表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スローライフを目指したい鈍感勇者のラブコメは、天《災》賢者の意のままに!!〜システィナ様の暴走ラブコメ劇場〜  作者: ざつ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/33

第17話 勝利の宴と馴れ初め話 -1

 カイは、皆が美味しそうに肉を頬張る姿を、満足げな表情で眺めていた。


 焚き火の炎がパチパチと音を立て、夜空には満天の星が輝いている。ゴーレム・キングを倒した後の祝宴は、予想以上に盛り上がっていた。


「それにしても、カイさんの料理は、本当にすごいわね」


 セレナが、目を輝かせながらステーキを口に運ぶ。


「えへへ、そうかな?」


「はい!こんなに美味しいお肉、食べたことがありませんわ」


 セレナの言葉に、カイは照れくさそうに頭を掻く。


「ま、まあね…。アンタの料理の腕は、認めてあげるわ」


 ルナもまた、素直にカイの料理を褒める。その言葉に、カイは心の中でガッツポーズをした。


(よっしゃ!ルナが褒めてくれた!これで、俺もこのパーティーの一員として認められたってことだよな!)


 カイは、嬉しそうに微笑んだ。


「ところで、カイさん。ゴーレム・キングを倒した時のこと…」


 セレナが、少し真剣な表情でカイに問いかけた。


「あ、うん。あれはすごかったよね!レオンさんがゴーレムを切り裂いて、ルナが強力な魔法を放って…」


 カイは、あの時の戦いを振り返り、興奮した口調で語り始める。










 ダンジョンの奥深く、広々とした空間に、轟音と共にゴーレム・キングが崩れ落ちていった。


「やったー!みんな、すごいよ!」


 カイは、まるでゲームをクリアしたときのように、両手を突き上げて無邪気に喜んだ。そのキラキラとした瞳は、達成感に満ち溢れている。その姿を見たルナとセレナは、思わず顔を見合わせ、安堵と、そして満面の笑みを浮かべた。


「カイさん…!」


 セレナは、瞳を潤ませながら、カイに駆け寄った。


「これも、カイさんが私たちを信じてくれたおかげですわ!カイさんがいなかったら、私たちはゴーレム・キングを倒せなかった…!」


 ルナもまた、カイに駆け寄ると、照れくさそうに顔を赤らめる。


「ば、馬鹿みたいに喜んで…。でも、アンタが喜んでるなら、私も、その…」


 言葉に詰まりながら、ルナは小さく微笑んだ。


 カイは、二人の言葉に、キョトンとした表情を浮かべる。


「え、そんなことないって!みんなが頑張ってくれたからだよ!俺なんて、ただ指示出しただけだし、ほとんど何もしてないよ!」


「そんなことはありませんわ!カイさんの言葉が、私たちを奮い立たせてくれたんです!」


「そうよ!ゴーレムの弱点が熱だって、教えてくれたのはアンタじゃない!」


 ルナとセレナは、口々にカイへの感謝と、彼への想いを語りかける。それは、二人が自覚していなかった「特別な感情」だった。


 その様子を、レオンは驚きと感嘆の表情で見つめていた。


「本当に驚いた…勇者殿の能力が、我々の想像を遥かに超えているとは…」


 システィナは、そんなレオンの言葉に、「ふふん…」と得意げに微笑む。


「分かったかしら?勇者様の『絆』こそが、最強の武器なのよ。愚かなる者たちよ…」


「システィナ様、それはどういうことでしょうか?」


 セレナが、不思議そうに問いかけた。システィナは、ニヤリと笑う。


「あのゴーレム・キングは、パーティーの力を吸収して、自分の力に変える特殊な能力を持っていたの。でも、勇者様は、それすらも凌駕して、あなたたちの絆を力に変えてゴーレムを打ち破ったわ。それは、勇者様とあなたたちの絆が、ゴーレムの力を上回った、ということなのよ」


 ルナとセレナは、システィナの言葉に、ハッとした表情を浮かべた。


「そう…私たちは、カイさんと繋がっていた…!」


 ルナは、自分の胸に手を当てながら、その言葉を噛みしめる。セレナもまた、カイへの想いを一層強くする。


「カイさん…ありがとうございます…」


「え?何が?」


 カイは、二人の真剣な表情に、困惑した表情を浮かべた。


「な、なんでもないわよ!」


「はい!とにかく、カイさんのおかげで、私たちは最高のパーティになれました!」


 ルナとセレナは、顔を真っ赤にしながら、カイから顔を背ける。


 その様子を見たレオンは、「ふむ…」と納得したように頷く。


「確かに、勇者殿は、我々の力を何倍にも引き出してくれる。しかし、勇者殿もまた、我々の存在によって支えられている…この『絆』こそが、勇者殿の最大の力なのだろう」


 システィナは、そんなレオンの言葉に、「やっと気づいたわね」と笑う。








「…だから、カイさんは、私たちにとって、最高のリーダーですわ」


 セレナは、カイへの想いを改めて伝える。ルナもまた、その言葉に頷く。


「全く、あんたは本当に鈍感なんだから…」


 ルナは、顔を真っ赤にしながら、そっぽを向いた。


「え、俺、何か変なこと言ったかな?」


 カイは、二人の様子に、困惑した表情を浮かべる。


 その様子を見たシスティナは、「はっは〜ん」と悪い顔で笑いながら、レオンに声をかけた。


「ねえ、レオン。あなたと私の馴れ初め話でも、聞かせてあげたらどうかしら?勇者様とヒロインたちに、最高のロマンスを…」


「な、何を言い出すんですか、システィナ様!そんな恥ずかしいこと…!」


 レオンは、顔を真っ赤にして、システィナを止めようとするが、時すでに遅し。


「え、レオンさんとシスティナ様って、どうやって出会ったんですか?」


 カイが、純粋な興味の眼差しで問いかけた。



 カイがレオンとシスティナの出会いに目を輝かせると、ルナとセレナも興味津々で二人に視線を向けた。レオンは顔を真っ赤にしてシスティナを止めようとするが、システィナはそんな彼を面白がって、さらに言葉を続けた。


「それはね…」



ぜひご感想をお寄せください。

また評価とブックマークもしていただけると嬉しいです!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ