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きいてもらいたいだけです。  作者: 秋河ナツコ
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こどものころ④

お姉ちゃんはわたしの5つ上でお兄ちゃんは7つ上だからちょっと歳が離れている。

イトコのヨウコはひとつ上で、ナナコはひとつ下。

ヨウコもナナコもわたしのお姉ちゃんのことをお姉ちゃんと呼ぶしお兄ちゃんのことをお兄ちゃんと呼ぶ。

ナナコはヨウコのことをお姉ちゃんとは呼ばないでヨウコって呼んでいたのが不思議だった。

わたしが小学生になる頃かな。ナナコがお姉ちゃんってヨウコのことを時々呼ぶようになった。

慣れないからほとんどはヨウコって呼ぶんだけど、お姉ちゃんって呼ぶ時もあるんだ。

なんで?ってきいたらヨウコのママに怒られたんだって。ヨウコはナナコのお姉ちゃんなんだからお姉ちゃんって呼びなさいって。

大人になった今でもナナコはヨウコにお姉ちゃんって呼びかけるの慣れないって言ってる。

そういう呼び名を途中から変えるの苦手なところはナナコとわたしは似ているなって思ってた。

ナナコとヨウコはよく似た姉妹だった。2人とも目がぱっちり美人で同年代の中では背が高くて羨ましかった。

お姉ちゃんもわたしもお兄ちゃんも同年代の中では背が低いし、奥二重で目が重たかった。

おまけに目が悪いからメガネをかけることでもっと目が小さくみえるのが嫌だった。

お姉ちゃんとお兄ちゃんとわたしは顔の似てるキョウダイだってよくいわれたけど、お姉ちゃんの方がうんと可愛いし細いし全然似てないよって思ってる。

お父さんは眼鏡をかけてる時とかけてない時があった。目ん中になんかいれてる時はいらないんだってお姉ちゃんが教えてくれた。

お父さんとそっくりだって言われるのがいつから嫌だったな。

昔ヨウコと写真でみたお母さんにわたしたちが似ているかわたしにはわからない。

誰も教えてはくれなかったから。今でもわかんないままだな。

お姉ちゃんやヨウコが二重とか一重とかメイクとかのお話する時わたしはいっつも黙っていたから、だんだん2人はわたしの前でそういうお話しなくなっていった。だって二重も一重も本当はわかんなかったし、髪型ちょっと違うくらいじゃわかんない。

わたしはあまり人の顔の判別が出来ないから。

髪型変えたり、服装や背丈がガラッと変わると人の判別があまりつかなくなるから。

おしゃれに興味のあるお姉ちゃんとヨウコは気が合っていたんだと思う。

その頃わたしは男の子に間違われるくらいおしゃれに興味なかったな。お姉ちゃんのお友達に弟さん?って聞かれたこともあるくらいだった。

読んでくださりありがとうございます。

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