とりあえず村へ
誤字脱字多いかも。一人称視点から三人称視点に急変更したので、ちょっとおかしな描写あるかもしれませんが、ご容赦を
物語はかなり早く進んで行きます
「さて、魔石を取り出しましょう」
女騎士は剣を脇に置いて、大きめのナイフを取り出した。そしてオークの胸の辺り…心臓と思われる場所を切り裂いて、小さな黒い石を取り出した。ナイフや剣、手が血だらけなので、リュウスケはその作業を遠くから見守っていた。
「ウォーター」
女騎士がそう叫ぶと、何も無い空間から水が湧き出した。彼女は水で、剣やナイフ、手の汚れを流すと、ボロ布を取り出して剣とナイフを拭いて鞘にしまった。
「(何も無い空間から水が出てくるか…。これは魔法と言う奴なんだろうな。チッ、俺もゲームぐらいやっておけば良かったか)」
リュウスケは、体を動かす(喧嘩)は得意だったが、ゲームとかちまちました物には興味が無かった。しかし女騎士が水を出したのは、魔法による物だという事ぐらいは理解できた。
「それで、貴方は何処の誰ですか?そんな変な格好で、魔の森を一人で彷徨っているとか、魔物と疑われても不思議じゃないのよ」
「俺は人間、相馬隆介だ、ああ、リュウスケが名前だぞ。それに一人で森を歩いていたのは、アンタも一緒だろ」
「私は、任務でこの先の村に向かっていたのです。それに私はアンタでは有りません。私の名前はアンジェリカです。しかし、貴方はソウマという家名を持っているのですね。もしかして、リュウスケは貴族なのですか?」
女騎士アンジェリカは、リュウスケが家名を持っている事を知って、何故か警戒し始めた。どうやらこの世界では貴族はアンジェリカに対して危険な相手らしい。
「いや、俺はバリバリの平民だぞ。先祖は農家だ。この国じゃ貴族しか家名を持っていないのか?」
「この国では、家名を持っているのは貴族だけです。時々平民落ちした元貴族が名乗っている場合もありますが、それは例外です」
「まあ、俺の国じゃ全員家名持ちだからな。それでアンタ…アンジェリカは、村に向かっていると言っていたが、俺はここが何処かすら分からない。それでだが、アンジェリカについて村に行っていいか?」
「はぁ…。駄目と言っても貴方はついてくるのでしょうね」
「まあ、そうするしか無いからな」
「オークから助けて貰ったお礼もあります。この先の村まで、私についてきてください」
「助かる」
こうやって、リュウスケは女騎士アンジェリカと村に向かう事になった。まあ道なりに歩いて行けば村にたどり着けそうだが、リュウスケ一人で村に向かっても、先ほどのアンジェリカのように警戒されて、村に入れて貰えない可能性が高い。アンジェリカの装備を見ると、技術レベルは中世ぐらいだ。その時代の村なんて、身も知らぬよそ者が来たら、身ぐるみ剥いで殺すぐらいやりかねないのだ。
駆け足程度の速度で小一時間ほど道を歩くと、森を抜けて畑が見えてきた。どうやらこの世界の農家も小麦を作っているようだ。漫画では、米が無ければ活動出来ないロボットが居たが、リュウスケはパンだけでも問題ない。いや好き嫌いが無いというのが正しい。
「おかしいですね。畑に誰も居ない。この時間なら、まだ畑で農作業中のはずです」
「そうだな。普通は日が出ている間は農作業をしているな」
リュウスケが空を見て太陽の位置を確認するが、太陽が沈むまでまだ三時間ぐらい有るはずだ。中世レベルの農民なら、「太陽が出ている間は畑仕事をしている」とリュウスケは記憶していた。アンジェリカが不審に思うのも当然である。
「魔の森とはいえ、入り口の街道にオークが出現したのです。村の方にも、何か異変が起きているのかもしれません。少し急ぎますよ」
そう言ってアンジェリカは走り出した。金属鎧を着ているのに、かなりの速度で走っていく。リュウスケは、彼女の後を追いかけて走り出した。
広大な麦畑を駆け抜けると、木製の柵で覆われた農村が見えてきた。そこでは農民らしき人達が、鍬や鎌を使って、子供のような連中と戦っていた。
「ゴブリンの集団に襲われている。まさか、こんな僻地まで魔王出現の影響が出ているなんて!」
アンジェリカはそう言って、農村に加勢するためだろう、剣を抜いた。
「(俺はどうするか…。まあ『義を見てせざるは勇無きなり』だな)…俺も加勢するぞ」
「…助かります。ですが、素手で戦うのですか?僧侶の方で素手で戦う職業の人が居ましたね。貴方もその類いですか」
アンジェリカは、無手の俺を見て一瞬迷ったが、俺が戦いに参加することを認めてくれた。
「素手じゃ無い。武器は持っている」
そう言って、リュウスケは右手の袖口から愛刀(長さ四尺の木刀)を取り出した。
「貴方、何処からそれを取り出したんですか?」
「いや、右手の袖から出しただろ。こんなもの普段から出しっ放しじゃ職務質問されるからな。右手に隠しているんだよ」
「もしかして、貴方は収納スキル持ちですか」
「いや、そんなスキルなんて持ってない。気合いで隠しているんだよ。まあ世の中気合いがあれば、木刀ぐらい隠せるのさ」
そう言って木刀を担ぐが、四尺の長さの木刀は気合いで右手に隠せるわけは無い。リュウスケが取り出した木刀は、彼の祖父が集めた聖剣コレクションの一つだった。地球で聖剣と言えば金属の剣だが、何故か彼の祖父の聖剣と書かれたコレクションの中に、木刀が入っていたのだ。リュウスケは、聖剣のくせに木刀というのが気に入ったので、こっそり盗み出したのだ。そして、彼にも理屈は分からないが、木刀は右手の袖から自由に出し入れできた。お陰でリュウスケは、それを常日頃持ち歩き、陰口を叩く女々しい男から、チンピラや893な連中を始末(殴り倒した)していた。この木刀は、バールの様な物とか日本刀と打ち合っても傷一つつかない頑丈さを誇る。金属の刃物と違って、血が付いても錆びたりしない木刀は、リュウスケに取って理想の相棒…愛刀だった。
「援護します」「助太刀するぜ」
アンジェリカとリュウスケは、ゴブリンと農民の戦いに加わった。
ゴブリンは、身長百三十センチ程度の猿を醜悪にしたような化け物だった。オークと違い、人間じゃ無い事がリュウスケにも一目で分かった。そしてゴブリンの厄介な所は、猿と一緒で知能を持ち、群れで戦うことだとリュウスケは見て取った。ゴブリンは、石斧などの簡単な武器を持ち、中は錆びた短剣や弓を持った奴までいた。
「ギャッグギャ」
「ギギッグガァ」
「この野郎。女子供を襲うな」
集団で女性や子供を襲っていたゴブリンを、リュウスケは愛刀でたたき伏せていく。もちろんゴブリンは人間と一目で区別が付くので、彼は一撃で脳天をかち割って始末していった。
「あ、ありがとうございます」
「礼はいいから、さっさと逃げろ」
弓を持ったゴブリンが、リュウスケに矢を撃ってきた。彼は飛んで来た矢を左手で掴んで、そのまま投げ返す。助けた女性や子供が、「矢を受け止めた?」と驚くが、リュウスケは、「一子相伝の暗殺拳法の連中は、指で矢を投げ返していた。俺は手を使う分普通だろ」と主張していた。助けられた農民は、そんな人が居るのかと驚いていた。リュウスケが言う一子相伝の連中が漫画の中の人物だと、彼らは知らない。
実は、ゴブリンの撃ってくる矢の速度は、それほど速くない。動体視力の良いリュウスケからすれば、止まって見えるほどだ。だから彼は矢を、全て左手で受け止めて投げ返した。そんな事を繰り返すのだから、村人もそれが彼の普通だと理解した。
「だんだん面倒になってきたな。これ以上、彼奴らの血で愛刀を汚すのも嫌になってきた」
そう言って、リュウスケは適当に道に落ちている石を拾うと、ゴブリンに向かって投げつけた。リュウスケの投石を頭部に喰らったゴブリンの頭が破裂する。そうやって、リュウスケは近寄らずにゴブリンどもを次々と始末していった。石は人類最古の投擲武器だ毛に、球が尽きることは無い。途中から農民も手頃な石を拾って、リュウスケに渡してくれるようになった。
「凄い…」
「うぁ、どうしてあんな遠くのゴブリンに石を当てられるんだろう」
「石だけでゴブリンを殺す人なんて、初めて見たわ」
襲われていた女性と子供達がそう言うが、リュウスケにしてみれば、たかが百メートルの投擲など、形が不規則な小石でも的を外さないのが当たり前なのだ。もちろんゴブリンが移動する位置を予測して投げているし、外れても人に当たらないように投げている。高校野球をやらないかと熱心に誘われたが、リュウスケはヤンキーなのでスポーツなどしないのだ。
リュウスケとアンジェリカが参戦してから十五分ほどすると、ゴブリン達は逃げ出した。逃げていくゴブリンをリュウスケが投石で仕留めていくことで、森に逃げ込んだゴブリンは片手で数えるほどだった。これだけ数を減らせば、ゴブリンが再びこの村にやって来ることは無いだろう。
アンジェリカも「ゴブリンも知恵があるのです。これだけ手痛い目に遭えば、この村を早々襲ってこなでしょう」と村人を安心させていた。
「怪我人はいませんか。私が治療しますよ」
戦いが終わった後、アンジェリカは、怪我人を集めて何かしていた。リュウスケは愛刀を右手に収納すると、彼女に近寄っていった。
「何をやっているんだ?」
「治療魔法をかけているのです。私は剣術より、治療魔法の方が得意なのです」
そう言って、アンジェリカは怪我人に「ヒール、ヒール」と魔法をかけて治していった。ゴブリンの襲撃があったが、農民の中に大怪我をしている者は居なかった。そして、アンジェリカが「治療魔法はもうおしまいです」という頃には、かすり傷程度の怪我をした農民しか残っていなかった。アンジェリカはそんな農民に、「それぐらいは、適当に薬草でも貼り付けて治してください」と疲れた口調で言っていた。
「貴方は、怪我などしてないようですね」
「あんな連中相手に、手こずるわけ無いだろ」
「そう言えば、素手でオークを吹っ飛ばす人でしたね。それで、貴方はどれだけゴブリンを倒したんですか?」
「さあ?五十匹ぐらいかな」
「…本気で言ってますか?」
アンジェリカが信じられないという顔をする。リュウスケは、村中をかけずり回って倒すのが面倒だったので、途中から投石でゴブリンを倒していた。正確に数を数えていなかったが、それぐらいは倒していた。
「騎士様、その方の仰る通りです。私が見ているだけでも三十匹は退治しておられました」
先ほど助けた農民の女性がそう言ってくれた。リュウスケは、「農民なのに数を数えられるのか」と驚いたが、アンジェリカに「数を勘定出来なかったら、どうやって税を納めるんですか」と馬鹿にされてしまった。
「怪我人の治療も終わりました。済みませんが、私を村長の所に案内をして貰えませんか」
アンジェリカは、リュウスケが助けた女性に、村長の所まで案内するようにお願いする。
「村長は儂じゃ」
女性が案内するまでも無く、村長の方からアンジェリカの方にやって来た。リュウスケの学ランも目立つが、アンジェリカの金属鎧は騎士の証だ。村長がやって来るのが当然らしい。
「私は、王都より魔の森の周囲にある村に伝令を伝えるように派遣された騎士です。伝令の内容は、「魔王が復活した影響で、あちこちで魔物が活発に人を襲うようになっているので、村は魔物の襲撃に注意するように」です。まさか伝令を伝えるより先に村が襲われているとは思いませんでした。申し訳ありません」
騎士であるアンジェリカは、村長より上の立場だ。しかし彼女は偉ぶることも無く村長に頭を下げた。その態度にリュウスケは感心した。
「いやいや、騎士様の加勢のお陰でこの村は助かりました。死んだ者も大怪我をした者もいないです。本当に助かりました。…それで、この黒い服を着た男は、何者ですか?ゴブリンを投石で倒してしまう程の強者ですが、騎士様の従者でしょうか」
「リュウスケの事ですか。…実は私も知らないのですよ。魔の森で出会った謎の男です。私も彼にオークから助けてもらいました。それで『村まで連れて行って欲しい』と頼まれたので、この村まで連れてきたのですが、どうしましょう」
「俺の方こそ、どうしましょうだ。まあ村までついて行くとは言ったが、見たところ、この村には、俺が日本に帰る手段が有るとは思えない。ちなみに、村長さんは。魔法とか使えないか。具体的には、俺を日本という場所に送り届けてくれるような魔法だ」
「儂はただの農民です。魔法など使えません」
村長は首を横に振る。まあリュウスケも彼に期待などしていなかった。
「そんな変な魔法とか聞いたことないわ。勇者を召喚する魔法ならあるらしいけど…」
「勇者召喚とか、おい、まさか俺を呼び出したのは、お前か?」
リュウスケが異世界に到着して、最初に出会ったのは、オークに襲われているアンジェリカである。彼女がリュウスケを召喚した可能性も有ったのだ。
「馬鹿言わないで。私が使えるのは生活魔法と治療魔法よ。勇者を召喚する魔法なんて、王都の王宮魔術師ぐらいじゃないと使えないわよ」
「チッ、仕方ない。こうなったら王都に行って、その王宮魔術師とやらを締め上げて、俺を日本に返して貰うしかないようだな」
「何言ってるのよ。貴方みたいな不審者が、王都に入れるわけないでしょ」
アンジェリカはそう言ってリュウスケを胡散臭そうに見るが、彼ににとっては「日本に戻る」ことが急務である。リュウスケは、「こうなったら、なんとしてでも王都に入ってやる」と考えていた。
「私は魔法を使って疲れたので、今日はこの村で休むつもりだけど、貴方はどうするの?出来れば、一人で勝手に行かないで欲しいんだけど」
リュウスケの表情を見て、アンジェリカは、勝手に移動しないように釘を刺した。どのみち、農民に聞いても王都の場所など知らないのだ。王都の場所が分かるまで、リュウスケはアンジェリカについて行くしか無いと、そう判断した。
「分かったよ。まあ、適当な所で休んでいるから、お前こそ俺を置いていくなよ」
リュウスケはそう言って、村にある厩舎に向かった。彼は、友人から「冒険者が寝るのは宿屋ではなく厩舎の藁の中」だと聞いた覚えがあった。リュウスケは、その友人の名前も顔も思い出せないが、その記憶だけは頭の中にあった。
「村を救ってくださった方を馬と一緒に寝かせるなどとんでもない。どうか騎士様と一緒に儂の家に来てください」
村長がそう言うので、リュウスケはアンジェリカと一緒に村長の家に招かれた。農村の村長の家なので、それほど広くはないが、藁屑の寝床よりましな、シーツの掛かったベッドで休むことが出来た。
村長宅で、夕食もごちそうになったが、固い黒パンと肉片と豆の入った塩味のスープだけであった。アンジェリカが文句も言わず食べているので、リュウスケも黙って食べた。日本の豪勢な料理になれた彼には、はっきり言って不味いご飯だったが、リュウスケは、「出された物は残さないで食べる」主義なので、我慢して食べてしまった。
リュウスケは、食後にもう一度村長からお礼の言葉を貰い、「行くところが無ければこの村に住んで欲しい」と言われたが、丁寧にお断りした。リュウスケは、「早く日本に戻って美冬を探さなきゃいけないのだ。こんな農村で骨を埋めるつもりは無い」と説明したが、村長には理解して貰えなかった。
★☆★☆
翌朝、朝日が昇ると共にリュウスケは目覚めた。ヤンキーなのに早起きなのは、美冬が毎朝起こしに来るからであった。
リュウスケとアンジェリカはもちろん別々な部屋で寝ていた。リュウスケは、昨日洗って干しておいた学ランを着ると、顔を洗うために井戸に向かった。井戸の周りは水を汲む農民で混雑していたが、その中にアンジェリカがいた。彼女は既に身支度を整えていた。
「早いな」
「当たり前でしょ。魔王復活の影響がこんな辺境の村まで着ているんだもの。次の村に早く知らせに行かないと…」
アンジェリカは、魔の森を囲む村全てに「魔王復活とそれに伴う魔物の活性化」を告げて回るのが任務だ。それが最初の村で手遅れだったのだ。次の村に急いで向かう必要があると考えていた。
「ちょっと待て、それじゃ王都に戻るのは?」
「もちろん、最後の村まで伝令を伝えてからよ」
「マジかよ。それじゃ、最後の村までどれぐらい時間がかかるんだよ」
「そうね…私の足だと、一月ぐらいかかるんじゃないかな」
魔の森は魔物や魔獣が住む広大な森で、それを取り囲むように村が点在する。従って、街道は魔の森をなるべく通らない様になっているため、アンジェリカの旅路は長い。
「良し、今から直ぐに出発するぞ。一秒も無駄に出来ない」
「何言っているのよ、せめて食料ぐらい調達しないと駄目でしょ。私が持っていた食料は、オークに襲われてきた時に、路銀ごと無くしちゃったのよ。このまま出発したら。途中で死ぬわよ」
「確かに水と食料は必要だな」
リュウスケは大急ぎで顔を洗い、水鏡で髪型を整えると(彼は寝癖が酷かった)、村長の家に向かった。
「悪いが、隣の村まで行くだけの水と食料を分けて貰えないか。ああ、俺とアンジェリカの二人分だ」
「そんな事ですか。少々お待ちください」
村長は家の中に入り、麻袋の中に黒パンを詰め込んでくれた。水はヒョウタンの様な物に入っている。臭いを嗅ぐと、どうやら水では無く麦酒らしい。俺はアルコールはやらない主義だが、この時代出は、ただの水を運ぶと腐ってしまいお腹を壊す。つまり、水の代わりに麦酒を飲むしか無いのだ。
「リュウスケ、慌てすぎよ」
村長が食料を準備してくれる間に、アンジェリカがやって来た。
「アンジェリカ、準備は出来たぞ。直ぐ隣村まで出発だ!」
「ちょっと、何が準備できたのよ。水と食料は、…村長さんに貰ったのね。申し訳ありません。本当ならお金を出すところなのですが、オークに襲われた時に落としてしまって…」
「村を救った騎士様から、お金など受け取れません」
アンジェリカと村長が頭を下げ合うが、リュウスケにはその時間すら惜しく感じてしまった。
「おい、さっさと行くぞ。急ぎなんだろ」
「すいません、あの馬鹿が失礼な事をしませんでしたか」
「いえ、大丈夫です。それでは騎士様、御無事で~」
「はい、ありがとうございます~」
リュウスケは、村長と別れの挨拶をしているアンジェリカの手を掴むと、隣村へ向けて走り出した。村長や農民が見送る中、二人は走り出した。
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