どうやら他の人と違うらしい?
朝5時半現在、副反応で38.6℃です。
次寝たら更新できない気がするので早朝ですがしておきます。
幼女侍> ムギ氏 ちょっと検証したいことが
ムギ> どうしました?
幼女侍> 配信見てたけれど通常ラプンツェルの強度が明らかに違う
ムギ> ふたりプレイだからその分割り増しされているとかではなく?
幼女侍> それもあると思うが とりあえず初回と2回目の比較リプレイ動画送るから見て <DOWNLOAD>
ムギ> ういうい
ムギ> やっぱり初回は攻撃激しい……けど相互のダメージ量がかなり違う?
幼女侍> ふたりプレイで強化される仕様だとしても2倍以上にはならんだろ?
ムギ> なんでだろうこれ
幼女侍> オリジナルレシピ装備か装備のレアリティ、もしくは両方でステージボスが強化される可能性がある
ムギ> 確かにやり込み勢か初心者かの境目はその辺りか
幼女侍> ムギ氏なら別に気にしないだろうけど、これは検証事項として攻略サイトに乗せてもいいかね?
ムギ> もち ちょっと他の人の意見も聞いてみたい
幼女侍> あと粘土も なにかあれで作った?
ムギ> デザインして粘土、ホワイトクロス、魔法石、染料×3で狐面作ったよ いい感じ
幼女侍> いいな 拙者もお面欲しい 般若作れるかな
ムギ> 洋服と般若面は合わないから先に和服を作ったほうがいいのでは?
幼女侍> 確かに
侍さんからのDMを返しつつ、般若より縁日で売ってるぺらぺらテカテカのお面のほうが幼女感は出るのではないかなあと思う。
ただ一歩間違うと般若面かぶるよりやばい奴感が漂ってしまうな。
ああいうお面の素材が幻想乙女工房にあるのかわからないけれど。
さっき早速トキちゃんの着ぐるみをリデザインして、性能はそのままさらに可愛くできたと思う。
犬耳帽子にケープと尻尾付きムートンワンピース。ブーツも手袋もしっかりもこもこだ。
ケモノの帽子の犬耳が立ち耳ならこちらの犬耳はたれ耳。もうオオカミの面影はない。
変わったのは見た目だけで全身装備扱いなので相変わらず他の装備品はつけられないけれど。
着ぐるみとは言えない見た目になったので名前も変更。
今は『もこもこオオカミセットアップ』という名前だ。染料で染めることも考えたけれど色に悩むので後回し。
私のほうもホワイトクロスと染料と魔法石を使い装備を整えた。
黒い学ランとプリーツスカート。革の靴をリデザインした革のローファー。そして前述の狐面。
普段は飲食できるように半面ばかりだけどゲームの中では気にしなくていいので全面すっぽり隠れる大きめサイズだ。
中二病? いやいや中学生だからこそ気兼ねなくこういうカッコができるという話よ。
性能としては防御特化で多少素早さが上がるくらい。
後衛でも素早く攻撃できたほうがいいからね。
魔法石を使っているので魔法使いには嬉しい魔力アップ効果もある。
そして攻撃に使う杖もデザインして作り出した。
オークの長杖に黒い茨が絡みつき、杖頭にある茨の籠の中に閉じ込められた3色の光がぐるぐると回っている。
各ステージボスからドロップした3種類のジェムを力技でレシピに詰め込み、ファイヤーボール、ブリザード、リーフカッターを使えるようになった。
欠点は連続攻撃ができなくて隙が大きいことだね。
「しかしこれであの亜種赤ずきんに勝てるかと言われるとかなり微妙」
「私の装備はリデザインされても防御力変わってないしね。また食らったら即死するよ」
「せめてタイミングがわかれば私が盾になれるけれど」
「後衛が盾になってどうするの」
服に魔法石使ってるから魔法に対する防御性能は上がってるはず。
亜種赤ずきんの攻撃が魔法と決まったわけじゃないけど。
「折角ムギちゃんがリデザインしたのに勿体ないけど、私の装備をパワーアップさせるためにシンデレラとラプンツェルの周回をしよう。できればまだ素材を持ってない強化版と戦いたいから強化版出現装備を揃えた上でね」
そういえば『希死念慮の赤ずきん』素材も手に入れてないんだよね。
亜種に気を付けてそっちも回収しなきゃ。
「周回なら実況配信はしなくてもいいかな?」
「強化版初回くらいは配信しようか」
これがMMOやオープンワールドなら周回垂れ流しでも楽しいが、女児ゲーだと周回は見てて面白いものじゃないし。
私はトキちゃんが可愛いから周回でもずっと見てられるけど。
美少女は絶対的正義だよ。
夕飯の後、大人たちは別室に移動し、ダイニングに子供たちだけが残された。
多分私がみーさんにこぼした件がこれから両親へ伝わるのだろう。
「鴻ちゃんは今日はくーさんと会社行ったんだっけ? どうだった?」
「前回指摘修正箇所から新しいバグを見付けたら社員さんに泣かれた」
「それは武士の情けというものがない」
「というわけでまたしばらくフリーになったし、明日は別の案件対応をしようかと」
「案件?」
「知人経由で依頼されて納品したシステムに対して問い合わせがあったのでその対応」
鴻ちゃんは相変わらず忙しそうだ。
色んなところでちょいちょい仕事しつつ、勉強もしっかりだもんなあ。
「無理しないでね」
「朱鷺子や紬とこうしてるのが休憩時間になってるから大丈夫」
珍しく鴻ちゃんはふんわりと微笑み、それから端正な顔を近付けてきた。
うわちょっとびっくり。
「紬が思うより私は紬を頼りにしてるから……紬も私に頼ってね」
「う、うん」
これは鴻ちゃん、みーさんに聞いたな。
来年私が姉になった後のことを言っているのだと思う。
私より長く『お姉ちゃん』をやってる先輩なのだし、そのときは存分に頼らせてもらおう。
「お姉ちゃん近い。離れて」
「そう言う朱鷺子も随分紬に近いのでは? 見えないところに行けば気にならないよ」
確かに気が付けば朱鷺ちゃんも距離が近い。
うーん、美形姉妹の間に挟まった罪で訴えられたりしないかしら?




