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最強無敗の遊び手(プレイヤー)  作者: 碧月レンカ
第一章 最強/(スラッシュ)
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第X話 力

第X話 力





くっそ。残ったのはビット一本と、残り少ないHPとMPだけだ。

それに対して相手は、神速と呼べるほどの速さを持つ脳筋だ。

どうしろと…




ふと、トノサマが姿を見せた。

トノサマ「どうしたの~?つまらないよ?」

/(スラッシュ)「さっさととどめを刺せばいいじゃないか。」

腕を組んだトノサマが言う。

トノサマ「それじゃあつまらないって言ってるでしょ?」

ぽいっ、とトノサマがアイテムを投げた。


トノサマ「アー、マチガエテアイテムヲオトシテシマッター。ダレカニツカワレタラタイヘンダー。」

棒読みのトノサマが落としたアイテムは、本だった。

それもただの本ではない。スキルを得ることが出来る特殊な本だった。


/(スラッシュ)「な、なんだこれは…。」

トノサマ「…それをあげるから、全力で。」


もはや、この本を渡すことが本命だったようにしか思えない。

この本にエンチャントされていたスキルは…




スキル:魔人化


強化ステータス:[HP:上限UP] [MP:上限UP]

追加能力:[飛行] [自動回復VII] [自動防御VI] [瞬間移動] [HP吸収V] [MP吸収V]

上記のものは、魔人化発動時のものである。なお、「自動」ど記載のないものは任意の発動である。




/(スラッシュ)「…」

口を開けたまま、驚いていた。どこでこんなものを…。


トノサマ「これ探すの大変だったんだからね?感謝してよ?」

/(スラッシュ)「こんなものを使っていいのか…?」

トノサマ「いいよ。ほら、早く早く!」


『アイテム一覧』から『本:エンチャント済み』を選択して、『使う』



ログ:/は『スキル:魔人化』を習得しました。



驚いた。こんなものを手に入れてしまうなんて…


トノサマ「…ワクワク…!」


…。 ま、いいや。早速使おう。



スキル:魔人化









トノサマ「お、おおッ!」

うーん、なんか体に違和感というか…体内に何か流れている感じが…。魔力的な?でも、元からMPあるからなぁ…。



トノサマ「や、やっぱり似合ってる!思った通りだ!」

なんか喜んでらっしゃる。羽とか生えてるし…。


試しに、腕を全力で振ってみた。



よっと!




ドゴォオオン




トノサマ「…」

さっきまで喜んでいたはずのトノサマが、急に静かになった。

無理もない。なぜなら…





腕から黒い腕が出てきたからである。




闇の力というか、魔力というか、魔人の力というか…。魔人化とはこういうことなのだろう。






ログ:tonosamaが[ライトデュエル]で降参しました。


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