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第2話 異世界へ

 目を開けると、そこはさっきまでいた教室ではなく、ヨーロッパにありそうな大聖堂のような場所だった。

 色鮮やかなステンドグラス、とてつもなく巨大な絵画、周囲にはたくさんの人が自分たちを囲むようにして立っていた。



 「ここは…!?」


 突然の超常現象に、頭が追い付かない。

 いったい、何が起きたんだ…?



 近くには、さっき教室にいたあの3人も立っていた。

 彼らはなぜかそれほど驚いておらず、何かを覚悟したかのような真剣な表情をしていた。

 よくわからないが、1人で驚いている自分がちょっとバカみたいである。



 色々と気になる点はあるが、まずは状況を把握しなくてはならない。

 周囲を見渡していると、真っ赤なマントを身に着け、頭には王冠を載せた、「私は王だ」とでも言っているかのような、わかりやすすぎるおじさんがこちらへやってきた。



 「我が世界へようこそいらっしゃいました、勇者様。心より歓迎いたします」



 ……勇者!?

 何言ってるの、この王様コスプレおじさん?



 「我はサイタミア国の王、ニコラス・サイタミアと申します」



 …コスプレじゃなくて王でした。



 「これまでの勇者様と同じく、すでに事情は理解していただいているということでよろしいでしょうか」



 …は!?

 してません!

 何も理解してません!



 「はい。ニコラス様、よろしくお願いいたします。僕の名前は掛谷勇士です。この世界のために、微力ながら力を尽くさせていただきます」


 「関岡蒼です。私もこの世界の平和を絶対に守ってみせます」


 「私は征木凛です。この世界の発展は誰にも邪魔させません」



 ……完全に取り残されました。

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