第4話 ステータス確認
王にステータスを確認しろとか言われたけど、どうやって確認するのかわからない。
そういえば、最近不親切なゲーム増えたよね。
特に海外のスマホゲーとかって、チュートリアルがないか、あっても適当だから結局まず何をどうしたらいいのかわからない。
某海外産位置情報ゲーム始めた時は、まずどういうゲームなのかもわからず途方にくれたものだ。
なんて現実逃避をしていたら、王が若干イライラした声音で、
「だから、お主はどうなのじゃ。勇者という称号は確認できたのかと聞いているのだ」
と聞いてきた。
だから、ステータスってどうやって確認できるんだよ。
神とやらに何も説明受けてないから、わからないんだってば。
てか、こいつ最初は丁寧な言葉遣いだったのに、途中から上から目線な話し方になったな。
王だから敬語とかに慣れてないんだろう。
このままではらちが明かない。
俺は、勇気を出して聞くことにした。
「すみません、ステータスってどうやって確認するんでしたっけ?」
「お前、そんな基本的なことも忘れたのかよ! 神様が最初に教えてくれただろう?」
掛谷がつっかかってきた。
いや、だからその神とやらに会ってないんだよ。
「まぁ、忘れてしまったのなら仕方がない。心の中で”ステータス”と念じてみよ」
なんだよ、そんな簡単な方法だったのか。
俺は、心の中で”ステータス”と念じた。
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名前:トオル シバサキ
レベル:1
性別:♂
種族:異世界人
HP:12
MP:100
魔P:100
腕力:10
耐久力:10
魔力:50
敏捷力:10
精神力:50
【スキル】
魔王、闇魔法LV1、ブレス魔法LV1
【耐性】
即死無効
【称号】
ぼっち魔王(魔王LV1)
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おぉ、出た出た!
めちゃくちゃ弱いなぁ。
って、他の人のステータス知らないから、弱いのかもよくわかんないけど、さすがにこの数値は弱いだろう。
MPとか魔P(?)とか魔力とかが高いのは、やっぱり魔王だから、”魔”に関する数値が高いのかな?
…
……
………魔王!?
俺、魔王なの?