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クランハウス設立にむけて


 今日はいい日だ。


 天気は快晴、気温も高すぎずちょうどよく心地良いそよ風が肌を撫でる。


 何より前から目を付けていた喫茶店が当たりだったのだ。テラス席とゆうのがまたいい。

 ラニエとかいうよくわからん果物?を火にかけバターを混ぜた物で表面はバター焼きになっておりパリパリだ。異世界版焼き林檎かな?





 ここは異世界だ。

  

 今から1年程前になるが俺、古市 蓮(ふるいち れん) は異世界、この世界に転移してきた。細かい事は省くがここはこの世界で一番大きな大陸で一番大きな都市王都アルシディア、俺達はここを拠点にクランを設立する予定だ。


 この世界にはダンジョンが存在する。ダンジョンといってもひたすら潜るだけの物だけでもなく宮殿型とか洞窟型とかいろいろある。ダンジョンにも強弱がありランク分けがされている。世界にはなんとかって栄養素みたいのが漂っておりダンジョンの中は濃ゆく人は冒険者となり冒険をして取り込み超人となっていく。


 ちなみにダンジョンにはボスがおり倒すと一定時間経過すると再び発生するしダンジョンにはごく稀に宝箱が出現し中身はランダムだが宝具と呼ばれる魔力を消費して超常の力を発揮し形状は剣や鎧などの武具だったりブレスレットなどのアクセサリーだったりする。かく言う俺もいくつか所持している。中にはゴミみたいな効果もあるし呪いの品もあるので要注意だ。


 ちなみに異世界に来たからといって文字の読み書きできない、という訳ではない。なんでかわからないが読み書きは何一つ問題なかった。ご都合主義とゆうやつかな?



 俺は冒険者登録してはいるが冒険したい訳ではない。かなりごねたのだがいろいろ言いくるめられてクランを設立する事になってしまった。パーティメンバーですらオレ含めまだ2人しかいないのに。

 ちなみにクランはクランハウスさえ用意できれば設立可能でありパーティ複数集まって結成するのが一般的である。


 

 「フルイチー!最高のクランハウス用意できたわよー!」


 …きたか。俺の唯一のパーティメンバー。


 「すいません!私も彼と同じ物を。あとコーヒーを。」


 当然の如く俺の前の席に腰掛けた彼女の名はマーリン。名前的にアーサー王伝説のマーリンを思い浮かべるが全然関係なく性別も女だ。

 1年前に成り行きでパーティを組んだ中でよく知らないが前のパーティで魔王だか邪神だかを討伐したすごい大魔法使いらしい。

 

 容姿も抜群で白い髪を腰より少し下まである。スタイルもボンキュボンだ。ただ耳が少し長く俗に言うエルフ耳なのだがエルフではなくサキュバスと人間のハーフらしいが羽も尻尾もなくパッと見ではわからない。



 「…マジか。2人しかいないのに維持費とか大丈夫かよ。うち1名は役立たずだぞ?俺の事だが」

 

 「大丈夫よ。どの道寝泊りする為に宿を探さないと行けなかったけどクランハウスに寝泊りすれば宿も探す必要ないしお金なら私が腐る程あるから大丈夫よ!フルイチの方こそお小遣い足りてる?足りなかったらちゃんといってね?」


 この女は超金持ちだ。何故俺にこんなにもしてくれるのかはわからないが、俺の現状は、ヒモだ…。


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