛夏バテ中( ;∀;)(笑)
怪しげな二人組を尾行して行き着いたのは能力科の生徒が使う新校舎だった。
普通科の俺達が使う校舎とは桁違いに設備や内装外装が良い。
一体こんなとこで何するつもりだろうか……
二人組は辺りを見渡してから教室に音を立てないように入っていく。
(念のためにトポスから刀を出しとくか)
トポスを開き刀をゆっくりと取ったときだった。
カシャッ!
「っ!!」
後ろからのシャッター音、二人に集中していたとは言え俺が尾行されるとはただ者ではないだろう。
刀をトポスにしまうこともなく、逆に腰に差し込んでから後ろを振り返った。
「隠す気はないんだね」
「シャッター切った奴が言う言葉じゃねぇな」
「ふふふ、そうだね」
相手は微笑を浮かべる。
「隠し撮りとは変な趣味してるなエース様」
目の前に立つのは伊場 朧だった。
さっそく持っていたカメラをトポスにしまった。
「別にこの際どうでもいいけどさ、今は教室に入った怪しい二人に集中したいんだけど」
「わかってる僕も気付いたさ、ここはどうだい二人でその二人組を捕まえないかい?」
明らかにエースは俺を戦いに誘っていた。
こんなことなら普通は乗らないのだが、今は二人組を取っ捕まえて、何かを起こす前に防ぐことが大事だ。
せっかくの中立祭を台無しにはさせたくない、春や冬花や南のためにも。
「いいぜ、じゃあ入ってから一気に行くぜ」
忍び足で教室のドアに近づき、ドアを挟むように位置を取る。
息を一拍いれて整えると、向かいにいるエースとアイコンタクトをとった。
(1…2の……3!)
ガラッと扉を開け、一気に二人入り中の状況を確認をするが視界には二人の姿は入らなかった……厳密に言えば真正面には居らず、入った横の所で待ち伏せをしていたのだ。
微かな殺気と視界の端で相手を捉え、俺とエースは共に前に跳び、二人組をの攻撃は空をきった。
体を捻り相手の方を向き、俺は刀に手を添え、エースはトポスから剣を取り出す。
(長身の鈍器を持った二人組か……)
さっきの攻撃方法を確認しつつ分析する。
「俺は左行くから右はよろしくな」
こくりと頷いたエース、それから間髪入れることなく床を強く蹴った。
互いの繰り出した攻撃はそれぞれの武器でつばぜり合いになる。
「ぶっ飛ばす前に聞いといてやる、どこの回し者だ?わざわざ中立祭を狙って来たんだろ」
「…………」
二人組はしゃべらない。
「黙りかよ、なら力づくでも吐かせてやる」
前蹴りで相手を教室の壁に押しやり、相手の武器を刹牙で吹き飛ばし、生まれた隙に素早く納刀し間髪入れることなくそのまま相手の鳩尾を牙城で突き、相手は全身の力が抜けるようにその場に倒れた。
分担された相手を倒した俺はあまり心配することなく横でまだ戦っているエースを見る。
エースは俺の期待を裏切ることなく敵を圧倒していた。
ただ剣をを振り回しているだけの単純な攻撃にも関わらず、敵は防戦一方になっていた。
(あんな子供みたいな攻撃に防戦一方なんて、何か能力を使ってんのか?)
と、観戦気分もここまでのようでエースは今までより少しだけ鋭く降り下ろすと、相手の武器はまるで豆腐のように切れてしまった。
「っ!!」
「わあぉ……」
「せいっ!」
あっけからんにとられている間に顎を拳で打ち抜き幕を下ろした。
今回も女子プロ野球のことです(^-^)/
兵庫は開幕負けなしの四連勝で首位独走中
後に追いかけるは順に京都、大坂となってます(*^^*)
まだまだわからないレースはどうなるやら(・∀・)
ここで読んでくださった方にご質問があります。
どんな企画をしたら若い客層の方々が来られるでしょうか?
企画募集中ですm(__)m