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神木の木刀を操る少女Ⅲ

廻の体を媒体に久連は異世界に移動していた

異世界の人物の登場で拒絶反応なのか?融合されようとしているのか?両世界に影響を及ぼしは始める

偶然か必然なのか謎の女性の中に眠る力に惹かれたのか?唇を重ねてしまった

少女との接吻で別世界の力と融合された、それは消え去るはずった遠い過去の記憶

この世界では使えない、存在しない力の扉が開かれる


どこからともなく声が聞こえる、なんだか懐かしい聞き覚えがあるような?

大切な人を守りたいあなたの気持に応えます

異世界の力が降りてきます、手に取って戦うのです

融合して境界線がなくなり世界の秩序が無くなる前にここで食い止めて彼を元の世界に還すのです

廻の包みこむ両手に手を重ね、唇をゆっくり離す

その瞬間だった周囲が光に満たさせ神木が現れた


俺の探していた元の世界に帰る為の神木なのか?

だが感じた気とは違う・・純粋で一途な強い霊力を感じられる

まさか?彼女が作り出したのか?


「くしし」私の見たことない廻の驚く表情は一生忘れないだろう

女性は迷うことなく神木に触れると聖なる光を放つ神木の木刀を握っていた

魔物や亡霊を葬り去る神秘的な力、再び手にする時が訪れるなんて

内なる波動が呼びこされ、始祖から受け継いだ技が鮮明に思い出された

「まるであの時と立場が逆ね あなたを救うためならこの世界から消えてしまっても構わない」

突の型、不規則に並ぶ木々の間をすり抜け、魔物を突き刺した

最短の距離を一直線に進んで倒しているように見えるが速度を落とさず、まるですり抜けるようだった

「なんて動きだ、これほどの使い手見たことがない」

「なに?なに?、廻が褒めてくれるの?」

あらいやだ、間違いなく惚れ直しましたよね?

感謝の包容、お礼のキスしてくれるよね?いやぁーん、恥ずかしい

「1体倒しただけで調子に乗るな」

木々に阻まれ、なかなか襲ってこないが確実にこちらを向かってきていた

突の型、木々の間をいとも簡単に通り抜け進み、次々と魔物を仕留める

廻の方向へ向かわないように少女は動きを止めると魔物を誘い込む

襲われることが怖くないのか周りの様子を確認すると目を閉じた


まさか、魔物の動きを気配で感じているのか?

廻にはこの時間が長く感じられるが邪魔をしてはいけないと黙って見守る

木々に体をぶつけながら周りを取り囲み襲いかかろうと牙を剥く

その瞬間だった飛の型、体を回転させ飛び上がると魔物同士で衝突して動きが止まる

標的を見失う魔物を頭上から神木の木刀を一閃して、跳ねるように飛び上がると体をねじり木を蹴り四方八方に散らばる魔物も消滅させた


「廻、片付けたけど何処に行くの?」

「向こうから感じる、頂上を目指そう」

ドス、急に背中が重くなり圧し掛かっていた

手を首に回すと「疲れたの連れて行って」

「お前、俺より力があるだろう?」

「ねぇ、なんで名前で呼んでくれないの」

「君の名前は?」なぜか声が聞こえない

この世界に干渉してわいけない何らかな力が働いているのだろうか?

名前を呼んでほしそうに繰り返し口が動いていた

彼女の口を指で遮るが不満そうな顔をで睨んでいるが腰に手を回し足を抱えると黙って歩きだした

顔を赤くして大人しくなり恥ずかしいのか胸に顔を隠すように埋める


頂上についたが見通しがよく何もないが確かに気を感じている、

シューーーと低い音が鳴り衝撃と共に『星の欠片』が降ってきた

星の欠片に廻がてを触れた瞬間、姿が消え・・・・

石像のような岩に星の欠片は変わっていた

異世界との繋がりが切れたのか神木の木刀も消え去る

女性は廻が元の世界に戻り置き去りにされたことを理解すると泣き崩れた

どこからともなく声が聞こえてくる・・親友の力を受け継いでくれたお礼を果たせるわ

聞き覚えのある声に驚き、涙で霞む瞳で周りを見渡す

誰かが涙を拭き、強く抱きしめていた

「また泣いているのか?」

「この声は、廻は元の世界に帰ったよ」

「約束しただろう、俺の願いを叶えてくれてありがとう、辛い事させてすまなかった」

「廻!愛している」


優しくした責任をとりにきたでいいのだろう

止まっていた2人の時間が動き出す

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