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探索


学校が終わった俺は綾と焔の二人とは帰らず、一人でサラリーマンの男に襲われた所にいた。


ある探し物をしに来たのだ。


「うし、やるか!」


鞄から度の入っていない赤色の伊達メガネを出した後鞄に入れている制服から一枚のカードをメガネの上において


「サーチ!」


と叫んでからメガネを掛け、辺りを見回しながらゆっくりと歩く。


それから五分ほどすると、メガネ越しにアスファルトが微かに緑色の光が帯びているのを見つけた。


「ビンゴ………」


ポケットからシガーケースのような物を出して、緑色の光に向けると、光はシガーケースの中に入っていった。


パチンとシガーケースを閉めて鞄にぶちこんだ。


「さてと帰るか……と言いたい所だが、そんなとこで何してるんだ南?」


観念したのか曲がり角から南が姿を現した。


「付けてたのか?付けてたなら大した才能だな」


「あんたに誉められても嬉しくないけどね」


「照れるなツンデレ、んで何用だ?」


「ば、ツンデレなんかじゃないわよ///あんたに一つ聞きたいことがあってきたのよ」


「聞きたいこと?」


訝しげな顔をしつつ傾ける。


「明日空いてるの?」


「はぁ?」


意味がわからないため、つい聞いてしまったがすぐさま頭を整理する


「まあ土曜日だしな空いとるっちゃ空いとるな」


「そう……なら///」


すたすたと歩いてきた南は、鞄から一枚のチケットを俺の胸に押し付ける。


「明日朝10時学校校門前!以上!」


接続詞のない文を伝えると、疾風のように消えていった。


手元に残ったチケットを見ると、一月前にオープンしたテーマパークの入場券だった。

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