第二部 夏の巻 七月 恋も暑さも急上昇
136日 七夕
短冊に
願いを書いて
空を見る
恋も仕事も
ほどほどでよい
137日 梅雨明け
夏が来た
青空見れば
心晴れ
電車に乗れば
汗が止まらぬ
138日 猛暑日
暑すぎて
化粧も溶ける
駅の前
会社に着くころ
すでに帰りたい
139日 冷たい麺
冷やし麺
食べれば涼し
昼休み
財布の中身は
少しも涼しくない
140日 夏のボーナス
ボーナスを
もらった夜は
夢を見る
翌朝見れば
残高減ってる
141日 エアコン
設定温度
二十八度と
言うけれど
課長の席は
なぜか涼しい
142日 夏休み
夏休み
どこへ行こうか
考える
予約の画面で
そっと閉じた
143日 佐藤さんの笑顔
佐藤さん
おはようだけで
元気出る
単純な脳と
友に笑われ
144日 仕事の引き継ぎ
これお願い
簡単だからと
言う人の
簡単じゃない
仕事を受け取る
145日 日焼け止め
日焼け止め
塗って出かけて
汗をかく
守ったつもりの
鼻だけ赤い
146日 夏のセール
半額と
書かれた文字に
目が光る
買わない勇気
売っていませんか
147日 冷房病
外は夏
会社の中は
冬の国
上着を羽織り
会議に出席
148日 金曜日
金曜日
夜の予定を
夢に見る
帰ったらまずは
冷たいビール……ではなく麦茶
149日 夏祭り
夏祭り
浴衣を着れば
気分上々
帰りの下駄で
足が泣いてる
150日 恋の進展
今度また
二人で食事
しませんか
その言葉だけで
夏空が晴れる
151日 友人の助言
焦るなと
友は笑って
言うけれど
焦る心は
止められませぬ
152日 土用の丑
うなぎ食べ
夏を乗り切る
願い込め
お値段見つめ
鰻も遠い
153日 大掃除
部屋の中
夏の服だけ
散らばって
片付けるより
昼寝を選ぶ
154日 スマホの充電
充電が
切れそうになる
夕方に
私の元気も
残り一パー
155日 海への憧れ
青い海
写真を眺め
夢を見る
現実の私は
冷房の部屋
156日 月末
七月も
よく働いた
私です
誰か表彰
してくれませんか
157日 夏の夜
夏の夜
窓辺に座り
風を聞く
今日の不満も
星に預ける




