第2話 どうするもこうするもない
「麻熊國春です。これから一年間よろしくお願いします」
どうしよう…と佐久間泰祐は思った。もちろん自己紹介のことである。
この学校では女子が先、男子が後の出席番号になっている。そのため金久保百桃の番は過ぎた後だった。
〜〜〜
「金久保百桃です!みなさんどうぞ、よろしくおねがいします!⭐︎」
〜〜〜
なぜそんなにも恥ずかしげなくできるのだろうか。そう思う泰祐であった。
とはいうものの無難に自己紹介を終わらせた泰祐は、授業後ふらふらと百桃の席へと向かった。
そこには教室に入ってきた時に話しかけられた(絡まれた?)3人と宝城シレネがいた。
百桃は耳まで真っ赤にした顔であわあわと4人と話していた。
/金久保百桃視点/
「なになにぃ?やっぱり付き合ってるの?ねぇ、どうなの?」
この教室に入って最初に話しかけてきた女の子が小鳥遊楓雅
「もう。耳まで真っ赤じゃない。そんなにグイグイ行かないの。で?どうなの?」
2番目に話しかけてきた女の子が北条鶴乃
「結局聞いてるじゃないの。2人とも、もう少し自重しなさい」
最後に話しかけた女の子が皇澄月
「大丈夫ですか?落ち着いて深呼吸です」
「シレネ〜(泣)」
「はいよしよし。怖かったですね〜」
「ちょっと子供扱いしないでよ!」
宝城シレネが宥めたところ、宥め方が良くなかったのか百桃が怒った。
「ふぅ…元気になりましたね?それで、どうなのですか?付き合ったのですか?」
恋愛の話だからなのか、少し砕けた口調になるシレネ。
「う…うぅ…」
躊躇いながらも頷くと、わっと上がる黄色い声
「ほらぁ〜やっぱり言った通りじゃん。やっぱり私があってた!」
「ぐぅ…そんな初対面だったら普通わからないじゃん」
「まあ昔から何かと鋭いところはありますし…これが初めてのことじゃないので、私はそうだと思ってましたよ?」
「裏切るな澄月!わかるわけないだろ一目見て!」
「なんであの時なにも言わなかったのですか?2人して。ねぇ?佐久間泰祐君?」
そうシレネに急に呼ばれた泰祐はえっ⁉︎と素っ頓狂な声をあげて近づいてきた。
そんな様子を見た百桃は顔を真っ赤にして俯いた。
「そりゃあ…言いにくいだろ…」
至極当然のことを呟いた泰祐に激しく同意しながら百桃は
「なんで巻き込むの!もう!泰祐も素直に返事しない!」
「えぇ〜?そりゃあないって百桃〜」
そんな様子を見た4人は顔を寄せ合ってなにやら話していた。
「…なに話してるんだろうな?」
「ね〜」
少しすると、顔を上げた4人は
「お邪魔だったみたいねお二人ともぉ〜」
「なんでそんな口調なのよ…まあお邪魔みたいだから退散させていただくわ〜」
「じゃあまったね〜!」
「そんなハイテンションに…それじゃあ仲良くしていてください。私たちは向こうで恋バナでもしていますので」
そそくさと教室の隅に寄る4人
「ちょっとシレネまで⁉︎」
「えっ⁉︎ちょっと邪魔じゃあない…けど…」
などと言っている間に声の届かないところに行ってしまった4人
「…どうする?」
「…どうするもこうするもないでしょ!」
まあこんな感じで続きます。
私にこんな文が書けたなんて…!




