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きいてもらいたいだけです。  作者: 秋河ナツコ
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こどものころ②

お父さんは時々帰ってくる。

帰ってくると遊んでくれるからわたしは嬉しい。お姉ちゃんはお父さんがしつこくベタベタしてくるから鬱陶しいんだって。

お父さんがお兄ちゃんとお話してるのあんまりみたことないな。反抗期なんだって。

お兄ちゃんはお父さんよりおばあちゃんが好き。おばあちゃんにベタベタして鬱陶しがられてる。

そういうところはお兄ちゃんとお父さん親子なんだな。


幼稚園年少さんだから5歳くらいのときかな。

お父さんが帰ってきて知らないおじさん家にいる!ってわたしびっくりしちゃった。

お姉ちゃんとお兄ちゃんがあのおじさんはマイタケだよ!ってわたしに教えるから、わたしマイタケ!マイタケ!っておじさんの名前お姉ちゃんとお兄ちゃんと連呼したの。

こどもだから意味もなく楽しかったけど、マイタケの顔が途中から怖くなって3人でとっても怒られた。

お父さんはマイタケじゃなくて舞太郎なんだって。でもお姉ちゃんがこっそり本当は毎太郎だよって教えてくれた。(これは本当だったよ!)

わたしにとってお父さんはお父さんだけど時々お家に遊びにくる他人だったな。



こどもの頃から本当の意味でわたしの家族はお姉ちゃんとおばあちゃんだった気がする。

おばあちゃんはお話してくれるし、お洗濯もご飯の用意もしてくれる。

お姉ちゃんは遊んでくれるし、可愛がってくれる。

お兄ちゃんはお話してくれないし、遊んだりしてくれないし、ちょっと怖かった。

ヨウコはひとつしか違わないからなんだかお家にいるお友達な感じがしていたから家族って感じじゃなかった。

ヨウコのお父さんはヨウコのお父さんだし。

お父さんは時々遊んでくれるおじさん。

お母さんの顔は知らない。

読んでくださりありがとうございます。

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