第1話 全ての始まりは、俄なりけり
「ようこそ、優希! 我が家へ!」
両手を左右に大きく広げ、歓迎の姿勢を取っているのは、「神」である。
ここで言う「神」とは、「〇〇ちゃん、マジで神!」「それ神っぽい!」という比喩的なものではなく。
神社に祀られているれっきとした清く――かどうかは諸説あるが――正しい神様のことだ。
……なんて、俺が百人に言ったところで、何人が信じるだろうか。
俺の予想では一人もいれば良い方。
普通は誰も信じないどころか、即病院に連れていかれる案件なはずだ。
「どうした、優希?」
しかし、これは嘘ひとつない事実、そして、現実であり――。
「君から来てくれないなら……私から行くしかないではないか」
「ちょ、待っ……!」
ダンッと強く地面が蹴られる音。
次の瞬間には俺の眼前に、欠点ひとつない顔が迫ってきていた。
そして、優しく柔らかな感触が全身を包み込んでくる。
「君は私のモノであり、私は君のモノだ」
これは、普通の大学生として生きてきた俺の人生が、真逆の方向へ突き進んでいく――
――そんな物語だ。
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