第十二話 ○○化
第十二話 ○○化
コンコン…
/(スラッシュ)「入るぞ?」
トノサマ「は~い」
ちょっと用があってマスタールームにいるトノサマを訪ねた。
/(スラッシュ)「どうだ?こっちは?」
トノサマ「う~ん。まぁまぁかな?でも、ギルド内のゴールドを自由に使っていいのは助かるかな」
このギルドでは、手に入れたゴールドの半分はギルド内に入れるルールになっている。これは、俺がこの世界に入る前からあったルールだ。
元々は、俺のためにあったルールだったが、俺がギルマスになった後は、全体を強化するために、取り出し自由にした。ただし、必要な分だけである。
/(スラッシュ)「そういや、お前がくれた『魔人化』のことだが…」
トノサマ「?」
パソコンのようなキーボードを叩きながら聞いているトノサマはすごいと思う。
どんだけ慣れてんだよ…。
/(スラッシュ)「トノサマも使うが、あの『○○化』ってのは、他にもあるのか?」
トノサマ「今、見つかってるのは、私の『鬼神化』と、あなたの『魔人化』だけ。でも、どっちも見つけたのはダンジョンで、マップに無いところだったんだよね。何故なのかは分からないけど、これだけ強い能力だと、悪用する人も出てくるんじゃないかな?」
つまり、ベットデュエルで相手の装備一式を受け取っては売り飛ばしたりするヤツが出てくるってことだろう。
/(スラッシュ)「…なるほど。じゃあ、この世界にある『○○化』のものはすべて見つけておく必要があるな。見つけたときは、本だったのか。」
トノサマ「宝箱の中に、本の状態であったよ」
ふむ、じゃあ通常のスキルのエンチャントをすべて集めておくことも考えて…
/(スラッシュ)「よし、大図書館を作ってくれるか?」
トノサマ「はーい。異空間でいい?」
/(スラッシュ)「あぁ。頼む。」
ギルドに新しい部屋を作ろうとすると、異空間。つまり、作れない場所に作ることもできる。今回はそっちの方がいいと思ったので、そっちを頼んだ。
/(スラッシュ)「それと、『○○化』って呼ぶのはなんかあれだから、なんか別の呼び方ないか?」
トノサマ「そうだなぁ。『我が体に秘められし力y
/(スラッシュ)「長い!」
流石にそんな名前にするわけにはいかない。
ふ~む。思いつかないな。
あ
/(スラッシュ)「『フォームアップ』ってのはどうだ?」
トノサマの手がピタッと止まった
トノサマ「それいいね!じゃ、フォームアップって呼ぼう!」
ま、昔見てたアニメとかにそんなのあったなって思って言ってみただけなんだがな。
いや、動画だっけな?




