表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/18

第8章 熊野

日向軍の船はが紀伊半島南端を越えるころ、季節は夏、台風シーズンの走りだった。日向軍の船団は散り散りになり、イワレビコ殿下の乗船する戦艦ヤマトは熊野の海岸に打ち上げた。イワレビコ殿下と筑紫少年隊のケヤ、カヤ、シマが船を降りて進む。

イワレが声をかける。

「大丈夫か、怪我は無いか。」

ケヤが応じる。

「殿下、熊野でございますか。」

「暗くてよく判らん、海から離れよう。」

カヤが不安を口にする。

「他の舟が見えません。我らだけです。」

「突然に日が落ちたように真っ暗になったな。」

シマが続く。

「恐ろしい高波でした。」

イワレが前に進む。

「我らが先遣隊として、基地をつくる場所を探そう。」

大音響とともに強風が一行を襲う。

「木の葉や枝が飛んできて目を開けられません。」

イワレが一同を励ます。

「腰を落としてしっかり進め。」

暗い色の大型動物が前を通りすぎた。

声をあげたのはカヤ。

「何か通り過ぎたか。」

シマがつぶやく。

「熊野にクマモ・・・・エッ・」

「アー」

全員目の前が真っ暗になり倒れこんだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ