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異世界に来たら最強の魔法使いになっちゃった2

異世界に転生したエリーの活躍を描いた作品の続編

 異世界に来たら最強の魔法使いになっちゃった2

 

   序章

  「ひとときの平和」

 大魔王ジークとの戦いから六年の時が過ぎようとしていた。

 戦いの後エリーはこの世界にとどまることを選びそしてカイルと結婚し二人の間に子供が産まれ幸せな時を過ごしていた。

 朝日の光で目覚めるエリー

「う〜ん、はあ〜あ!」

 あくびをしながら周りを見る。

 視線にカイルが入る。

「やあ、エリーおはよう!」

「あ、カイルさいや旦那様おはようございます!」

 カイル笑みを浮かべながら

「エリー、カイルでいいよ!」

「えっでもー?」

「エリー!」

「はい!」

 二人に笑みが溢れる。

 隣の部屋から子供が出て来る。

 エリーとカイルの子供である。

「おはようエル!」

「は〜あ、おはようお父さんお母さん!」

「さあ、顔を洗ってきなさい。」

「はーい!」

 エルの名前はエリーのエとカイルのルからとって付けた名だ!

 顔を洗うと三人は食堂に行った。

 食堂に行くと料理長が出迎える。

「おはようございます、エリー様カイル様エル様!」

「おはようございます! 朝食お願いできますか?」

 料理長が笑顔で

「はい、かしこまりました。 少々お待ちください。」

 三人は席に着く。

 三人が朝食を待っているとクレスが朝食を摂る為に食堂へ来た。

 三人に気づくクレス

「やあ、三人ともおはよう!」

「兄さんおはよう!」

「クレスさんおはようございます!」

「お、おはようございます!」

 クレスが料理長に

「料理長、私にも朝食を頼む!」

「かしこまりました。」

 クレスも席についた。

 10分程過ぎると厨房の方から料理長が朝食を運んできた。

「皆様、お待たせいたしました。」

「料理長、ありがとう!」

 四人は食べながら話し始めた。

「エリー、今日の予定は?」

 クレスが尋ねると

「えーと、今日はエルと遊びつつ兵士達の訓練をみようと思います。」

「そうか、何か手伝えることがあったら言ってくれ!」

「はい!」

「カイルは食べ終わったらちょっと付き合ってくれ!」

「わかりました兄さん!」

 そして食べ終わるとクレスはカイルを連れライル王の元へエリーはエルを連れ訓練所へ行った。クレスがカイルを連れライル王の元へ行くとそこには賢者イガラムもいた。

 ライル王が二人に気付くと

「おー、来たか二人とも! イガラム二人にもう一度あの話を!」

 イガラムは頷き二人に話し始める。

「お二人共聞いてくだされ。 この数日私が持つこの水晶に不穏な影が写り始めたのだ。これはまた良くないことの前触れじゃないかと思うのじゃ!」

 それを聞くとクレスが

「ではライル王、また何者かがこの世界に来て支配を企んでいるとでも?」

「そこまではまだわからない。 でも十分に警戒する必要がある。」

「わかりましたライル王!」

「クレス、エリーにもこの事は伝えてほしい。 」

「は!」

 そういうとライル王に一礼しカイルと共にエリーの元へ行った。

 その頃エリーは訓練所で子供と遊びながら部下の訓練を見ていた。

「エルうまいうまい!」

 照れるエル

「へへへ!」

 その横でデニスの魔法力が以前より上がっているのに気付く。

「デニス、中々魔法力上がっているじゃない!」

 デニス照れながら

「エリー様の教えがいいからですよ!」

「またまた、うまいこと言って!」

 その時である、エリーは遠くから今までにない巨大な邪悪な力が狭ってくるのを感じた。

  

   第一章

  「その名はドラグーン」

 その邪悪な力を持つものは次元を突き破りエリー達の前に現れた。

 エリーの後ろに隠れるエル。

「ママ、怖いよ〜!」

「大丈夫よエル、ママから離れないでね。」

 エリーは次元を突き破り出てきたものに威嚇しながら問う。

「あなたは何者?」

「フン、これは失礼お初にお目にかかる、我は次元王ドラグーン全ての次元を支配する者なり!」

 エリーは、ドラグーンから禍々しい邪気を感じながらさらに聞いいた。

「で、この世界に何しに来たの?」

 ドラグーン、薄笑いしながら

「フ、だいぶ前に私が作ったジークの気配が消えたのでなちょっと気になって見にきたのよ!」

 エリー、ハッとしながら

「ジーク、じゃああなたが作りこの世界に送ったって言うの?」

「そうだが、まさか貴様がジークを倒したのか?」

「そうよ!」

 ドラグーン笑いながら

「ハハハ、まさか貴様のような小娘に倒されていたとはな! 少々作りが甘かったかな!」

 エリー、イラっとしながら

「あんたのせいでどれほどの人が傷付いた思っているのよ?」

 ドラグーン開き直りながら

「そんなのわしの知ったことではないわ!それにどの次元での世界も弱肉強食、強気者は生き弱き者は死ぬ。ただそれだけのこと! 」

 エリーに怒りが込み上げる

「何ですってー、許さない、あんたは私が倒す!」

 ドラグーン更に笑いながら

「ハハハ、我を倒すと言うか? 面白い事を言う、ならやってみろ下等生物ども!」

 エリー、怒りを爆発させながら

「喰らいなさい、ファイヤーストーム!」

 炎の渦がドラグーンを襲う。

 しかし、ドラグーンファイヤーストームの威力を見定めると

「去勢を張るからどれほどのことかと見てみればこの程度の魔法で我を倒すなど傍らいたいわ! はー!」

 ドラグーン、気合いでエリーのファイヤーストームをかき消した。

「まだまだ、ファイヤーアロー!」

 ファイヤーアローがドラグーンを襲うが

「舐めているのか、この程度の魔法など効かぬわー!」

 ドラグーンまたも気合いだけでエリーの魔法を防いだ。

 エリーは諦めず再び魔法を唱える。

「これならどうだ、ホーリーストーム!」

 ドラグーン、少し表情を変え薄笑いしながら

「ホウ、少しはまともな攻撃が出せるじゃないか、しかしまだこの程度の攻撃、はー!」

 ドラグーンは片手でエリーの呪文を防いだ。

 エリーは呆然としながら

「うそ、そんなまさか?」

 ドラグーン笑いながら

「ハハハ、褒めてやるぞ人間、初めてとはいえ我に片手を使わせたんだからな!」

 エリーは放心状態になった。

 その横でエルがエリーの服を掴みながら

「お母さん負けないで、負けないで!」

「まあ、挨拶程度に我の力少し見せてやる。」

「ダーククローラー!」

 黒い炎が回転しながらエリーを襲う。

「お母さん、危ない!」

 エルの言葉にハッととするエリー。

 そして直ぐに防御呪文を唱える。

「ウオーターウオール!」

 エリーは受けた呪文と共にそのままドラグーンに跳ね返す。

 それを見たドラグーン

「何とそんなことまでできるのか! だが、ハー!」

 しかし、ドラグーンそれをそのままエリーに返した。

「え、そんな!」

 エリーはとっさにエルを突き飛ばしドラグーンの攻撃をモロにくらう!

「うわー!」

「お母ーさん!」

 エル、エリーに近寄る。

「お母さん大丈夫? お母さんお母さん?」

 城からクレスとカイルが来た。

「エリー!」

「エリー大丈夫か? お前がエリーを、何者だ?」

「私は次元王ドラグーン! まあ今日はただの挨拶だ、これからじっくりこの世界を恐怖に変えてやる楽しみにしてるがいい、ハハハハ!」

 そう言ってドラグーンは消えていった。

「次元王ドラグーンか! とにかくエリーを医務室に運びつつライル王に報告だカイル!」

「はい兄さん、エリーしっかりするんだ! 今医務室へ連れて行くからな!」

 エルも心配しつつ一諸にいった。

 連れて行かれる間、エリーの目から悔し涙が溢れていた。

  

   第二章

  「地下に眠る書物」

 エリーが医務室へ運ばれてから丸一日が過ぎていた。

 エリーが目を開ける。

「ここは、私はどうしてここで寝ているの?」

 次の瞬間、記憶が蘇る。

「そうか私次元王ドラグーンって奴に負けたんだ!」

 椅子に座ってベットにうつ伏せになっているエルが目を覚ます。

「あ、お母さん! よかった死んじゃったかと思ったよー。」

「大丈夫よエル、心配かけちゃったね!」

 その時、部屋にカイルが入ってくる。

 エルが喜びながら

「お父さん、お母さん目覚ましたよ!」

 カイル、心配そうにしながら

「エリー大丈夫か? もう目が覚めないんじゃないかと心配したぞ!」

 エリー、笑みを浮かべながら

「そんな大袈裟よ、もう大丈夫だから!」

 エリー、ベットから起き上がる。

 カイル心配しながら

「エリー、まだ寝てた方が良くないか?」

「本当に大丈夫よ、それにあんまり寝ているとエルも心配するし体もなまちゃうから!」

「そうか、でも余り無理はするなよ!」

「はい!」

 エリーはベットから出ると寝巻きから服へ着替えた。

「お母さん、何処行くの?」

「ちょっとライル王の所に行ってくる。」

「私も行く!」

「エルは少し休みなさい、ずーっと私のこと見て疲れてるでしょ?」

「でも?」

「休みなさい!」

「はい!」

 エリーはカイルに

「カイルも一諸に来てくれますか?」

「あゝ!」

 二人はライル王の所へいった。

 ライル王の所へ行くとそこにはクレスとイガラムもいた。

 ライル王がエリーに気付くと

「エリー傷はもう大丈夫なのか?」

 エリーは頭を下げながら

「すいません、ご心配おかけしました。 あとドラグーンを倒せずすいません。」

「いやエリーのせいではない、私もジークを倒していて油断していたのだ。 もう敵は来ないと!」

「そうだぞエリーのせいではない!」

「しかし、これからいかがいたしましょうライル王?」

 その時、イガラムが

「もしかしたら、城の図書館にドラグーンに関する期日があるかもしれん! エリー殿いってみるがいい!」

「わかりました、ありがとうイガラムさん!」

 エリーは一礼し図書館へ向かった。

 図書館は城の右奥にあった。

 中に入ると膨大な量の本があった。

 「すごい量、何処をどう探せばいいんだろう? う〜ん、取り敢えず恥から見ていこう!」

 そう言って図書館の恥の列に移動するエリー!

「なんか難しそうな本がたくさんあるな〜!」

「そんなことより私この世界の本の書いてる字読めるのかな?」

 エリーが考えているとその時、床のでっぱりに躓き棚の端の本に触れる。

「あゝ痛〜、何であんなところにでっぱりがあるのよ?」

 その瞬間、本が奥に移動し棚が動き始めた。

 ビックリするエリー!

「え、何これどうなってるの?」

 何と地下への階段が現れた。

「なんか前に似たようなことがあったような? でもいかなきゃいけない様な気がする!」

 エリーは何かに導かれる様な感じで階段を降り始めた。

 階段を降り道をまっすぐ進むと大きな扉があった。

 エリーがドアノブに手を掴み回すとと鍵はかかっておらず扉が開いた。

 エリーは扉を開け中に入った。

 中に入ると部屋の中央に台座がありその上に一冊の古びた本が置いてあった。

 本にはこの世界の歴史についての記述と書いてある。

「こ、これは?」

 エリーが本に触れると光だしひとりでにページが捲れていきあるページの所で止まった。

「あゝこのページドラグーンについて書かれてある!」

 エリーはドラグーンについて書かれているページを読み始めた。

  

   第三章

  「古の神器」 

「えーと、何々?」              その昔、この世界は次元王ドラグーンとなるものの侵略を受けていた。その時に立ち向かったのが異世界から来た勇者である。勇者は封印されし三種の神器を揃え見事ドラグーンを封印する事に成功した。そしてこの世界に平和をもたらした。と書いてある。

「へ〜そうなんだって、肝心の封印されし場所が書いてないじゃない。それに三種の神器って何なのよ?」

 エリーはその場で少し考えた。

「う〜ん、一応、イガラムさんに聞いてみるか?」

 エリーは地下室から出るとそのまま図書館を後にし王の間へ行った。

 エリーが王の間へ行くとまだイガラムが王やクレス達と話していた。

 イガラムがエリーに気付くと

「お、エリー殿どうでした、ドラグーンについての本ありましたか?」

 イガラムがエリーに尋ねると

「イガラムさん、図書館の一番恥の本棚の本を動かしたら地下への階段が現れそれを降りてその先にある部屋にこの本がありました。」

 イガラムが驚いた表情で

「何と図書館にそんな仕掛けが! で、その本には何と?」

 エリーはみんなに話しました。

「この本によると昔にドラグーンが次元を超えてこの世界を支配しようとしてたみたいです。 そして、私みたいに異世界から来たものに封印されこの世界を救ったと書いてあります。 そしてドラグーンを封印した際に三種の神器なる物が存在したみたいです。」

「何とそんな事があったとは!」

「イガラムさん、三種の神器について何か知ってますか?」

 エリーが聞くとイガラムは少し表情を曇らせ「エリー殿すまぬ、私はその本の存在も知らずそれに図書館にその様な仕掛けがあるなどわかりませんでした。 なので三種の神器のこともさっぱりなのです。」

「そうですか!」

 エリーが俯くとライル王がエリーに

「エリー、私も調べてみよう! 私の部屋にもしかしたら何かあるかもしれない!」

「及ばずながらこのイガラムもお手伝いさせていただきます、ライル王!」

「そうか、手伝ってくれるかイガラム!」

「ありがとうございます。 ライル王、イガラムさんありがとうございます。」

「で、エリーはこの後どうする?」

「私は今よりもっと強くなるために訓練に励みたいと思います。」

「そうか、エリー何か執拗あれば何なりと言ってくれ!」

「ありがとうございます、では!」

 そう言ってエリーは王の間を後に訓練場に向かった。

 訓練場に行くとそこにデニスを始めとするエリーの部下達が訓練していた。

 エリーに気がつくデニス

「あ、エリー様!」

 デニスが礼をすると周りも礼をした。

 それを見たエリー

「みんな、頭下げなくていいから!」

「いえ、そういうわけにはいきません。 エリー様は今はこの国いやこの世界の英雄なんです、頭下げなければ我々が叱られます。」

 エリー、少し照れながら

「あーもうわかったから! それよりデニス、ちょっと私の訓練に付き合ってくれる?」

 デニス、驚きながら

「私がエリー様の訓練の相手に? 光栄です、ぜひよろしくお願いします。」

 デニスが何か閃く!

「あ、エリー様一つ試したい呪文があるのですがよろしいですか?」

 デニスがそう言うと

「試したい呪文? いいわよ!」

「エリー様、普通に的に向かって呪文を打ってください!」

 そう言うとエリー的に向かい呪文を放つ。

「ファイヤーボール!」

 エリーが呪文を放ったのを見てデニスも呪文を唱える。

「エバネスコ!」

 デニスの手から青い魔法が出てきた。

 その青色の魔法がエリーのファイヤーボールに当たると何とファイヤーボールが消えてしまった。

 驚くエリー!

「え、私の魔法が消えちゃった。どうなってんのこれ?」

 その数秒後、的の方で大きな音がした。

 見てみると的がエリーの放ったファイヤーボールによって吹き飛ばされていた。

「え、これどうゆうこと? あれって私が放ったファイヤーボール?」

 エリーは状況が把握しきれず少し困惑していた。

   

   第四章

  「デニスの新しい魔法」

 自信満々の表情でデニスが

「エリー様どうですか? 私の新しい魔法は!」

 エリー、驚きながら

「凄いわ! ちょっとデニス、これどーなっているの?」

「エバネスコ、ものを消し去り見えなくさせる魔法です。」

「へ〜、ものの姿を消し去り見えなくさせる魔法か! いつの間にこんな魔法覚えたのよ?」

「ここ二年ほど前からです。いつもエリー様やカイル様に頼ってばかりなので自分も力になりたいと思い図書館で調べてるうちにこの魔法を見つけました。」

「へ〜、自習練って訳ね、凄いじゃない。」

「最初は失敗してばかりでしたけどようやく形になり身につける事ができました。」

「で、この魔法の効力ってどのくらいあるの?」

「魔法力を込める時間が長ければ長いほど続くと本には書いてありました。 それで最初は10秒程だったんですけど今は長くて3分ぐらいまで消す事ができる様になりました。」

「へ〜、3分ね!」

 エリーは少しその場で考えた、そしてある事を思いついた。

「デニス、その魔法って人間にかけても効力はあるの?」

 デニス、少し考え

「試したことはないですがおそらく大丈夫かと?」

「よし、今ここで試してみよう、デニス私に消える魔法をかけて!」

 デニス、焦りながら

「本当ですかエリー様? もし、何かあったライル王やカイル様に私が叱られます。」

「いいから責任は私が取るから早くかける 。」

「は、はい、もーどーなっても知りませんよ。」

「エバネスコ!」

 デニスはエリーに向けて魔法をかけた。

 デニスから青い魔法が出てエリーに当たるとエリーの姿が消えてしまった。

「本当に消えた!」

 驚くデニス

 驚くデニスの後ろから誰かが肩を叩く。

 後ろを振り向くデニス、だが誰もいない。

「え、誰?」

「ハハハ、私よワ タ シ、デニス!」

「え、エリー様? 声だけ!」

「見えないと思うけど私は今デニスの後ろにいるわよ。」

「そうなんですか? 本当に全然見えない。」

「私からは、デニスの姿がはっきりと見えるわよ!」

 エリー、少し考え

「それよりデニス、今から的に向かってファイヤーボールを撃つから魔法も消えてるかどうか見てて!」

「あ、はい。 わかりました。」

 エリーは的に向かい魔法を放つ。

「ファイヤーボール!」

 すると突然ファイヤーボールが出て的に向かっていく。

 するとデニスが

「エリー様、ダメですね。 魔法は消えてませんよ!」

 エリー、ちょっと苦笑いしながら

「そうかやっぱり一つだけか? もしかしたらと思ったんだけど二つはちょっと調子良すぎたか!」

 時間が3分経過した頃エリーの姿が現れた。

「あ、エリー様!」

「あ、元に戻った。」

 エリー、感心しながら

「でもデニス、3分間だけでも物が消せるのはたいしたものよ!」

「エリー様に褒めていただき光栄です。」

「これで今後の戦いの大きな力になるわ!」

 その後エリーはデニスやその他の部下と共にいろいろなことを試しつつ戦略を練っていった。

「そうね、たとえば敵が現れた時に私とデニスが皆んなの後ろに行き敵に目隠しの状態で待機しながらそこでデニスが魔法で私の姿を消す。そして皆んなが敵の目を惹きつけてる鬱に私が敵の視覚から攻撃するとか!」

「それ、いいアイデアですねエリー様!」

「でしょでしょ! 行ける、行けるわ!」

 エリーの話に皆んなの士気が上がっていった。

 その頃ドラグーンがいる次元城には、ドラグーンの配下の三人が集まっていた。

「我が配下の三皇仙いでよ!」

 するとドラグーンの前に三人の配下が現れた。

「三皇仙が一人ドランケン参上!」

「三皇仙が一人ドライセンここに!」

「三皇仙が一人ドラニオン参りました。 ドラグーン様、三皇仙揃いました。」

「我が配下達よ、この我に刃向かおうとする者が現れた。 行ってその亡骸我に捧げよ!」

「はは〜!」

「まずはこの私、ドランケンが行きまょう!」

「ドランケン、任せたぞ!」

「は、では!」

 そう言うとドランケンは姿を消しセントルイスへと向かった。

「フフフ、虫ケラどもよ思い知るがよい。 我らの力をハハハ! 」

 次元城にドラグーンの笑い声がこだまする。

  

   第五章

  「新たな敵次元三皇仙」

 セントルイス城ではライル王、それにクレスやカイルにデニスが自分が覚えた新しい魔法について話していた。

「そうか、ものを消す魔法か!」

 ライル王もデニスを褒め称える。

「よく取得したデニス、これからの戦いに備え訓練を怠るなよ!」

「は、ライル王!」

 カイルがデニスに

「今度の戦闘時時間差でかけられるか?」

「時間差ですか?」

「そうだ、一人より二人の方がより敵の隙をつき易くなお攻撃の幅が出ると思う。」

「そうですね、わかりました。」

「よし、今日はもう遅い、皆んな部屋に戻り休み疲れをとるが良い!」

 一同

「ハハ!」

 そしてライル王に一礼した後、それぞれの部屋に戻って寝床についた。

 次の日カイルはエリーと朝食を済ませた後、部下達を集め昨日、自分がデニスや王達に話した事を話した。

「時間差ですか、それいい考えですね! 敵を撹乱することもできますし!」

「そうだな、そのためには消える時間が長ければ長い程戦いに有利になる。 デニス!」

「ハ、もっともっと訓練し長い時間消せる様に努力します。」

 その時、何処からともなく不気味な声が聞こえてきた。

「フフフ、その努力が報われればいいがなあ!」

「誰?」

 周りには誰もいない。

 エリーは気を集中させながら周りを見る。

 そして、右の方に邪悪な気を感じるとすかさずそこに呪文を放つ。

「そこ、ファイヤーボール!」

 邪悪な気を感じる所に向かってファイヤーボールは飛んでいく。

 しかし、ファイヤーボールは途中で消えてしまった。

 しかし、エリーは再び呪文を唱える体制をとると

「あんた、そんな所に隠れてないでいい加減に出てきたらどうなの?」

 誰もいない場所で声が聞こえてくる。

「フフフ、我の居場所を見破るとはなかなかやるな!」

 誰もいない場所から敵が姿を表す。

「貴方は何者?」

「我は次元王ドラグーン様配下の次元三皇仙が一人ドランケン!」

「次元三皇仙!」

「ほう、貴様か!ドラグーン様に楯突いた愚か者は! たいした力もないくせにドラグーン様に刃向かおうとは愚かな事を!」

「何ですって!」

「我が二度と刃向かう事のない様その体に沁み混んでやるわ!」

「フン、やれるもんならやってみなさいよ!返り討ちにしてやるんだから!」

「威勢だけは認めてやる。 だが、覚悟するんだな!」

 その時カイルが横から出てきて

「貴様こそ覚悟するんだな。」

「ほう、お前も私の相手をすると言うのか?いいだろう、雑魚が何人増えようが私の敵ではない。」

「フン、貴様何か勘違いしてはいないか?」

「何?」

「貴様の相手はこの私だ! エリーと戦うだの十年早い!」

「何だと雑魚が!」

 カイルがエリーに耳打ちする。

「エリー、あの魔法を試すから下がって準備してくれ!」

 エリーは直ぐに理解し後ろにいるデニスの元まで下がった。

 それをみたドランケン。

「貴様、何処へ行く?」

「今、カイルが相手になるって言ったでしょう!だから後ろで見物してるわ! 倒せたら相手してあげるわ!」

「雑魚どもが、調子に乗りやがって!」

「おっと、お前の相手はこの私だ!」

「生意気な!」

 カイルがエリーの姿を隠しつつ攻撃体制に入る。

「こちらから行くぞ! ファイヤーアロー!」

 ファイヤーアローがドランケンに向かって飛んいくが片手でそれを防いでいく。

「貴様の攻撃など効かぬわ!」

「今のは貴様を試したのよ、私の相手になるかどうかをな!」

「何を小癪な!」

 カイルがドランケンの相手をしているうちにエリーはデニスに魔法をかけてもらう。

「デニス、今のうちに!」

「ハ、エリー様。 エバネスコ!」

 デニスの魔法で姿が消えるエリー。

「みてなさい。 目に物見せたあげるから!」

 エリーは動きながらドランケンの隙を窺いつつ攻撃体制をとっていった。

 

   第六章

  「消える魔法の威力」

 ドランケンに苦戦するカイル 

「く、くそ!」 

 ドランケン薄笑いしながら

「フフフ、くちほどにもないやつめ! そろそろトドメを刺してやろう!」

 その時である、ドランケンの背後からファイヤーボールが迫ってきた。

 ドランケンはファイヤーボールに気づかないままモロにくらってしまう!

「何だと、後ろから?」

 ドランケン後ろを見ながら

「何、誰もいないだと! 何処だ、何処に隠れている?」

 ドランケンが後ろに気を取られている瞬間、カイルは素早くデニスのもとへ行く。

「デニス、私にも消える魔法をかけろ!」

「ハ、カイル様! エバネスコ!」

 カイルもデニスの魔法により姿が消えていく。

 そして、カイルはドランケンの後ろから魔法を放つ。

「ファイヤーアロー!」

 ドランケン、声に反応しかろうじて避ける。

「チ、また背後からか! しかし、また姿が見えない。 まさか、奴らは姿を消すことが出来るのか? 小癪な真似を!」

 カイル、デニスに指示した後エリーに近寄る。

 その間、デニス達がドランケンの注意を惹きつけている。

「エリー、ドランケンに気づかれたぞどうする?」

「例え気付かれてもこちらの姿は見えません、なのでこちらの有利に変わりはありません。」

「そうか、確かに!」

「今度は左右分かれて攻撃しましょう!」

「わかった。」

 エリーとカイルは左右に分かれる。

 ドランケンはデニス達に注意がいっている。

 注意がいっている間に左右から同時に攻撃する。

「ファイヤーアロー!」

 ドランケンまたも声に気付き見るが左右から同時に攻撃されてる為避けきれない。

「何だと、左右から!」

 なすすべなく攻撃を喰らうドランケン。

「うわー!」

「やったか?」

 しかし、直ぐに立ち上がる。

「こんな攻撃いくら喰らおうがが我には効かぬわ!」

 ドランケン少し考えながら

「よし!」

 ドランケン見えてるデニス達に攻撃する。

「まず、雑魚から倒してくれるわ! 喰らえダークアロー!」

 ドランケンの黒い炎の矢がデニス達に迫る。

 デニス達直ぐに防御の呪文を唱える。

 が、しかしドランケンの方が力が強く押されていく。

「ク、このままでは!」

 その時、エリーが加勢に入りドランケンの呪文を防ぐ。

「大丈夫デニス?」

「その声はエリー様、ありがとうございます!」

 ドランケンニヤリとしながら

「そこか、見つけたぞ!」

 エリー、ハッとしながら

「しまった、お引き出すための罠か!」

「喰らえ、ダークボルト!」

 黒い閃光がエリー達を襲う。

「アースウオール!」

 エリーの防御呪文がかろうじてドランケンの呪文を防ぐ。

「ほう、やるではないか。 我の攻撃をこうも簡単たんに防ぐとは!」

 エリーの心の声

「ハアハア、何と言う力! 今は何とか防いだけれどそう何度も防ぎきれない。」

 その時、横にカイルが来る。

「エリー、大丈夫か?」

「あ、カイル大丈夫と言いたいけどちょっと危ないかな!」

「さすが、ドラグーンの配下といったところか! エリー、このままではらちがいかない一気に合体魔法で勝負を決めよう。」

「はい! デニス魔力を溜めている間、時間を稼いでくれる?」

「わかりました。」

 エリーとカイルはデニスの横で詠唱に入った。

 デニスは他の仲間と共に魔法を合わせドランケンに放ち時間を稼ぐ。

 ドランケン、少し苛立ちながら

「そんな攻撃何度やっても我には効かぬわ!」

 ドランケン、デニス達の魔法を片手で防ぐ。

 その時、魔力が溜まった二人は魔法を放つ。

「ファイヤーハリケーン!」

「ファイヤーストーム!」

 そして、途中で二人の魔法が合わさり

「いけー、ファイヤーストームハリケーン!」

 巨大な炎の嵐がドランケンを襲う。

 驚くドランケン

「何だと! これほどの攻撃を隠していたとは!」

 ドランケン、迫り来る合体魔法に対し防御呪文を放つ。

「ダークウオール!」

 二人の呪文がダークウオールによって止まるが威力が大きい為徐々に押されていく。

 怒るドランケン

「次元三皇仙の力みくびるなー!」

 ドランケンがフルパワーを出す。

 呪文が少しずつエリー達の方に押されていく。

「お、押されていく!」

「エリー、負けるなフルパワーだ!」

「はい、ハー!」

 エリー達の方に押されていた魔法が二人のフルパワーにより一気にドランケンの方に押し返されていく。

 そして、ついにドランケンを飲み込み始めた。

「何だと、こんな事があってたまるか!」

 ドランケンは更に力を込めようとするがもはやそれもいかず全て飲み込まれていく。

「この私が、こ こんな虫ケラどもに負けるとは!」

 ドランケンは叫びと共に飲み込まれて消えていった。

 

   第七章

  「封印されし場所」

 エリー、その場に座り込みながら

「あー、しんどかった!」

「そうだな。 それにしても次元三皇仙恐るべき力の持ち主だ!」

「あんなのがまだあと二人もいるんですか? これからどうするんですか?」

 少し弱きになるデニス

「なーに、我々が今よりもっと強くなればいい事だ!」

「そうよ、デニス!」

 デニス、開き直りながら

「はい、わかりました。」

 その時、ドランケンが消えた場所から何かが光っていた。

「あれ、何かしら?」

 エリー、近づいてみる。

 すると、そこには赤いクリスタルが落ちていた。

「凄いきれい!」

「どうしてこんな所にクリスタルが?」

 エリーがクリスタルに触ると突然光出した。

「え、何?」

 するとエリーの前の空間が歪み次元が開く。

 そして、エリーはその中に吸い込まれていく。

「え、嘘これどーなっているの?」

 周りは、エリーが吸い込まれて消えて呆然とする。

「エリー様!」

「エリー!」

 デニスは動揺しながらカイルに

「カイル様、どうしましょうエリー様が?」

 カイルは少し考えながら

「エリーのことだ多分大丈夫だろ!」

「本当ですか?」

「あゝ、私達はエリーが無事に帰って来るのを待とう!」

「わかりました!」

 みんなはエリーの無事を祈りながらその場で待っていた。

 その頃、エリーは飲み込まれた次元から出て不思議な空間に来ていた。

 エリー、周りを見ながら

「なんか昔にも似たようなとこに来たような?」

 それは、昔大魔王ジークと戦いの際封印されし魔法書を手に入れた時の空間によく似ていた。

 その時、何処からともなく声が聞こえてきた。

「古の神器を求めし者よ!」

「誰?」

「私は遥か昔からこの次元で神器の封印を守りし者だ!」

「神器の番人って訳ね!!」

「まあ、そうゆうことだ。 さあ、その手に持つクリスタルをこの石板に収めるが良い。」

 そういうと、エリーの前にクリスタルを収める石板が現れた。

「これに収めればいいのね!」

 エリーがクリスタルを収めた瞬間石板が光出した。

「何、この光?」

 次の瞬間、石板はみるみるその姿を変えていった。

「えー、どーなってるのこれ?」

 石板が水色の杖に姿を変えた。

「これが三種の神器の一つ大賢者の杖だ!」

「これが大賢者の杖?」

「そうだ、其方が持っている賢者の杖の何倍もの力を持ち、そして其方の魔法の威力を高めてくれるだろう。」

「これで、私の役目は終わった。」

「ちょっと待って、まだ聞きたいことがあるの!」

 声が消えると、エリーの前にまた次元が開き吸い込まれていく。

「えー、また!」

 訓練所では、カイル、デニスその他の兵士たちがエリーの帰りを待っていた。

 すると、突然カイル達の前に次元が開きエリーが出てきた。

「エリー!」

「エリー様![#「!」は縦中横]」

「ただいま、心配かけてごめんなさい。」

「本当ですよエリー様、心配しました。 もう、帰ってこないかとおもちゃいました。」

「もう、大袈裟よデニス!」

「エリー、お帰り!」

「ただいまカイル!」

 カイル、エリーが持っている杖を尋ねる。

「エリー、それは?」

「あ、これは封印されし三種の神器の一つ、大賢者の杖です。」

「やはりそうか! 最初エリーが次元に引き込まれた時は心配したが、クリスタルのことを考えるともしやと思ってな!」

「そうだ、一度ライル王に報告にいきましょう!」

「そうだな、よし行こう!」

 みんなはライル王がいる王の間へ向かった。

 その頃、次元城では

 ドラグーンがドランケンの死を察知すると

「どうやら、ドランケンがしくじりおったわ!」

「あのバカめ、油断しやがって!」

「敵もそこそこやるみたいですな!」

「良いか、これ以上の失敗はないと思え!」

「今度はこのドライセンにお任せを!」

「よし、いけドライセンしくじるなよ!」

「ハ!」

 ドライセンはその場から消えた。

「虫ケラどもめ、今度こそ息の根止めてくれるわ!」 

 ドラグーンからは怒りのオーラが溢れ出ていた。

 

   第八章

  「エルの魔法修行」

 ドランケンを倒したエリー達はライル王のいる王の間へと報告しに来ていた。

「そうか、ドラグーンの配下次元三皇仙というのか! なにわともあれよくやってくれたエリー!」

 エリー、少し照れながら

「いえ、みんなの協力があったからです。」

「みんなも御苦労だった。 それぞれの部屋に戻りゆっくり休むが良い!」

 みんな、王に一礼するとそれぞれの部屋に戻っていった。

 エリーとカイルが部屋に戻るとエルが起きていて二人を待っていた。

「お父さん、お母さんお帰りなさい。 敵が来たって聞いたから心配したよ!」

「お父さんとお母さんで悪い奴やっけたからもう大丈夫よ!」

 エル、笑顔で

「本当? お父さんお母さん凄い! エルもお父さんやお母さんのような凄い魔法使いになりたいな!」

 エリー、笑みを浮かべながら

「ありがとうエル。 でもエルにはちょっと早いかなー!」

 エル、ちょっとムットしながら

「ム〜、早くないもん!」

 エルがエルーの手を見ると二本の杖を持っているのが見えた。

 それを見たエルが古い方の杖に指差しながら

「お母さん、その古い方の杖ってまだ使うの?」

 それを聞いてエリーは

「お母さんにはこの新しい杖があるからもう使わないわよ!」

 エルは何か考えながら

「じゃあ、エルにその古い方の杖ちょうだい!」

 エリーは少し表情を変え

「だからエルにはまだ早いわよ! それに危ないし!」

「早くないもん、大丈夫だもん!」

「エル!」

 エリーが少し怒鳴るとエルは少し涙を浮かべながら

「ママの意地悪、キライ!」

 そのままエルは自分の部屋へ入っていった。

 それを見たエリーはカイルに

「ちょっとキツく言いすぎたかな?」

「いや、エリーは悪くない。 むしろあれぐらい言わないとダメだろう。 それにエルを危険な目に遭わすわけにはいかないだろう!」

「ええ、そうね!」

「あれで諦めてくれればいいんだけど!」

 二人は思い耽っていた。

 その頃エルの部屋では

「嘘泣き上手くいったかな? あれでお父さんとお母さん、私が諦めてると思ってくれてるかな?」

 なんと、嘘泣きはエルの演技だった。

「明日に備えてもう寝ようっと!」

 エルは床についた。

 次の日の朝方エルが目を覚ます。

「よし、準備準備!」

 エルは着替えをすませそっと扉を開ける。

 ベットを見るとまだエリーとカイルは寝ていた。

「よし、まだお父さんとお母さんは寝ている。 今のうちに!」

 エルはベットの横にある賢者の杖をとって部屋を出る。

「よし、練習練習。 訓練所へレッツゴー!」

 エルはテンション上げながら足早に訓練所に向かった。

 訓練所に着くとさっそく魔法の練習を始めた。

 エルは杖を的に向け呪文を唱える。

「ファイヤーボール!」

 しかし、魔法は出てこなかった。

 エルは首を傾げながら

「あれ、おかしいなぁ? よし、もう一度!」

 エルは再び呪文を唱える。

「ファイヤーボール!」

 やはり魔法は出てこなかった。

 エル、ちょっとムットしながら

「なんで出てこないのよ! 私は大魔法使いエリーの娘よ!」

 エル、更にイラつきながら

「出ろ、魔法出ろったらファイヤーボール!」

 するとほんの小さい火の玉が出た。

「あ、やった〜! でもあんな小さいの?」

 エル、気を直しながら

「でも、あんな小さいのでも魔法は魔法! まだまだこれから!」

 エルは更に練習に励んだ。

 その頃部屋ではエリーとカイルは起きておりエルがいないことに気づいていた。

「カイル、どうしようエルがいない!」

「落ち着けエリー、多分そう遠くまで行っていないだろう!」

 カイルが部屋の周りを見ていると賢者の杖がないことに気付く。

「エリー、あれを見てみろ! 賢者の杖がなくなっている。」

 エリーも目を向けると賢者の杖が確かになかった。

 エリーがハッと気付く。

「まさかエルが?」

「う〜ん、いや有り得るかも!」

「急いで訓練所にいきましょう!」

 二人は急ぎ訓練所に向かった。

  

   第九章

  「エリーの思い」

 二人が訓練所に着いてみると、、エルが一人魔法の練習をしていた。

 エリーがエルに声をかける。

「エル!」

 エリーの声にドッキとするエル。

 振り向くとそこにエリーとカイルが怒った顔で立っていた。

「お父さん、お母さん。」

「エル何しているの、まだ早いって言ったでしょ!」

「だってー、私もお父さんやお母さんみたいな凄い魔法使いになりたかったんだもん!」

「だってー、じゃありません! 怪我でもしたらどうするの?」

「大丈夫だよ、少しぐらい。」

「エル!」

「まあエリー、いいかいエルお母さんはねエルのことが心配だから言っているんだよ。」

「わかってるよ、それぐらいだから気をつけてやってるって!」

「そういうことを言ってるんじゃないの! いいエルよく聞きなさい、お母さんはねもともとこの世界の人間じゃないの、自分のいた世界で死んでしまってこの世界に転生されて来たの。それでこの世界でいろんなことがあったの、訳のわからない場所に転生されモンスターと戦ったりお城に連れてこられたり挙げ句の果てには大魔王と戦ったりね、そうやっていろいろ苦労して来たの、だからエルには私みたいな苦労かけたくないしそれに戦わず平和に暮らして欲しいの!」

 エリーの訴えにエルは

「ありがとうお母さん、私のこと凄く心配してくれて! でもねお母さん、私は大魔法使いエリーの娘だから今は少しでもみんなの役に立ちたいの! それに自分だけ安全な場所にいるなんていや。」

「エル。」

「お願い、お父さんお母さん決して無理はしないからお願い!」

 エリーとカイルは少し話した後エルに

「わかったわエル。」

「やった〜!」

「ただし条件がある。」

「え、何条件って?」

「魔法の練習をする時は私が一諸にいる事、それと戦う時は私の言うことに従うこと!」

「え〜!」

「え〜じゃない返事は?」

 エルは渋々

「はーい!」

「はい、まずは朝ご飯を食べてからね、食堂に行くわよ!」

 エルも自分がお腹すいてることに気付く。

「朝ご飯、朝ご飯!」

 三人は食堂へ向かった。

 食堂へ行った三人は料理長に朝ご飯を頼んだ後席についた。

 朝ご飯を待っている間カイルがエリーに話しかける。

「エリー、今後のことなんだが?」

「何カイル?」

「この前の戦い何とか勝つことはできたが今後更に強い敵が現れ我々の魔法が効かないことがあるかもしれない、だからその為に王や兄さん達と相談しようと思う、エリーも同席して欲しい。」

「分かったわカイル!」

 話を聞いてたエルも

「私も行く!」

「エルは部屋に戻って精神統一すること。」

「え〜?」

「精神統一もりっぱな修行よ、自分自身コントロールできないようじゃ魔法だって使うことできないわよ!」

「分かった!」

 その後、三人は朝食をとりエルは自分の部屋へエリーとカイルは王の間へ向かった。

 エリーとカイルが王の間へ行くとライル王とクレスが話をしていた。

 ライル王が二人に気付く。

「エリーにカイル、どうしたのだ?」

「ライル王、実は今後の戦いについて話したいと思って?」

「おお、ちょうど良かった。 今クレスとその事を話してたのだ!」

「そうだったんですか!」

 ライル王がエリーとカイルにもクレスとの話を伝える。

「クレスが他の国にも援軍を頼んだらどうかと言う話だ。 だが私はなるべくなら他の国は巻き込まず我が国だけで今の戦いを終わらせたいと考えている。」

 エリーも自分の考えを話す。

「私もライル王の考えに賛成です。 ドラグーンの狙いはジークを倒した私です。 だから他の国は巻き込まず何とかこの国の力だけで戦いたいです。」

 クレスが表情を曇らせながら

「そうは言うがエリー、相手の力は未知数。 今の私達の国の戦力だけでは必ず限界が来る。その時に他の国の力があれば太刀打ちできると思う。」

 その横でカイルが

「兄さん、私もエリーの考えに賛成です。これは我々の国の問題、やはり他の国を巻き込むなどできません。」

「気持ちはわかる私も同じ気持ちだ、だがしかし今の現状を考えるとやはり他の国の援軍を頼んだ方がいいと思う。」

 四人の議論しながらの話が続いた。

 

   第十章

  「その名はゲイル」

 その時、扉の方から声が聞こえて来た。

「クレス王、兄さん達、この俺がいればドラグーンなんて目じゃないぜ!」

 四人が扉の方に目を向けると背中に大剣を携えた男が立っていた。

「おお、ゲイルか!」

「ゲイル!」

 ゲイルはライル王のに来ると片膝を地面につき頭を下げながら

「ライル王、私のわがままを許し武者修行の旅に出してくれた事ありがとうございます! ゲイルただいま戻りました。」

「ゲイルよ、よく帰っててきてくれた。」

「ハ!」

 その後、ゲイルは立ち上がりクレスやカイルに

「兄さん達、ただいま戻りました。」

「ゲイル、よく帰ってきた。」

「武者修行の成果はどうだった?」

「バッチリだよ兄さん!」

「そうか、それは楽しみだな!」

「それはそうと、修行中に北の大陸で街の人の噂話を耳にしたんだけどこの城が大魔王ジークに攻められていると聞いたんだけど?」

 クレスがエリーに目を向けると

「大魔王ジークはこのセントヘレス一の魔法使いエリーが倒してくれたよ!」

 その横でエリーが少し照れる。

 ゲイルが驚きながら

「えー、この小娘が?」

 エリー、ちょっとムットしながら

「小娘で悪かったわね〜!」

「あ、ごめんごめん。 悪気はないちょっと驚いただけだ!」

 クレスが笑いながら

「ハハハ、エリー許してやってくれ。最初は誰だってそう思う。」

「は〜い!」

「そうすると、昔イガラムの爺さんが酒の席で俺に絡みながら言ってた、この世界が支配された時異世界からの転生者が来て救うとか言ってたのはエリーのことか?」

「そうだ!」

「なるほどね〜! 顔もよくみると可愛いし、ちょっと俺好みかも!。」

 カイルが、エリーに近寄るゲイルを静止しながら

「ゲイル、エリーに手を出すなよ、エリーは私の嫁だ!」

 ゲイル、それを聞いて驚きながら

「ええー、カイル兄さんの嫁? 女に無関心だったあのカイル兄さんが!」

 カイルちょっとムットしながら

「無関心は余計だゲイル!」

 周りが笑う!

 笑いが収まるとライル王が

「話を戻すが援軍の話はなしで良いな皆の者!」

「ハ!」

「大丈夫です、俺に任せてください!」

 自信満々のゲイルに対してカイルは

「ゲイル、自信満々なのはいいが本当に大丈夫か?」

 少し心配するカイルに対して

「なんだよカイル兄さん、そんなに俺信用してないの?」

「そう言うわけではないが、やはり自分の目で見なくてはな!」

「まあ、カイル兄さんのいうこともごもっともだ!」

 ゲイル、何か思いついた表情で

「よし、今から訓練所にいきみんなに修行の成果を見せよう! ついでにエリー、君の実力も俺に見せてくれ、ジークを倒した君の力を見てみたい、どうだい?」

 エリー、納得した表情で

「いいわよ、私の実力見せてあげる。」

「よし、じゃあ行こうか。」

 その場にライル王を残して四人は訓練所に向かった。

 そして訓練所に着くとゲイルが背中にある大剣を取ると的に向かって構えながら気をためる。

「みんな、よくみててくれ!」

 気をためた後、大剣を振りかざしながら

「烈風斬!」

 すると、大剣から真空の刃が出て的を真っぷたつに切り裂いた。

 みんな、驚きながら

「凄い、真空の刃が的を真っぷたつに!」

 ゲイル・自信満々ぎみに

「凄いだろう、でもこんなもんで驚いちゃダメだぜ。 もっと凄いの見せてやる。」

 そう言うとゲイル大剣を片手で持ちもう片方の手で炎を作り出す。そして、作り出した炎を大剣に移し振りかざす。

「魔法剣、烈火烈風斬!」

 大剣から出た炎の刃が的を吹き飛ばす。

 それを見た一同

「さすがだ!」

「凄い、まさか魔法剣までマスターしていたとはやるなゲイル!」

「凄すぎる!」

 するとゲイルがエリーに

「さあエリー、今度は君が俺に見せてくれ。」

 するとエリー自信満々げに

「いいわ、凄いの見せてもらったから私もとっておきのを見せてあげる!」

 そう言ってエリーは的に向かい構える。

 するとエリーは、右手に炎を左手には風の魔法を作り出した。

 そしてそれを合し放つ。

「ファイヤーストームブレイカー!」

 エリーが放った魔法は巨大な炎をまとった竜巻となり的を破壊した。

 そして、的を壊したその破壊力を見て

「ほお〜、魔法の合体技ね。 やるじゃないかエリー!」

 クレスとカイルは二人の技に只々驚いていた。


   第十一章

  「ドライセン現る!」

 カイルは驚きながらエリーに

「エリー、いつから魔法の合体技ができるようになっていたんだ?」

 エリー、少し苦笑いしながら

「練習は二、三年前から内緒でしてました。 で、形になったのはほんと最近なんです。」

 カイル、少し落胆しながら

「じゃあ、この前の戦いの時に使っていれば楽に勝てたんじゃないか?」

 エリー、少し反省気味で

「ごめんなさいカイル、あの時はデニスの新しい魔法を試してみたかったの、それにカイルもいるからドランケンには新しい技使わなくても勝てるかな〜と思って!」

「エリー〜!」

「本当にごめんなさい、でも次からは出し惜しみせず出すわ!」

 クレスが笑う

「ハハハ、エリーらしいや!」

 その時、訓練所にデニスがやってきた。

「あ、皆さんおはようございます。もしかして訓練ですか?」

「おはようデニス、まあそう言うところかな!」

「デニスは?」

「私も新しい魔法の訓練です。」

 周りを見たデニスはゲイルがいることに気がつく。

「これはゲイル様ではありませんか、いつ戻ってこられたんですか?」

「デニス、久しぶりだな〜、戻ってきたのはついさっきだ! ライル王にも報告済みだ。」

「ゲイル様がいれば、ドラグーンなんて目じゃないですね!」

「おー、任せてくれ! ところでデニスの新しい魔法ってなんなんだ?」

 ゲイルが自信満々げに

「聞いて驚いてください、なんとものを消す魔法なんですよ!」

「ほお〜、それは凄いなー!」

「もちろん人も消せるので敵は私達が何処から攻撃してくるのかは分かりません!」

 感心するゲイルだが

「だが、いっぺんには無理だからその間に攻撃され守りに入ると居場所がバレてしまうだよな!」

 ゲイルの問いにエリーは

「さすがはゲイルさん、すぐ弱点を見抜くとは。」

 デニス、ちょっとムットしながら

「ム、ちゃんと対策は考えますよ!」

「デニス、敵は待ってくれないぞ!」

「分かってます、すぐ考えます。」

「ハハハ〜!」

 ゲイルとデニスのやり取りに笑う三人。

「皆さん、笑いすぎです。」

 みんなやり取りしてるうちに、日が落ち始めていた。

「もうこんなに日が落ちていたか! 今日はこれぐらいにして食事して休もう!」

 周りのみんなが頷く。

 そして、食事をした後、それぞれ部屋に戻りとこについた。

 翌朝、エリーは起きると一人朝練しようと訓練所に行っただがそこにはすでにデニスとゲイルが来ていた。

 二人、エリーに気付くと。

「やあ、エリーおはよう!」

「エリー様、おはようございます。」

 エリー、少しがっかりしながら

「あ〜あ、せっかく私が一番だと思ったのにゲイルさんはともかくまさかデニスまでいるとは思わなかったわ!」

 ゲイル、笑いながら

「ハハハ、俺は朝練は毎日しているし、それに基本中の基本だ!」

「やだな〜、エリー様私だって朝練くらいしますよ!」

 エリー、薄笑いしながら

「フフ、デニスそれが毎日続けばいいけどね!」

「もう、エリー様には敵わないなあ〜!」

 笑う二人

 その時であった。

 エリーは遠くから何かこちらに近づいて来るものを感じた。

「何かがこちらに近づいて来る!」

「敵かエリー?」

「エリー様?」

「この気配、間違いなさそうね! 奴らね。」

「奴らのお出ましか!」

 エリーはデニスに

「デニスは城に戻りクレスとカイルに連絡して援軍をお願い! 援軍が来るまで私とゲイルさんで迎え討つ! いいわね?」

「わかりました、では!」

 そう言うとデニスは急ぎ城にもどった。

「ゲイルさん、ここでは城に被害が出るかもしれないので城の外で迎え撃つましょう!」

「よし、分かったエリー!」

 エリーはゲイルと共に城の外に向かった。

 城から出て少し進むと草原広がっていた。

「ゲイルさん、ここで迎え撃ちましょう!」

「わかった!」

 エリーが敵が来たのに気づく。

「ゲイルさん来ます!」

 二人、戦闘体制に入る。

 すると二人の目の前に次元が歪み敵が出てきた。

「ほう、我が来るのがわかってたみたいだな。」

「ええ!」

「我は、次元三皇仙が一人ドライセン今度は私が相手になってやろう!」

 エリーはドライセンから並々ならぬ力を感じていた。 

 

   第十二章

  「ドライセン対エリー&ゲイル」

 ドライセンはゲイルを見るやいなや

「ほう、貴様かドランケンを倒したのは?」

 ゲイルは笑いながら

「ハハハ、残念だが俺ではない、隣にいるこの魔法使いのエリーだ!」

 ドライセンは驚きながら

「何〜、この小娘が?」

 エリー、ムットしながら

「もー、どいつもこいつも私の事小娘っていい加減にして!」

 ドライセン笑いながら

「ハハハ、小娘に小娘って言って何が悪い?」

「ムカー、あんたなんかあのドランケンみたいに倒してやるんだから!」

「ほおー、小娘やれるもんならやってみるがいい!」

 その時、城の方から援軍を引き連れたデニス達が駆けつけた。

「エリーゲイル、大丈夫か!」

「あれが、新たな次元三皇仙か!」

「はい、名をドライセン!」

「ドライセン。」

 ドライセン、援軍を見て

「ゾロゾロと虫ケラ引き連れおって、ならば出でよ我が配下よ!」

 そう言うと、ドライセンは次元を開いた、するとそこからドライセンの配下が出てきた。

「我が配下よ、あそこにいる虫ケラどもを一人残らず消せ!」

「ハ、ドライセン様!」

 ドライセンの配下がエリー達に迫る。

 エリーの隣にいたゲイルが

「兄さん達、ドライセンは俺とエリーに任せてくれないか? ちょっと考えがある!」

「なあ、エリー!」

 ゲイルがエリーの方を向くと既に隣にいなかった。

「あれエリーは?」

 ゲイルが周りを見ながら探してるとカイルが

「ゲイル、エリーは既にデニスの魔法で姿を消してる。」

「なんだってー!」

 その時、背後からゲイルの背中を叩く者がいた。

 ゲイルが後ろを向くと誰もいない。

「誰だ?」

「私よゲイル!」

 姿はないが声だけが聞こえる。

「せっかく作戦立てたのに!」

「まあ、とりあえずゲイルは前からドライセンを惹きつけてその好きをついて背後から攻撃を仕掛けるから!」

 ゲイル渋々と

「わかったよ、俺が奴を惹きつける。 兄さん達はドライセンの配下を頼む。」

「わかった。」

 クレス達は向かって来る敵に攻撃をした。

「じゃあ、こっちも始めようか!」

 ドライセン、エリーがいないことに気づく。

「あのさっきの威勢のいい小娘はどうした、我が怖くて逃げたか。 ハハ、所詮は小娘か!」

 ドライセンが笑っているとゲイルが

「俺たちを倒せたら相手してやるって!」

 ドライセン、表情を変え怒りながら

「なんだとー、小娘の分際で見つけ出して八つ裂きにしてくれるわ!」

「威勢がいいのはいいが俺を倒してからにするんだな! でも、俺は強いぜ!」

 ドライセン、更に怒りあらわにしながら

「小癪なー、フン良かろうそんなに死にたいのならまず貴様から葬ってやろうではないか!」

「かかってきな三下野郎!」

「貴様ー、これでも喰らえダークチェーンブレイカー!」

 地面から黒い氷の柱が出てそれを掴むと鞭のようにしなりゲイルに向けて攻撃する。

 ゲイルも大剣を構えて気を溜めて放つ。

「烈風斬!」

 ゲイルの烈風斬がドライセンのダークチェーンブレイカーを切り裂いた。

「俺を舐めてるのか? そんな攻撃じゃ俺は倒せないぜ本気でかかってきな!」

 ドライセン薄笑いしながら

「フフ、少し試しただけよ、我に戦うに値するかどうかをのお!」

「フン、言ってくれるじゃないの! その余裕が命取りになるぜ!」

「では、ここからは本気だ行くぞ!」

 ドライセンが魔法を唱えようとした時背後から攻撃をくらう。

「うわー、何背後からだと? 誰だこんなふざけたことをする奴は!」

 ドライセンが後ろを振り向くと誰をいない!

「誰もいないバカな?」

 後ろを見いてるドライセンにゲイルが煽る。

「おい、何処を見ている? お前の相手は俺だろうが攻撃してこないならこちらから行くぞ!」

「なんだと生意気な!」

「フ、お前に俺のとっておきを見せてやる。」

 するとゲイルは大剣を左手に持ち右手に炎の魔法を作り出した。

「ん? あやつ何をする気だ? まさか魔法剣!」

 ゲイルは作り出した炎を大剣に合わせた。

 そして、振りかざしドライセンに放つ。

「魔法剣 烈火烈風斬!」

 炎の刃がドライセンを襲う。

「小癪な真似を、ダークウオーターボール!」

 黒い水の玉を放つ、それが烈火烈風斬と相殺する。

「ほおー、俺のとっておきの技と引き分けるなんてやるね〜!」

「フン、小賢しい真似をしおって!」

 エリーは二人のやりとりを見つつ考えていた。

   

   第十三章

  「闇に映る懐かしき影」

 エリーは、もう一度ドライセンに攻撃する為に魔法を作り出す。

 そして、ゲイルと話す隙をついて魔法を放つ。

 ドライセンはゲイルに気を取られているせいでエリーの魔法に気付かずくらってしまう。

「何? また背後から! まさかあの小娘の仕業か、姿を消せると言うのか?」

 ドライセンは周りを見ながら気配を探る。

 エリー、ドライセンを見ながら

「あちゃー、バレちゃったか!」

 ドライセン、エリーの居場所を見つける。

「そこか! ダークウオーターボール!」

 ドライセンの魔法がエリーに迫る。

「ウオーターウオール!」

 エリー、すぐさま水の壁で魔法を防ぐ。

 その後、すぐにゲイルの元に駆け寄る。

 そして、エリーがゲイルに話しかける。

「ゲイルさん、敵に視線を向けたまま聞いてください。」

「なんだいエリー?」

「私の合体魔法とゲイルさんの魔法剣を合わせて攻撃しましょう。」

 ゲイル、少し唖然とした表情で

「なんだよ、俺が考えてたこと先にエリーに言われちゃったよ!」

 エリーも少し笑みを浮かべながら

「フフ、そうだったんですか? なら話は早いです。 ゲイルさんの技に合わせて私が合わせます。」

「よし、わかった!」

 エリーが魔法を作り出そうとした時、消える魔法の時間が切れエリーの姿が現れた。

「あ、時間切れたか!」

 それを見たドライセン

「ようやく姿が現れたか! よーし二人共々葬ってくれるわ!」

 ドライセンが魔法力を高めて放つ。

「ダークウオータートルネード!」

 黒い巨大な渦がエリー達に迫る。

 エリーやゲイルも気と魔法力を高めて迎え討つ。

「魔法剣 烈火烈風斬!」

「ファイヤーストームブレイカー!」

 二人の技が合わさっていく。

「烈風ストームブレイカー!」

 二人の技が合わさって炎の刃となり渦を巻きながらドライセンの技を飲み込んでいく。

「なんだと!」

 ドライセンすぐさま防御を張る。

 二人の技がそこで止まる。

「ハハハ、三皇仙を舐めるなよ、ドライケンとは違うんだよ!」

 ゲイル、エリーに目を合わせながら

「エリー、負けるなよ!」

「はい!」

 ドライセン、更に力を込める。

 二人の技が押し返される。

「そーら、もう後がないぞ!」

 押し返された技が二人に迫る。

「エリー、フルパワーだ。」

「はい。」

 二人で

「はー!」

 二人のフルパワーが押された技をいっきに押し返していく。

 驚くドライセン

「なんだと!」

 ドライセン、ギリギリで踏ん張ってはいるが二人のフルパワーにもう後がなくなっていた。

「次元三皇仙の我がこんな馬鹿な?」

「これでおしまいよ、はー!」

 ドライセンが二人の技に飲み込まれていく。

「こんな奴らにこの私が、うわー!」

 ドライセンの姿が完全に消えていった。

 ドライセンが消えたことにより残ってた配下の魔物も消えていった。

 クレスは少し息を吐き

「フー、終わったか!」

 エリーはその場に座り込みながら

「フー、まさか二人の合わせた技が止められるとは思わなかった。」

 ゲイルも頷きながら

「確かに、俺もまさかあれを止められるとは予想していなかった。 なんとかフルパワーで勝てたものの今後考えないといけないな!」

 ゲイルはドライセンがいた場所に青く光る物を見つける。

「お、これはクリスタルラッキー!」

 ゲイルがクリスタルに触れるとカイルが

「ゲイル、悪いがそれはエリーの物だ!」

 ゲイル、ちょっとがっかりしながら

「え、まじか?」

 エリー、少し笑みを浮かべながらクリスタルに触ろうとすると何処からともなく声が聞こえて来た。

「まさかドライセンまで倒されるとは思わなかったぞ。」

 エリーが顔を上げて見ると次元が歪みドラグーンの姿が出てきた。

「ドラグーン!」

「久しぶりだなエリー、少しは腕を上げたと言うことか!」

「そう言うこと、今度はあんたの番よ!」

「フ、そういきり立つな。 私を相手にするにはまだまだ力が足りぬな!!」

「そのようですね、ドラグーン様。」

 声と共にドラグーンの後ろから黒いフードを被ったものが現れた。

 エリーは、そのフードを被った者の顔を見て驚愕した。

 

   終章

  「私の手で必ず」

「さ、咲!」

 薄笑いしながら黒いフードの人物が

「フフ、咲だと? 誰と勘違いしておるな、私はドラグーン様の腹心サキリーヌ!」

「サキリーヌ? 嘘咲、咲でしょ!」

 ドラグーン、薄笑いしながら

「フフ、そろそろ行くかサキリーヌよ!」

「はい、ドラグーン様。」

 そう言うと次元の歪みが消えると同時に二人の姿が消えた。

 エリー、手を差し伸べながら

「待って咲、待って!」

 カイル、エリーを静止しながら

「エリー、落ち着け!」

 我に帰るエリー

「あ、ありがとうカイル。」

 クレスがエリーに問いかける

「エリー、咲と言うのは?」

「私が元いた世界の一番の親友です。」

「親友!」

 ゲイル、顔を膨れさせながら

「ドラグーンの野郎、酷いことしやがるな!」

 カイル、エリーの肩を軽く叩きながら

「エリー、取り敢えず神器を取って来ておいで話はそれからだ。」

 エリー、頷くとクリスタルを掴む。

 すると次元の扉が開いた。

 エリーはその中へ吸い込まれていった。

 エリーが出たとこは前回と同じく不思議な別次元の空間に来ていた。

 エリーの前にはクリスタルを収める石板が出てきた。。

「私は神器の封印を守りし者、さあ其方が持つクリスタルを石板に収めるがよよい。」

 エリーがクリスタルを石板に収めると光だしみるみるうちに姿を変える。

 すると水色のローブへと姿を変えた。

「これが、三種の神器の一つ大賢者のローブだ!」

「大賢者のローブ!」

「あらゆる魔法を防ぐローブだ、受け取るが良い。」

 エリーがローブを受け取ると神器を守りし番人が

「私の役目は終わった、さらばだ!」

 すると次元の扉が開きエリーは吸い込まれていった。

 城から少し離れた草原ではみんながエリーの帰りを待っていた。

 すると、みんなの前に次元の扉が開き中からエリーが出てきた。

 みんな、笑顔でエリーを迎えた。

「おかえりエリー!」

「ただいま、みんな。」

 エリー、一息つきみんなに

「みなさん、取り敢えずライル王に報告に行きませんか?」

 クレス達は頷きながら

「そうだな、報告に行こう。」

 みんなはライル王の元へ向かった。

 王の間に着くとクレスがライル王に戦いの報告をした。

 王は皆に

「皆の物、よくぞ三皇仙の一人を倒してくれた見事であったぞ!」

 そして王はエリーに

「エリーよ、此度の事辛いと思うが必ず元に戻す方法があるはず、このライル王いくらでもエリーの力になるぞ!。」

 エリー、そのライル王の言葉に涙を浮かべながら

「ライル王、もったいなきお言葉ありがとうございます。 しかし、咲は私の手で必ず元に戻して見せます。いや、戻さないといけないんです。そして必ずドラグーンを倒して平和を取り戻して見せます。」

 ライル王は表情を明るくしながら

「エリー、よくぞいった。皆の者もエリーの力にになってやってくれ!」

「わかりました、エリーなんでもいってくれいつでも力になるぞ!」

「俺もだエリー。」

「エリー様私も。」

「ありがとうみんな!」

 エリーの周りには励ましの声がいつまでも響いていた。

              第一部 完

              完結編に続く

 


 

 

   

 





 




  

  

  

  

  

   

  

  

  

  

  

    

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

大魔王ジークの戦いから6年経ったある日エルーの前に新たなる敵ドラグーンが現れる。

ドラグーンとは何者か? 新たなるエリーの戦いが始まる。


新たな新キャラやエリーの娘が登場!

そして、物語の後半では意外な人物が?


楽しく面白い作品になっているので是非ご覧ください。

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