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探す心と神木

一瞬、何が起きたか分からなかった

脇腹に強い圧迫感を感じると視界が飛び空に浮いている

痛みが強くなり、激痛に変わると状況を理解した

嘘だろう!終わりの瞬間は突然訪れる

脳が処理できないのか?現実を認めたくないのか?

走馬灯に思い出されるれたのは反省する事だけ結局何も出来なかった

急に痛みが消え、ガブリと噛みなおされると現実に引き戻され

乗り切る方法を攻撃する手段を・・・

武器が大きいから、引っかかって、飲み込みなおすのか、これはまずい

横向きから、武器ごと飲み込みやすい縦向きに・・・・落ちていく


飲み込まれた瞬間、早送りされるような感覚だった

一気に落ちていく、インベントリから取り出す時間すらない

慌てて、体をねじった瞬間に石柱武器が引っかかる

ザザザ 喉に骨が刺さった感じか、止まり簡単には飲み込めない

痛みが敏感なところだったのか、シューーと大声をあげ、のたうち回る

吊り下がる姿勢の廻の体が激しく揺らされるが振り落ちないように強く握った


ジクウワームの異常な声が響きわたる、断末魔なのか?

鳴き止まらない、異常事態を感じ取ったが、廻、見捨てるような行為をしてすまない

まだ、距離がある、辿り着く時間が長く感じた

脳が活性刺され影響なのか体が重く遅く・・・

意識が現実を凌ぐぎ、遅く感じていただけだった

長く感じら時間も終わりが見えてきた

神木が目前にある・・あの人がここにいるのか?

目の前にして、決心が揺らぎだす、大きな期待は恐怖に変わることがある、

最後の確認する勇気が出ない、もし違ったら、廻を犠牲にした行動の責任を

触れようとするが、手が震え体が反応してくれない、ここで怖気づいてどうする

震える腕を、もう片手で握ると強い気持ちで押し出す

あと数センチ・・・指先が触れ。答えが出る

神木よ、応えてくれ 願いは裏切られ、何も起こらなかった

神木に倒れるように前のめりにもたれかかりる・・・ズズ。崩れ落ちる

違った、ここでもなかった・・・全国を回り、探し回った

ジクウワームがいて、ここに間違いないと思い込みたかった

心のどこかで、確認できなかったことに安心していたのかもしれない

答えが出ることを怯えていた、どこにも存在してないのではないのか

信じきれていないのにて探しても見つけられるはずはない

無気力状態に陥っていた。もう何もする気が起きない・・・

何を期待してここに来たんだ?分かっていたのかもしれない

なんにでも終わりがある、永遠になんてありえない

あの人は、神木として存在していると俺に託した

俺は、何の意味があって生まれたんだ?

このままここで、終わりの時が訪れるまで眠っていたい


永遠の眠りにつくように目を閉じた

体の感覚が消えていく、大地に根を張る大木のようにその時が来るまで

誰も起こさないでくれ、微かに声が聞こえてくる 久連、ありがとう

全てを諦めた、なぜ?廻、お前の声が聞こえてくる?

くくくく・・・なんて、弱弱しい声を出しているんだ

命が付きそうなかすれた、音にあふれるこの世界では誰にも聞こえないぞ

沢山の雑音が響いていても、大切なお前の声が届いてしまう

俺がいないと、なにもできないよなお前は くくく

何も出来ないのに、一人で背負ってどうするんだ?

悩み苦しむ、その顔が無性に愛おしい・・・なぜなんだ?


ぼろぼろだった俺を強く抱きしめてくれたな くくく

やっぱり、誰かに頼りたかったのか?悩みを聞いてほしかったのか?

俺だけに頼り、他の誰にも悩みを漏らさなかったな?

俺が、必要なのか?あああ、分かったよ。俺はお前のために生きてやるか

廻、お前のためなんだから、責任とれよな?

そうか、あの子と今を繋げる為に、お前と未来を繋げならないといけないのか


どこからも無く、久連の心に語りかけるものがいた

神木を生み出した魂を探してるものよ

神木には純粋な心に応える力があります

想い人を探すものよ 覚悟があるならば、思いは遂げられます

人に心揺さぶられるものよ それは、答えだからです

優しくするものよ 人は気が付いた時、返してくれます

あなたの願いを繋げる為に神木は存在するのです

探しても見つからないでしょう あなたは分かってるはずです

彼の事を思い浮かべましたね ゆっくり、目を開けてください

私は、あなたと共に願いを繋げましょう


瞼を閉じていても強い光を感じ眩しくて目を開けられない、

暖かくて眩しい光 肌がヒリヒリと痛む

瞳が瞼越しに光に刺される・・・廻が待っているんだ

徐々に慣らしながら、ゆっくり細く薄く微かに開く

白い真っ白だ?何だろう?俺は、知っている、覚えている

あの人の眩しかった輝き、あの子の儚いが存在感あった温もり

懐かしい・・・求めていた・・・このまま溶かされ一つになりたい

ああああ、これは、探していた神木だ、探しても見つからないはずだ

俺の記憶の中に、心の中で大きく根付いていた

これに触れれば、何かが起きる

触れた瞬間、何かを形作る、2つの武器が現れる

選ぶのか?選ばないといけないのか?

神木の木刀と神木の弓 どちらが正解なんだ?

決めることが出来ないので両方手にしてみた

右手で握った神木の弓は右手に装備され

左手で手にした神木の木刀は左手に装備された

面白い方、左右武器の選択、扱いが難しいでしょう


同時に使うのは無理でも両方育てるのは、不可能な事はないでしょう

あなたを引き留めた人はジクウワームの喉の奥で引っかかってるようです

このままでは、胃の中に飲み込まれて消化されてしまいます

助けてあげてください 神木の弓を引くのです

引こうにも矢が無いぞ?あなたの救いたい思いが矢となり打ち抜く力に変わります

想いを込めるのです 廻を救いたいと強く念じると神木の弓からオーラが流れ出し

白い矢が作り出されていた 右手を伸ばし胸まで光の矢を強く引く

「当たれ!」と叫びながら空に放った

見当違いな方向に飛んでいったが、光の矢は曲がりながらジクウワームの頭に突き刺さった

まるで意志があるかのように、思い描いた所にヒューーーーーーン ブス

大きな頭ごと、ズドーンと音をたて地面に串刺しにした


間に合ってくれと祈りながら、左手に神木の木刀を握りしめ、走り出す

不思議だったあれほど重く感じた体が浮くように軽い、跳ねるように進む

山のキツイ傾斜を飛ぶよに降りていくあっと言う間に降りた

たしか、この辺のはずだ。見つけた。光の矢が口に刺さり

声が聞こえないが悲鳴をあげてるな低い音が漏れ聞こえる

すまない、君に罪はないのかもしれないが、廻を救いたいんだ

神木の木刀が白く輝き、振り落とすと真っ二つに切り裂いていた

ジクウワームの死骸が消滅するとそこは気絶した廻とドロップ品が落ちていた


微かだが息はしているが、蒼白で体が冷え切っている

神木の木刀で廻の腹をつつく、吐き出すんだ

ジクウワームの唾液を飲み込んで呼吸が浅い気がする

少し強く打ち付けるとゲフと液体を口から吐き出した

これで、強い呼吸が戻るはずだ、唇に耳を近づけ確認した後

頭を支え顎を持ち上げ、鼻をつまみ、唇を重ねた


お前が俺を連れ戻したんだろ責任取れ

叫んだ声が空に吸い込まれていった

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