第十四話 ゲームのやりすぎ
第十四話 ゲームのやりすぎ
紅愛「最近、ゲームしすぎじゃない?」
竜牙「え?そうかな」
突然、そんなことを言われた。
紅愛「私、知ってるよ。ゲームで、他のギルドと一緒になったんでしょ?」
竜牙「なんで知ってるんだよ…。」
驚いた。つい最近のはずなのに…。いつもそうだけど、なんでこんなに情報回るの早いの?
紅愛「今日もやるの?」
竜牙「あぁ。ちょっとあのゲームで目標ができてしまってさ」
紅愛「え、驚いた。/(スラッシュ)ともあろう人に目標だなんて…。」
竜牙「いろいろ大変なんだよ。ノーヒントだしな」
そう聞くと、紅愛はクエスチョンマークを頭に浮かべた。
じゃあ行ってきます、と今日も外に出る。
ライト「なあ聞いたか?/(スラッシュ)のヤツ、かなりゲーム内で活躍してるらしいぞ」
竜牙「あぁ、聞いた。凄いらしいな…」
それが俺だとは、思ってないだろうな。
というか、/(スラッシュ)が目の前にいるなんて誰であっても思わないだろう。それが普通だ。
ライト「いや~、凄いよな。あんなでっかいギルドのマスターを倒すなんてさぁ。鬼神のトノサマだっけ?降参させるなんて流石だなぁ。」
竜牙「ん?鬼神のトノサマのギルドって、大きいのか?」
俺も知らなかった。
もう少し、支部の方も知っておくべきだな。
ライト「あぁ。すっげえでかいらしいぜ。しかも、そこのギルマスが女の子のキャラですっげえ可愛いんだってさ!一回あってみたいなぁ」
ライトがここまで言うなら相当なのだろう。一ギルドに入れる人数は100人。ギルドレベルが上がっても最大300人。最低人数でも、かなり多いな。
…にしても、ライトは変態だったか。
ライト「おっと、そのギルマスがさ、デュエル中に何かのアイテムを渡したんだってっさ。渡した本人も驚くほどのすごいエンチャントがされていた本だったらしいぜ。噂ではトノサマも使う『鬼神化』だっけ?あれを渡したんだってよ。」
え?待て待て。そこまで情報洩れてんの?
いや、おかしい。あのときいたメンバー内の誰かなのか…。
とりあえず、探すか…。
ライト「いやー。俺もリンクマキナ買ったから…ってオイ、どこ行くんだよ」
竜牙「あぁ。用ができてな。」
そう言って俺は帰った。
紅愛「あ。おかえりー。」
竜牙「ただいま。」
すぐさま部屋に入る。っといっても、仕切りで分けた程度のものだ。いつかちゃんとしないとなぁ…といつも思う。
紅愛「全く…」