表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強無敗の遊び手(プレイヤー)  作者: 碧月レンカ
第一章 最強/(スラッシュ)
9/26

第九話 鬼神化

第九話 鬼神化





圧倒的なスピードを見せるトノサマに対して、何もできず、無駄にダメージを受ける/(スラッシュ)だった。

トノサマ「ホレホレー!どうした~?」


たった一つのスキルでここまでダメージを与えるヤツは初めてだ。

行動を起こそうとしても、許してはくれない。まるで心を読まれているかのようだ。



/(スラッシュ)「そこだッ!」

見事命中。格闘ゲームとかでもそうだが、連撃を喰らって何もできないときこそ、相手を冷静に観察し、一撃を当てることが重要である。


背後からの攻撃を、拳で止めたわけだが、それも一瞬。まばたきすると、そこにトノサマはいない。自分のLP(ライフポイント)は半分まで減っている。この調子では間違いなく負けるだろう。




トノサマ「まったく、すごいね。スラッシュは」

さっきの一撃のことだろう。俺の目の前で急に姿を見せた彼女だったが、すこし驚いているようであった。


トノサマ「この連撃を止めれたのは誰もいなかったのに…。でも、これも想定内。次は無いよ。」

すると、大きな声で言った。





トノサマ「スキル:鬼神化!」




言葉と同時に、黒い煙の中に彼女は消えていった。煙の中で、赤い雷のようなものも見えるが、煙と共にはらわれた。


そこにいたのは、鬼のような角に、赤い光の玉のような目をしたトノサマだった。

赤い目からは、徐々に光が弱くなっていき、波のように出ている。

よく見ると、ナックルも形が変わっている。球体のようなものから、ドリルのようなものが二三本。


護衛1「で、でたッ~!トノの鬼神化!これと疾風のコンボは誰も止められないッ~!」

だそうです。

護衛2「あの状態で追いかけられるのがいいんだよな~」

あなたはMでしたか。

護衛3「だな~。あれが無いと生きてられないよ~。」

お前もかッ!



トノサマ「うるさい!うるさい!黙っててっ!」

必死に叫ぶ。ま、追いかけられるのがいいみたいだから、俺もいっちょやられてみようかな。



/(スラッシュ)「では、続けよう。」

トノサマは構えの体制に入ったと思った途端、先ほどとは違い、ほぼ瞬間移動と言っていいほどの速度で消えた。


次の一瞬、彼女は目の前まで来ていた。とっさの判断で右に避けたのが正解だった。

何とか避けることはできたが、相手の位置も残像も見えない。


風の音も地に足をつける音も…。上!?


そう思って見上げると、落下しつつも、攻撃を当てる体制が取れている彼女の姿があった。

/(スラッシュ)「スキル:ソードビット」

八本の刃が彼女に向かって飛んでいく。


トノサマ「ソイヤッ!」

空中で殴ったのは空気。だが、なぜかビットが割れていく。そして最後の一本だけが残った。


彼女が着地した瞬時に消え去った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ