第1話 てえてえである。
ーーー高校入学式ーーー4月5日火曜日
「んで、クラスはっと…1ーDか…百桃は?」
配られた紙を見てクラスを認識した泰祐。
「んへへぇ〜一緒だよ!1ーD!」
同じ紙をのぞいていた百桃も自身の名前を見つけて
「「やった〜!」」
てえてえである。
そしてクラス表を読み進めていくと…
「!シレネちゃんの名前もあるよ!」
「マジ!?…じゃあ葵のもあるんじゃ?」
「う〜ん…」
「「あった」」
ハモったことに対して互いの顔を見合ってクスッと笑い合っている。
てえてえである。(言いたいだけ)
「けど葵だけ1ーAかぁ…」
「全員一緒な方が珍しいよ?だからまあ、しょうがないんじゃない?」
「それもそうだな」
そう言いながら階段を上がって教室に同時に入った2人。
するとすぐに…
「…!なになに〜?もう付き合っちゃってる感じ〜?」
「え〜?うそ〜?はやくなぁ〜い?」
「いや中学生か小学生の同級生なんじゃない?そもそも付き合ってないかもしれないし。」
突然そう2人に話しかけてきたのは3人の女子だった。すると…
「2人ともお久しぶりですね。私です。シレネです。覚えていますか…?」
席を立って2人を呼ぶ女子。宝城シレネ。
「久しぶり!シレネちゃん!もっちろん覚えてるよ!でもずいぶん大人しくなったんじゃない?」
「いやそこはお淑やかだろ。久しぶり、宝城。まあお互い身長も伸びたし、3年経ってるんだからだいぶ変わるだろうよ」
「ふふっ。お二人はそこまで変わっているようには見えないですよ?」
「言われてるぞ百桃」
「2人って言ってたの聞こえてたよね泰祐⁉︎」
2人がいがみ合っていると…
「ねえねえ、結局どっちなの?付き合ってるの?付き合ってないの?」
「ちょいステイステイ。そんなグイグイ行かないの、楓雅」
「みなさんすみませんね。ほら、邪魔しちゃ悪いでしょ。戻るよ!ほらほら」
「わー!ちょっと付き合ってるか聞くだけでも!」
「はいはいあとでいいでしょそんなこと…気になるけど」
「ほらぁ!澄月も気になってんじゃん!」
「そもそも初対面なんだから。なんでそんなグイグイいけるのよいつも」
そんな会話を交わしながら去っていく3人。同じ教室なので声が大きいと普通に会話が聞こえてしまう。
「…嵐のような人たちでしたね」
「ほぼ1人だけどな」
と泰祐が百桃を見ながらいうと
「何よこっち見て!私話してないよ!ねえ!」
怨嗟の念を醸しながら百桃が泰祐を見ていると
「ところでお二人は本当にお付き合いしているんですか?」
そう話を掘り返されて2人は
「「………」」
顔を真っ赤にしながらチラチラとお互いを見るのだった。
(どっちなのでしょう)
両思いなのか両片思いなのか戸惑うシレネであった。
てえてえ(言いたいだけ)
オレ⚪︎ポを思い出した。わからないならいいです。何とは言わないけどVの話です。




