第3話 いやです
/佐久間泰祐視点/4月6日水曜日
先日の騒動から時が過ぎ翌日、新入生実力診断テストを受けていた泰祐はチラリと金久保百桃を見た。
ありえないぐらい頭を抱えていた。
(百桃は覚えてちょっとしたら忘れるタイプだからなぁ)
テストのことを聞いていた泰祐は前日に軽く予習を済ませていたのである。…5分の3しか埋まっていないが…ちなみに国数英の3教科である。
〜〜〜時は経ちテスト後〜〜〜
「っだぁーーー!!!終わったーーー!!!」
「大丈夫ですか?」
心配して近づく宝城シレネ。
「大丈夫なわけないでしょ!ほとんどわからなかったわよ!そういうシレネはどうなのよ?」
「?大体できましたよ?」
「うっ…この優等生め。それで?泰祐はどうなのよ」
近づいてきていた泰祐にそう問う百桃。
「オレはまあまあかな。できなかったってどれぐらいできなかったんだよ」
「うぅ…3分の1くらい…」
「まずいじゃん!」
「それは…今度一緒に勉強しましょうか」
「うぅ…ベンキョウイヤダ…」
しょぼくれる百桃。
「言ってる場合じゃないですよ。大体高校の科目は中学の勉強しっかり理解してないと全然解けないですよ?特に数学が」
「ぐっ…それだとオレもまずいか…葵は大丈夫かなぁ」
「葵は大丈夫でしょ」
「なんだその自信。葵でもねえのに」
「ふふっ。なんででしょうねぇ」
(まあ、そういうことなんだろう)
(うん、そういうことなんだろうなぁ)
何かを感じ取った2人は、一旦話題を逸らそうと、これから始まる新入生歓迎会について話し始めた。
「新入生歓迎会は部活動紹介もあるけど、どこか部活に入ろうとか思ってるの?」
どうなの?と2人に聞く百桃。
「う〜ん…実はこれといってないんだよなぁ」
「私は手芸部とか料理部にしようと思っています。百桃はどうですか?」
「う〜ん、私も特に考えていないんだよね〜。でも、シレネが行くんだったら手芸部とか料理部に入ろうかなぁって」
シレネがいくなら、と手芸部と料理部に興味が出てきた百桃。
「じゃあオレも入ろっかなぁ〜料理部」
「いや入らなくていいよ」
「そうですね。佐久間君は入らなくていいですよ」
「えっ…そんなに嫌だった?」
「「いやです」よ」
がっくりと項垂れる泰祐であった。
女心はわからないものである。
ふふっシレネの花言葉は…ね?名は体を表すと言うし、落ちるも落とされるも…ね
追記:わかりにくいと思うので補足
「うぅ…3分の1くらい…」というのは三分の一くらいしかできなかったの意です。でなければ泰佑よりもできるという




