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第3章 宇佐

「宇佐に着いた」

イワレに答えてイツセ。

「日向を出発したこのいくさ舟、戦艦ヤマトと名づけた。最初の上陸地が宇佐だ。」

現在の大分県宇佐市であり、古事記には「豐國宇沙」と記載されている。出迎えたのはウサツヒコとウサツヒメ。

ウサツヒコが問う。

「イワレ殿下、東征出発となると筑紫の地を留守にしてしまわれるのですか。」

答えたのはイツセ。

「宇佐の神に筑紫の守護を祈る。そしてミケヌが筑紫に残る。」

ミケヌが続ける。

「伊都国へ参ります。しっかり準備をして伊都国のミヤコを筑後に移します。」

遷都のプランを明かした。イワレが続ける。

「ミケヌ兄じゃ、伊都国には韓半島との通信機能を残すのですね。可也山の光通信装置、アマテラスの鏡はミケヌ兄じゃが引き継ぐ。」

ここでイツセが爆弾発言。

「蒙古襲来という予言を知っているか。支那を平定した極悪帝国が韓人(からびと)を率いて博多湾に侵入するといわれている。」

蒙古襲来はこの時代からは1000年超の未来になる。玄海灘に突き出た糸島半島は大陸からの侵略者からは最初に攻撃を受ける。

ミケヌが付け加える。

「偵察隊と沿岸警備隊は伊都国に置いて玄海灘を見張ります。一大率(いちだいそつ)と呼称します。そして大本営を筑後に作り、有明の海で海軍を育てます。筑後のミヤコはヤマトに作ります。」

ウサツヒコが声をうらがえす。

「ヤマタイ?邪馬台をつくるのですか。」

「ヤマタイをつくるのではないヤマトだ。筑後に山門という土地があるのだよ。お分かりかなウサツヒコ様。」

筑後のミヤコであれば東京湾の奥に帝都があるのと同様有明海に海軍を温存しながら、海外の敵を迎え撃つことができる。

「ミケヌ殿下、筑後では支那の工作員を警戒されますように。奴国には支那から金印が届くという噂もあります。」

イワレが拳をつきだす。

「世話になります。ウサツヒコ様。我らは瀬戸内を東に進みます。山陽道に中継基地を確保して戦力強化します。いざ、ヤマトへ。



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