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きいてもらいたいだけです。  作者: 秋河ナツコ
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こどものころ③


お母さんの顔を初めて知ったのは、幼稚園年中さん6歳のころかな。

ある日、お父さんのお部屋でヨウコと宝探ししていたらヨウコが1枚の写真をみせてくれたの。

パーマの茶髪のお姉さんと今より若いお父さんが肩組んで写っていた。

ヨウコはきっとあんたのママだよって写真をみせてくれたけど、それはずっと後までヨウコとの秘密だった。

隠すように雑誌に挟まれていたその写真以外お母さんの写真はお家に1枚もなかった。

家の中ではお母さんのお話は一度もしていなかったから幼心にヨウコとわたしは言っちゃいけないんだって思っていたから。


ヨウコのママのお写真はいっぱいあった。

ヨウコのママは長いお休みの時はヨウコの妹のナナコを連れて泊まりに来るし、月に一度は土曜日に遊びにくる。

ヨウコのママもナナコもわたしは好きだった。

ヨウコのママはヨウコとナナコを遊びに連れて行く時は、わたしを置いていくとかわいそうだからって一緒に連れて行ってくれた。

ヨウコが居ないと1人で遊ぶしかないから。

ヨウコのママとヨウコのお父さんは離婚してなかった。ずっと別居しているんだって。

ヨウコのママとナナコはヨウコのママの実家に住んでる。家から車で3時間くらいかかるところなんだってヨウコが教えてくれた。

ヨウコは時々ヨウコのママの家に泊まりに行く。年に1回くらいかな。そういう時はナナコとヨウコとヨウコのママだけで出かける。

そういう時、お姉ちゃんは遊び相手がいないわたしと遊んでくれる。宿題が終わってからだけどね!

読んでくださりありがとうございます。

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